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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




ブルー・ハワイ / 本体: ドロミテ (泥駒 政次)
< 他者を「操作」する能力 >





<特徴>
本体:ドロミテは「岩人間」である。「岩人間」の95%はスタンド使いであり、恐らく生まれついての能力と思われる。
この「岩人間」とは、「ヒト(ホモサピエンス)」のような炭素系生命とはまったく別種のケイ素系生命である。外見は「ヒト」と見分けが付かないが、生態や思想はまるで異なり、両者が理解し合う事は決してない。
なお、ドロミテは「泥駒 政次(どろこま まさじ)」という別名も持っているようである。別人の戸籍を奪い取ったのだろう。


ドロミテは過去の感電事故により、四肢を失い、全身がボロボロの状態になっている。その影響なのか、スタンド・ヴィジョンも異形そのもの
人型をベースとしているが、頭部は存在しない。浅黒い体表には無数のヒビが入っている。両腕は途中から切断され、その切断面から極小サイズの腕が生えている。両手足は鳥のそれに似た形状。肩には大きな穴が確認できる。また、背中か肩には大きな突起が生えているようだ。
全身はプロテクターか外骨格のように、あちこち骨で覆われている。頭部が無い代わりに、股間部には動物の頭蓋骨が配置されている。「内・外」や「上・下」が裏返った形状、とも言えるだろう。自分の本当の願望から目を逸らし、自分を偽り続けていた事の現れ……なのかもしれない。


恐らく、『ブルー・ハワイ』自体の射程距離はごく短い範囲と思われる。
スタンドパワーの大部分を「能力」の方に使ったスタンドで、パワーやスピード等の「基本スペック」も低いのだろう。


不気味でおぞましい姿・能力とは裏腹に、スタンド名はやけに爽やかで清々しい。これは、かつてドロミテが恋人と夢見た「青い珊瑚礁」から付けられた名である。




<能力>
他者を「操作」する能力



本体:ドロミテが触れた生物を能力の支配下に置く事が出来る。その生物は心を失い、「ロボット」のように無意識・無感情に、「ゾンビ」のように凶暴・執拗になる。そして、ひたすらドロミテの願望を叶えるためだけに動き続けるのだ。
ドロミテの命令を忠実に遂行し、まさしくドロミテの手足・手先となって行動する。つまり、ドロミテの思い通りに他者を「操作」「支配」する能力なのである。ちなみに、その対象は一般人でもスタンド使いでも関係ない。また、人間以外の動物でも、虫であろうとも操れる。


能力射程は、小さく見積もっても、町1つ包み込める程度には長大である。恐らく、能力射程の概念自体が無く、事実上「無限」と思われる。
持続力も並外れており、何日掛けようが目的を達成するまで発動し続けるだろう。


ドロミテに直接触れられずとも、彼の肉体の一部(歯や血液など)に触れただけで能力は発揮される。それどころか、作中では封筒越しにドロミテの「歯」に触れただけでも、能力が発動していた。間接的にであってもドロミテに触れられるのは危険である。
もっとも、後に東方常敏がゴム手袋越しに「歯」に触れていたが、特に何も起こらなかった。一旦、能力が発動した後でなら、直接触れなければ大丈夫なのかもしれない。


『ブルー・ハワイ』の発動タイミング命令内容は、けっこう細かく設定可能なようだ。
作中では、常敏と手を組み、東方定助が持つ情報を入手すべく能力を使ってきたワケだが……、ドロミテの「歯」を入れた封筒を常敏が少年に預け、定助に手渡された時点で発動していた。少年はだんだんと能力に侵され、心を失っていく。そして、「封筒を(自分以外で)最初に触れた人物」=定助を「ターゲット」として知覚・認識し、どこまでも定助を追い続けていた。
また、定助を支配した際には、誰にも接触させる事なくまっすぐドロミテの元まで向かわせ、情報を包み隠さず暴露させていた。


『ブルー・ハワイ』の能力に操作・支配された「感染者」は、心を失っているがゆえに、単純な動作しか出来ない。自分で考え、判断するという事が出来ないのだ。
「ターゲット」のおおよその位置・方向は能力を通じて感じ取っているが、直線的な行動しかしないせいで、障害物があればひたすらぶつかり続けてしまう。また、「ターゲット」の正確な位置までは把握できておらず、特に上下の違いには鈍感らしい。ただ、その場合、周囲に飛び散った「感染者」自身の肉体の一部が「方向転換の道標」として機能するようで……、上方に飛んで付着した血液を「道標」に、「感染者」自身も上方への移動を開始するという事もある。


「感染者」は心を失っているだけで、肉体そのものは通常の状態とほとんど変わらない。そのため、常人を超越した身体能力を発揮する事もない。
もっとも、痛みやダメージを恐れず気にせず行動するため、常識的な予測や攻撃は通用しないだろう。もしかすると、たとえ「感染者」が死んでしまったとしても、その肉体が物体としてまだ機能するなら、死体のまま操作できるのかもしれない。それこそ、手足を切断したり、体をすり潰したりでもしない限りは、延々と行動し続ける可能性がある。


『ブルー・ハワイ』の能力は、「感染者」に最初に接触した者へと「転移」していく。これもまた、「感染者」自身に触れられずとも、「感染者」の肉体の一部(血液など)に触れただけで同じ結果となる。接触してから僅かな時間で、元「感染者」から新「感染者」へと能力がバトンタッチされるのだ。ドロミテからの命令も、同時に引き継がれていく。即ち、『ブルー・ハワイ』が操作・支配できる他者は常に1体だけ、という事である。
ただし、この「転移」は最初の能力発動時とは異なり、別の物質(衣服とかビニールとか)越しに触れられても起こらない。あくまで、肉体に直接触れられた時に限り「転移」するのだ。




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