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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。

原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




バステト女神 / 本体: マライア
< 生物を「磁石」化する能力 >




「エジプト9栄神」第4の神「バステト女神 (BAST)」のカードの暗示を持つ。
カードには、ネコの頭部を持つバステト女神の姿が描かれている。このバステト女神は「恋と音楽の女神」である。ネコの気まぐれさゆえなのか、優しく母性溢れる面と獰猛で攻撃的な面の二面性を有する。
彼女が手に持っている物は「シストルム」と呼ばれる楽器なのだが、本来は枠の中に横棒を刺し、それを振る事で音を打ち鳴らすものである。カードに描かれた「シストルム」は、なぜか横棒が刺されておらず、そのままでは音が出ない状態だ。美しき音楽を奏でるかと思いきや、そんな事はないという、彼女の気まぐれさを表しているのだろうか?

なお、この「エジプト9栄神」とは「ジョジョ世界」独自の概念であり、カードとしても表されている。我々の世界には存在しない概念ではあるが、タロット・カードの起源・源流と言われているようだ。
各々の神の番号や位置付け、役割などについては謎が多いものの、その名からして、エジプトを栄えさせた神々である事は間違いない。恐らく、この9柱の神々による創世神話が、(「ジョジョ世界」の)エジプトでは古代より語り継がれているのだろう。「精神世界の成長過程」を意味するタロット・カードの前身として、「エジプト9栄神」のカードは「物質世界の成り立ち」を意味しているのかもしれない。
また、タロット・カードと同様に、「エジプト9栄神」のカードを用いる占いやゲームも存在している可能性がある。その場合、カードの縦横が違うものも混在しているため、タロットとは異なるルールなのだろう。




<特徴>
@スタンドが発現した経緯は不明。


A電気コンセントそっくりのヴィジョンを持つ、小型のスタンド。
発現しても、壁や岩などの「物質の側面」にただ張り付く事しか出来ない。それ単体では動く事すら出来ない、まったく無力なスタンドである。


B自ら動く事が出来ない代わりに、スタンドを消す事はいつでも出来るようだ。
本体がわざわざスタンドの近くまで行く必要もなく、煙のように消え去って本体の元へ帰る。


C通常のスタンドであれば、一般人には見えない。だが、スタンド使い専用のスタンドとも考えにくい。
張り付いた物質と一体化した、実体化スタンドなのかもしれない。


D自らは動かず、ただじっと標的を待ち受ける姿。コンセントの差込口のヴィジョン。それらは「女性」のメタファーとも言えるだろう。




<能力>
生物を「磁石」化する能力



@生物を「磁石」化する能力を持つ。
――いつの世も人々は理不尽や不条理に振り回され、人生の悲しみや苦しみも絶えない。それでも人々は、時には誰かに心惹かれて「恋」に落ち、その想いを生きる活力に変えていく。また、時には「音楽」に心癒され、再び前へと進むための英気を養う。そんな人間の「強さ」「美しさ」「魅力」を象徴する能力である。


A『バステト女神』に触れると、ビリッと電気が走るような衝撃を受ける。その「感電」自体に殺傷性はなく、あくまで能力発動の合図のようなものだ。
これをキッカケとして、『バステト女神』に触れた者の肉体は磁気を帯び始める。電気が流れている間だけ磁気を帯びる「電磁石」がモチーフの能力なのだろう。
ただし、このスタンドは単独で動く事が出来ないため、標的が触れそうな場所にあらかじめ設置しておかねばならない。作中では、風洗式トイレのそばの岩肌という「思わず触れてしまいたくなる場所」や、エスカレーターの緊急停止ボタンの隣という「不可抗力で触れざるを得ない場所」に設置していた。


B「磁力」は、時間の経過によって徐々に強まっていく。
また、本体:マライアとの距離が近いほど、「磁力」はより強力になっていく。その能力射程は数十〜数百mほどと思われる。スタンドそれ自体は無力のため、標的とは付かず離れずのギリギリの距離を保つ必要がある。


C「磁石」化した者の肉体は、当然、「強磁性体」である鉄やニッケル等を引き寄せる。
始めは釘やコーラ栓などのような小さく軽い物を引き寄せる程度だが、やがては自転車や自動車などの大きく重い物までも引き寄せるほどの「磁力」となる。最終的には、周囲のありとあらゆる鉄を次々に引き寄せ、押し潰されて圧死してしまうのだ。
しかも、給料3ヶ月分もするという指輪まで引き寄せていた描写もあった。ある程度の「磁力」にまで強まったら、物理法則さえ無視して、(たとえ「非磁性体」であっても)「金属」をトコトン引き寄せるようになるのかもしれない。もっとも、プロポーズしていた男が騙されて買ったか結婚詐欺師かで、あの指輪が鉄製であったという可能性も決して否定は出来ないが。


D同時に複数人を「磁石」化する事も可能。
「磁石」化した者は、頭と足がそれぞれ「S極」「N極」になる。そのため、生きた「方位磁針」と化し、寝ていると自然に「N極」側が北を向いてしまう。頭と足のどちらがどの「磁極」になるのかは、マライアの意志か、あるいはランダムで決定されるようだ。
本物の「磁石」同様、異なる「磁極」は引き合い、同じ「磁極」は反発し合う。そして、「磁石」化した者同士がくっ付くと、その「磁力」は倍増してしまう。


E「磁力」が異なる者同士が一度くっ付いてしまうと、その中で最も強い「磁力」に全員の「磁力」が統一される性質もある。
そのため、まだ「磁石」化して間もないはずのモハメド・アヴドゥルも、ジョセフ・ジョースターと同等の強い「磁力」を帯びてしまった。


F電気が走る衝撃と、周りを引き寄せる力。時にくっ付き、時には離れる性質。気まぐれな乙女の恋のような能力でもある。




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