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アキバ上陸作戦
〜 ワッショイコードなし!ウルジャンを祭れ 〜




その@


今年2009年は、ウルジャン創刊10周年という記念すべき年!そんなワケで、東京は秋葉原にて「ウルジャンまつり in アキバ2009」なるメモリアル・イベントが開催される運びとなりました。時は10月31日(土)〜11月3日(火)!場所は秋葉原駅前のUDXギャラリー
この祭りの目玉は、(ジョジョヲタ的には)何と言っても荒木先生の原画展示です!「天上天下」の大暮維人先生と並んで、特設コーナーまで用意されるとの事ッ!ハイ、行くの決定。ここんとこずっと仕事が立て込んでるんで、そういうお楽しみでもなけりゃやってらんないっスよ!かくして、アキバ上陸作戦は開始されたのでした。




そのA


<2009年 10月31日(土)>
仕事を終えるとすぐに帰宅し、1人、空港へと向かいます。そして、夜の便でいざ東京へ。実はその日の宿も決めてない状態だったんですが、目星を付けてた中野のホテルに飛び込みして、無事に寝床GET!なぜ中野なのかというと……、目的はジョジョBar!中野ブロードウェイのすぐそばにあるという、ジョジョBar「DIO」にどうしても行ってみたかったんです。スーツに吉良ネクタイと、キチッと正装で出陣しました。
ちょびっと迷ったものの、やがてそれらしき建物を発見。いろんな人のブログとかで見た通りの、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…と音が聞こえてきそうな佇まいです。まさにDIOの館。「DIO」は2階にあるのですが、階段を上ったと思ったら下りていたりしそうです。しかし、覚悟を決めて店に突入。DIOの棺型のドアを開き、薄暗い店内へ……。そこで待ち受けていたものとは……!?


店内には6人ほどの男性客と、店員さんらしきお若いレディーのお姿。この時点ですでに夜11時を過ぎており、ヘタすりゃ満員で立ち去らざるを得ないかもしれないとは思ってたんですが、幸いにも席に案内していただけました。さっそく吉良ネクタイもツッコんでくれるあたり、さすがです。『ヘブンズ・ドアー』で本にされた康一くんの顔を模したメニューを渡され、ページを開いてみると、ジョジョヲタにはお馴染みの言葉があちこちに飛び交っていました。ほぼ全てのメニューが、「ジョジョ」のキャラやスタンド等の名前から取られています。これを見てるだけでも面白い。
まずは「ウェザー・リポート」なるカクテルと「黄金長方形」(冷やっこ)を注文!「ウェザー」のグラスにはヤドクカエルがへばり付き、雪の結晶を思わせるスプーンも入っていて、芸が細かい。黄金のハート型のお皿の上には「黄金長方形」。今にも「黄金の回転」を生み出せそうだぜ!その後も何杯かカクテルを飲みました。鮮赤のシャボン玉を彷彿させる真っ赤なカクテル「シーザー」、これは特に私好みでおいしかったです。「シュガー・マウンテン」は、フルーツ系のミルクカクテル。飲みやすく、キュートなお味。
……しかし、「マウンテン・ティム」「オー!ロンサム・ミー」という名のメニューはどこを探しても見付からず。これは「あらき100%」管理人として聞いておかねばなりません。で、訊ねてみたところ……、どうやら「カウボーイ」というカクテルがあって、それにしようかと思っているけど、まだメニューには加えられていない様子。全世界のイケメンファン待望の1杯となること受け合いですんで、是非よろしくお願いしたいものですな。

最初はちっと緊張気味でしたが、徐々に慣れてきました。改めて店内を見渡してみてもジョジョグッズの宝庫です。単行本やフィギュアは言うに及ばず、ジョジョゲーもやれるようだし、TVからは「ジョジョ」系動画も流れています。壁にはお手製の石仮面やら『スティッキィ・フィンガーズ』やら『ダイバー・ダウン』やらも飾られていました。『シアーハートアタック』型のラジコンもありました(本当に動く)。そして、トイレではDIOの骨や『メタリカ』や鉄球がお出迎えしてくれ、鏡を覗けばそこには『ハングドマン』の姿がッ!次から次へと襲い来るジョジョネタの嵐。
もちろん店員さんや他のお客さんとのジョジョトークも楽しい。引力ゆえなのか、隣の席の方は私と同郷出身者でしたし。でも、楽しい時間は『メイド・イン・ヘブン』で加速されてしまうもの。あっという間に閉店のお時間です。ほんの1時間程の滞在だったのが残念。今度はもっとゆっくりしたいなあ。正直、まだまだ語り足りねえぜ!そうして皆さんと「アリーヴェ・デルチ!」と別れを交わし合い、名残り惜しいけど店を後にしたのでした。店員さんはお世辞抜きでかわいいし、お客さん達もみなイケメンだし、良い人達でしたよ。実に素晴らしいひと時を過ごせました。グラッツェです。




そのB


<11月1日(日)>
ホテルを出て、さっそくアキバを目指します。数十分後、何事もなくアキバ上陸に成功!「ウルジャンまつり」開場間近の時間なので、とりあえず腹ごしらえしときました。それから会場のUDXへ!駅の真ん前みたいな場所。看板の案内通り、長いエスカレーターを上り、右側の部屋へ入ると……、そこが祭りの舞台!
開場直後だった事もあってか、お客さんはまだそんなに多くはありません。じっくりと鑑賞できそうです。失礼ながら他の先生方の作品はスッ飛ばして、いきなり荒木先生の特設コーナーへ急ぎます。そこで待ち受けていたのは……、10点もの荒木先生の作品。内訳は、ウルジャンの表紙を飾った「SBR」の原画が6点、ルーヴル美術館に展示された「露伴」が4点。本音を言うと、想像していた程の規模ではなかったものの、やっぱりこれだけの荒木作品を生で観られるチャンスはそうそうありません。テンションも上がりますよ!
目を皿のようにして、視線で絵に穴を空けてしまいそうな勢いで、舐めるように作品を鑑賞しまくります。観る度に思うけど、生原画は最高です。迫力と美麗さが段違いすぎる。線の一本一本、色の一つ一つに至るまで、荒木先生の魂がほとばしっていますよ。筆遣いも息遣いも感じられるっつーの?下描きとか修正した跡とかも見えるし、絵の具の盛り上がりなんかも確認できるので、「まさにコレを先生が描いたんだな〜」って実感できますしね。こうして本物を観る事によって、今まで以上にそれらの絵の魅力にも気付けました。ちなみに撮影は禁止って事で、詳細は「@JOJO」さんをご覧になってくださいな。

ルーヴルの「露伴」について、解説用のパネルが展示されていました。正式タイトルは「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」。なんかどっかの旅番組みたいなストレートなネーミングです。123ページもの超ボリュームの上、なんとフルカラー作品との事ッ!あまりにも期待通りの展開ッ!それほどの大作なら、この頃の「SBR」の減ページや休載も納得。2010年1月末にルーヴルにて発刊され、その後、日本でもウルジャン本誌での掲載やコミックス発刊が予定されているようです。内容はと言うと、過去に存在を知った『世界一、邪悪な絵』を追い、露伴がルーヴル美術館までやって来る……といったストーリーだとか。「動かない」シリーズではなさそうなので、露伴もただのストーリーテラーではなく、れっきとした主人公として活躍してくれるんでしょうね!これには本当に興奮が抑え切れんッ!超読みてえ〜ッ!
さて、「露伴」の絵も観ましょう。10,000kmの距離と半年の時を経て、あの絵達との感動の再会……!――と思いきや、あれっ?これ、本物じゃない。「ウルジャンまつり」の宣伝ページとかをしっかり読めば、「露伴」の絵は複製原画だという事も書かれてあるんですが、私はそこまで読んでなかったもんで。ちょっとガッカリ。でも、本物をルーヴルで観て来たからこそ余計に分かる、明らかな違いがありますね。リアリティとエネルギーが半減しちゃってる、とでも言いましょうか。色の濃淡や輝きが薄れてるし、立体感がまったく無し。無論、複製でも充分に美しいんですけど、本物はマジであんなもんじゃありません。そのうち本物が日本でも展示されるようなので、その時は是非是非、多くの方々に観に行っていただきたいと思います。いやいや……、偉そうな事ぬかしてますが、それだけ本物と複製の差はデカイんですよ。


何度も何度も何度も何度も荒木先生の絵を観て、「ウルジャンまつり」を堪能。もちろん他の先生方の作品も観ましたよ。けど、やっぱ荒木先生の比重だけが異常に高くなってしまいます。後で知った事ですが、昨日は荒木先生のコーナーに長蛇の列が出来ていたらしいですね。1時間待ちだったとか何とかって話で、荒木先生の人気の高さが窺えます。しかし、今日はそんな行列などとは無縁で、好きなだけ鑑賞可能!タイミングが良かったみたい。残念ながら、Tシャツは売り切れ状態でしたけど。でも、こういうイベントはもっともっとやってほしいですね!
こうしてアキバ上陸作戦は無事、成功に終わったのでした。その後、アキバをちょっとウロついて、5部のマスコレを2個購入。『キング・クリムゾン』と『ピストルズ No.6』が当たりました。うん、微妙なコンビ。




アキバ上陸作戦

完




(2009年11月8日)




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