TOP   戻る      TO BE CONTINUED・・・




〜 荒木飛呂彦先生の原画鑑賞ツアー 〜
ルーヴル美術館へ遊びに行こう




その@


フランス・パリのルーヴル美術館にて、荒木飛呂彦先生の作品が展示されるッ!
2009年1月24日、我々ジョジョファンに超ド級のOH!GOOD NEWSが飛び込んできました。1月22日から4月13日までの期間中、「小さなデッサン展 - 漫画の世界でルーヴルを」(原題:Le Louvre invite la bande dessinee)という企画展が催されるらしく、ルーヴルから依頼を受けた漫画家数人の作品がそこで展示されるとか。そして、それに荒木先生が日本人で唯一選ばれたようなのです。なんて栄誉な事でしょうか!
どうやら「ルーヴル美術館をテーマに新作漫画を発表する」という趣旨の企画のようで、荒木先生の作品は「Rohan au Louvre(仮題)」。直訳すると、「ルーヴルの露伴」!まだ漫画自体は完成していないものの、カラー原画が数点、観られるらしい!ジョジョヲタ的に、これほど世界レベルの大イベントはもう無いかもしれません。このチャンスを逃す手はないでしょう!


――その3日後、私は旅行会社にパリ行きの相談へ行ってました。
数日の休みも少々もらいにくい職場なので、初めはパリに着いた翌日にはパリを発つなどという強行軍を計画していたのですが、ある程度の滞在日数がなくては格安航空券はGETできない模様。仮に強行軍を実行するとしたら?「航空券だけで64万円ですね(はぁと」というステキなお言葉をいただきました。失礼 今なんて?
最低でも4泊は必要との事。上司や先輩に頼み込んで、無事に4日間の休みをもらいました。良かった……。これで旅費は格段に安くなります。東京での前泊含め、トータルで5泊7日の旅。アジアは何度か行ってますが、ヨーロッパは初めて。よ〜し!楽しんで来るぜッ!



意気込むマサさんの図

実際は1人旅です



え?パリなら高級ブランドショップもいっぱいある……?フランス料理もおいしいって……?
この「あらき100%」管理人のマサが ブランド品やフレンチを味わうためにパリへ行くと思っていたのかァ―――――ッ!!
ぼくは『荒木先生の絵を観るため』にパリへ行く!
『荒木先生の絵を観るため』 ただそれだけのためだ 単純なただひとつの理由だが それ以外はどうでもいいのだ!




そのA


<2009年 3月19日(木)>
この日は普通にお仕事です。それを終わらせ、帰宅。ろくに準備もしてない有様だったので、大急ぎで荷物をテキトーにバッグに放り込んで、空港へと向かいます。そして、最終便で羽田空港まで。その夜は品川で一泊
う〜む……、ヘタしたらこれが日本で過ごす最後の夜か……。明日の今頃はパリの空の下か……。そんな事を考えながら、眠りに就きました。

<3月20日(金)>
春分の日なので、この日はもともと休み。品川駅にて、きつねそばを食いました。うめえ。油揚げ、超うめえ。当分は日本食ともお別れだろうから、尚更。成田エクスプレスに乗って成田空港に。今のうちに、3万円ほどユーロに両替もしときました。1ユーロ=約136円。230ユーロほどのカネをGET!ここまで来ると、いよいよって感じで緊張と興奮が高まってきました。そして、昼の便でフランスへと旅立ちます。さらば日本。
しかし、ここからが地獄……!圧倒的地獄……!!ヨーロッパ旅行をされた方なら分かるでしょうが、フランスへの12時間近くのフライトは苦行以外の何物でもありません。半日もじっと座り続けていないといけないのはもちろん、私は窓際の席で横には2人も座っているため、気軽にトイレや水分補給にも行けず。圧迫感がハンパないっス!こんな圧迫祭りは勘弁っス!早くも涙目。でも、機内食はけっこううまかったです。デザートにサクランボが出たので、枝から種を取らずに果肉だけ食べてみました。2連のサクランボではなかったのが残念。レロレロは自重しました。


ケツは痛いわ、何故か息苦しくなってくるわ、後ろの席の赤ちゃんが泣きまくるわ、心身共に限界が近付いた頃……、やっとこさパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着ゥゥ――――ッ!日本から遥か10,000kmの彼方、ポルナレフの祖国・フランスに来たぞッ!日本はもう翌日0:30頃なのに、8時間の時差があるため、フランスは現在夕方の4:30頃。
空港内のショップで水とお菓子を買い、予約してるホテルに向かいます。パリ市街への交通手段は色々あるんですが、ホテルの場所の地図を忘れて来てしまい、自力じゃ辿り着けなさそうだったのでタクシーで。外の景色を眺めつつ、タクシーは走る。空港近辺は近代的なビルがちょこちょこ見られますが、市街に入ると、そこはまさに絵に描いたようなヨーロッパの美しい町並み。そんな場所に自分がいるのが信じられないって気分。
空港から45分ほどでホテルに到着し、ホテルのおっちゃんにここの正確な場所を教えてもらいました。部屋に入ると、その広さと豪華さにビックリ。実際は床はちょっと歪んでるし、ドアもボロいし、シャワーの勢いも弱いし、こんな雰囲気の部屋にずっと1人ってのも怖いものがあるんですけど……。この日はさすがにくたびれたんで、とっとと寝ました。TVをつけると「クイズ$ミリオネア」のフランス版がやってました。



この部屋に4泊

「ジョジョ」も持参




そのB


<3月21日(土)>
さあ、ここからが本番です。今日の目的は、とにかくルーヴル美術館!いきなりメインディッシュ!眠りが浅くて睡眠不足ではあるものの、テンションは上がる一方です。支度を済ませてホテルを出ると、美術館を目指して、地図を頼りにパリの街を歩いて行きました。こうして自分の足で歩いてみると、その美しさや荘厳さを実感させられます。街全体が美術品って感じ!マジすげーの!



ホテル近くの
オペラ座

オペラ大通り

毎日歩いた

噴水も



やがて、ドデカい城壁みたいな物が現れ、門を通り抜けると、そこには……



トォジョーッ



あ゛あ゛ああ――ッ!!ルーヴル美術館だァァァアアアア――――ッ!!「ガラスのピラミッド」と、それを取り囲むように並ぶ建物。間違いなくルーヴル美術館ですよ!まだ建物を見ただけなのに感動。
館内への出入口はいくつかあるんですが、「ガラスのピラミッド」がメインの出入口。さぞやスゴい行列なんだろうと思いきや、朝も早い時間だからなのか、楽勝で入場できちゃいました。ピラミッド内に入り、空港のように荷物チェックを受けると、エスカレーターで地下へ!チケットを購入し、案内パンフレット(日本語版もあり)をもらいます。このパンフは詳しく載ってるんで重宝しました。なお、館内はフラッシュさえ使用しなければカメラ撮影は許可されとります。



ピラミッド地下
こんな感じ



ルーヴル美術館はシュリー翼・リシュリュウ翼・ドゥノン翼の3つの棟に分かれ、それぞれ半地階・1階・2階・3階の4つのフロアがあります。まるでラビリンス。目的の荒木先生の絵は、シュリー翼・半地階の特別展示室に飾られている様子。今いる地下から、3つの棟へのそれぞれのゲートが続いており、棟に入る際にチケットを係員に見せるってワケです。
無論、私はシュリー翼へ直行!真っ直ぐ進んで行くと、ネットでも見た企画展の案内看板を発見!俄然、元気ハツラツにッ!その案内に従って、「中世ルーヴルの壕」をどんどん歩いて行くと……、その左手に企画展への入口がありました。



シュリー翼



中世ルーヴルの壕
この左奥に…



企画展の入口が!
「ARAKI」の文字も



案内ポスター
こんな感じ



興奮を抑えながら、暗い部屋へと足を踏み入れます。部屋に入ってすぐ左側、順番的には1番手荒木先生の絵が飾られていました!「ルーヴルの露伴」のタイトル通り、ルーヴル美術館をバックに露伴先生がポーズを決めている絵。漫画作品の冒頭のページなのか、露伴先生の自己紹介的なイメージボードもあります。
ブラボー!おお… ブラボー!!絵自体は、今までもネット上で何度も目にしましたが(詳しくは「@JOJO」さんをご覧ください)、実物の存在感と美麗さはさすがに全然違うッ!写真では収められない、表現しきれない生原画の迫力に圧倒されます。幸か不幸か、客は私1人だけ。思う存分、じっくりと鑑賞させていただきました。ちょっと離れた所にあるガラスのショーケースには、もう1点の絵も展示されてあります。合計4点の絵を何度も堪能。これらの作品が照明で照らされて、暗い部屋の中で色鮮やかに浮かび上がっていました。見惚れるわ。
青い色鉛筆(?)で描かれた下描きもよく見えます。ベタが黒く輝いていてキレイだし、あちこちホワイトで修正されているのも分かります。カラーもとても美しく、色を塗ったのが荒木先生かアシの人か分かりませんけど、筆使いも感じ取れそうでした。背景のルーヴル美術館部分は、別の紙に描いたのか、資料か何かをコピーしたのか、後から貼られている事も確認できます。背景の灰色部分は、絵の具とかじゃなくカラートーンで貼られているらしく、少し剥がれているのも見えました。実物を間近で見ないと分からない事がいっぱい!!何つーか、絵を「平面」としてじゃあなく「立体」として楽しめるんですね。感動&感激!やっぱ生は最高だぜ!
しかも、ルーヴル美術館をテーマにした荒木作品をルーヴル美術館で鑑賞するなんて、なんという至福ッ!なんという贅の極みッ!!これではるばるパリまでやって来ただけの価値も甲斐もあるってもんです。ただ、このエリアだけは撮影禁止なので画像はありません。しかと心に焼き付けろって事らしいです。




なお、絵のすぐ横にはその作者の紹介文が英語・日本語・フランス語で書かれてありました。荒木先生のそれだけ頑張って書き写してきたので、ここにも紹介したいと思います。(もし問題があれば消しますけど。)


「荒木飛呂彦は1960年に日本の宮城県仙台市に生まれ、盛んな好奇心と一風変わった好みの荒木飛呂彦は子供時代から漫画に興味を抱き、サスペンスと波瀾万丈に富むこの名人の想像力は好きなシャーロック・ホームズのような探偵小説や、手品などへの興味、恐怖映画、西洋文化などに影響を受けている。1980年には、その処女作で20回手塚賞に準入選を果たした作品「武装ポーカー」は1981年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で発行される。その後、1982年に「アウトロー・マン」、「バージニアによろしく」の2つの短編を「週刊少年ジャンプ」に掲載し、1983年には初めての連載漫画「魔少年ビューティー」を発表する。1984年には、「バオー来訪者」の連載が開始し、現在まで「週刊少年ジャンプ」に掲載され、1989年には映画化されている。ゴージャス☆アイリン(1985年)は彼の最初の大河連載作品の前の短編作品である。「ジョジョの奇妙な冒険」は1987年から今日まで続き、その第6部は既に「週間少年ジャンプ」より出版されている。その中では荒木は各部で主要人物を変えている。今日では集英社の「ウルトラジャンプ」誌に毎月連載しており、現在は第7部「スティール・ボール・ラン」が連載されている。作者は2009年にはマジックな力を持つ日本の漫画家が、、不可思議な絵画への探求を主題とするアルバムを予定している。その作業結果はルーヴルで発表される予定である。」


……うん、色々とツッコミたい気持ちはよく分かります。でも、これはホントに原文のまんまですんで。

あと、出入口にはこの企画展の説明文もありまして、これも荒木先生に関する部分だけ書き写しておきました。


「「漫画」は視覚芸術であり文学です。ストーリーは、絵と文字の両方で構成され、コマからコマへ、ページからページへ、大きなシークエンスを構築していきます。そしてデッサンから漂う雰囲気や美的感覚によって彩られ、物語は展開します。

「物語の全体の構成と「美しさ」に重点を置く荒木飛呂彦は、見開きの2ページを1枚のページとしてコマを割り振ることがよくあります。左右のページがひとつになり、二枚折の絵の連続によって本が構成されるのです。」




(2009年3月28日)




TOP   戻る      TO BE CONTINUED・・・

inserted by FC2 system