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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




オータム・リーブス / 本体: 無し
< 「高速滑走」させる能力 >





<特徴>
@別名『Les Feuilles』(フランス語)。S市紅葉区杜王町の「カツアゲロード」と呼ばれる通りに存在するスタンド。
この通りに立ち並ぶ銀杏(イチョウ)の木々から落ちた葉っぱに潜んでいるようだ。


A「触手」や「吸盤」のような4本足と、ボディーに書かれた「11」という数字が特徴的な、平べったいヴィジョンを持つ。
群体タイプの極小スタンドで、銀杏の落ち葉に無数のスタンドが蠢いているのだ。


B「ニィッ」「ニーッ」と鳴く。




<能力>
モノを「高速滑走」させる能力



@『オータム・リーブス』が潜む銀杏の落ち葉に接触すると、その物質は落ち葉の上を勢い良く滑る事になる。この銀杏の木々が立ち並ぶ通り近辺の住人達は、そんな不思議な現象に気付き、落ち葉をまるでレールのように敷いて「カツアゲ」に利用し始めた。
落ち葉を踏んだ者は、強制的に「高速滑走」させられる。敷かれたレールに沿って、目にも止まらぬスピードで瞬間移動してしまう。落ち葉を踏み続けていれば、元の位置に戻って来る性質もあるようだ。この見えない「移動」により、本人も知らぬ間に不利な状況に陥れられてしまうのだった。さらに、カツアゲの熟練者ともなれば、この落ち葉の法則性やクセのようなものも把握しており、自由自在でアクロバットな移動が可能である。
いつしか杜王町の町民達は、この通りを「カツアゲロード」又は『デッドマンズ・カーブ』と呼んで恐れるようになった。


Aこれはスタンド能力と直接関係はないが、「カツアゲロード」には暗黙の了解(ルール)が存在する。それは……、『この道では、落ち葉を利用して「カツアゲ」する事が出来る』『この道では、誰が誰を「カツアゲ」してもOK』『この道の現象については誰にも教えない』という極めてシンプルなルールである。
これは近隣住人にとって周知の事実であり、そのため、警察も物的証拠がない限りはうかつに介入できない様子。「カツアゲ」されてしまった者は、おとなしく立ち去るか、「カツアゲ」し返すか以外に選択の余地はない。弱肉強食の危険地帯なのだ。このように、多くの一般人達に認識され、有効活用される珍しいスタンド能力である。


Bこのスタンドの成り立ちもまた稀有で、かつてアメリカ大陸に散らばっていた「聖なる遺体」に由来している。
明治時代、ジョニィ・ジョースターという騎手(ジョッキー)が来日した際、密かに持ち込まれていたのがこの「遺体」であった。「遺体」は、1890年にアメリカで行われた大陸横断乗馬レース「スティール・ボール・ラン」を通じて全ての部位が揃い、長らくニューヨークの地下に安置されていた。しかし、ジョニィがその封印を解き、杜王町へ持ち込んだのだった。「遺体」には人知を超えた力が宿っており、ジョニィは不治の病に倒れた妻を救うためにその力を利用。結果、妻は健康な体を取り戻したが、引き換えに息子が病に罹る事となる。そしてジョニィは、「遺体」と自らのスタンド能力を使い、息子の病を自分に移動させて絶命した。
この時、ジョニィの遺志と「遺体」の力が土地と結び付き、「高速滑走」「瞬間移動」という不思議な現象が発生し始めたのである。銀杏の落ち葉は、どこからか岩石を移動させ、ジョニィの死体頭部を潰したのだった。恐らくはジョニィの、息子を襲う「不幸」を自らに引き寄せたいという祈りが、自分の頭部に残る異常な「痕跡」を消し去りたい(=家族を巻き込ませたくない)という願いが、こういった能力を生み出したものと思われる。……こうして、この場所はやがて「カツアゲロード」となったのである。
よって、このスタンドには本体は存在しない。あえて言えば、本体は「聖なる遺体」であり、この土地そのものであり、ジョニィ・ジョースターの愛である。


Cジョニィが死亡したのは、1901年(明治34年)11月11日であった。スタンドのボディーに書かれた「11」という数字も、この日付けから来ているのだろう。




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