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「JOJO - 冒険の波紋 -」 金沢展について





みなさん、こんにちは。「あらき100%」管理人のマサでございます。
本日は2020年4月1日。エイプリルフールではありますが、ウソではなく大マジで語りたい事があるんでちょびっと語ります。


「ジョジョ」連載30周年の集大成となる史上空前の祭典「荒木飛呂彦原画展 JOJO - 冒険の波紋 -」。このイベントは、東京、大阪、長崎と、各地で開催されました。そして、来たる2020年4月25日(土)~5月23日(土)の期間、石川県金沢市の金沢21世紀美術館でも開催される予定です。無論、私はこの金沢展にも行く気満々で、チケットやら飛行機やらホテルやらも全て押さえてあります。あとは開催を待つばかり!
……と言えれば良かったんですが、もはやそういうお気楽な状況ではなくなってしまっています。そう、新型コロナウイルスの世界的大流行です。中国やヨーロッパ諸国、アメリカでは特に猛威を振るっており、我が国:日本においても、全国で次々と感染者が見付かっています。今までの当たり前の日常は、未知のウイルスによる厄災で完全に打ち砕かれてしまいました。恐らく、今後はさらに悪化・拡大していく事でしょう。このような、まるで光の見えない厳しい状況の中、自分は金沢に行っちゃって良いものか?ここんとこずっと悩んでいましたが、やっとこ決めました。予定通りに開催された場合は、金沢には行きません。そりゃあ、行きたいのはやまやま。原画も観たいし、観光だってしたいです。でも、それは今じゃない。この厄災が落ち着くまでは、おとなしくしときます。

そう決めた大きなキッカケは、志村けんさんのウイルス感染と死です。……3月30日、不意に飛び込んだ、あまりにも衝撃的な信じたくないニュース。その上、ご遺体にさえ誰も会えないという、残酷すぎる現実まで突き付けられました。私もご多分に漏れず、ガキの頃から「ドリフ」や「バカ殿」、「だいじょうぶだぁ」等の番組でいっぱい笑わせていただいたので、本当に悲しくて悔しくて寂しい。日本のほとんどの人がそうだと思うけど、TVの向こうの遠い存在のはずなのに、すごく身近な人を失ってしまった気持ち。こんな辛い突然の別れが、今、世界中でたくさん起こっているんだと考えたら……、やっぱ行けねーよな~、と。感染者にも感染源にもなりたくはないです。正直、今まではどこかで甘く考えてました……。
行っても何も起こらずに済むかもしれませんが、それはただのギャンブルに過ぎません。あの時期に長崎に行って無事だったっつーのも、結局は運が良かったってだけでしょうしね。もし感染してしまったとして、自分1人が苦しむだけならまだしも、「ジョジョ」と荒木先生の名誉や生命を傷付ける結果になってしまったなら、とても耐えられません。自分自身も含めて、家族も、友人も、荒木先生も、荒木ファンの同志達も、金沢の方達も、誰も不幸になってほしくない。堂々と胸を張って「ジョジョ」を、荒木作品を、ずっと好きでいたい。最悪、感染するにしても、せめて「ジョジョ」や荒木先生とは無関係のところにいたい。だから私は、今は行けません。

運営側も現在、予定通り開催するか、延期か、はたまた中止か、検討している真っ最中のようです。しばらく延期にしていただけたら個人的に嬉しいんですが、どんな結論になろうと、文句は言いません。その結論に対し、他の人達がどういう選択をしても、それをあーだこーだ言うつもりもありません。これは、私が自分で勝手にそう決めたってだけの話ですんで。
ただ……、みんなが心から楽しめる幸せな原画展になってほしい。荒木先生と志村さん、大好きな2人に想いを馳せながらそう願うのみです。


―― 自分にとっては大切な決意表明なので、あえてこうやって記録に残しておく事にしました。後で見返して「こんな時もあったな」って笑いたいね。
みなさん、この難局を共に乗り切りましょう!なぁに、外出しなくたって、荒木作品何度も読み返したり「ジョジョリオン」の考察したりしてりゃ、むしろ時間なんて足りなくなるくらいですよ。苦しい運命に飲み込まれても、人間の底力を見せ付けてやりましょうや。そして乗り切ったら、そのうち必ずや原画展等のイベントも開催され、大いに楽しんで盛り上がれるはず。いつの日か、その場所でまた会いましょう!それまでどうか、十分にお気を付けて、お元気でッ!



(追記)
本日4月6日。ついに運営側より公式発表がありました。金沢展は、開催延期に決定しました。
残念とか言うよりも、とにかく安心したって気持ちが一番強いですね。無理矢理開催に踏み切る事もなく、完全に中止になる事もなく……、ひとまずは良かったなぁ~って気持ち。明日から1ヶ月もの間、東京を初めとして全国7都府県で緊急事態宣言が発令されるらしいですし、こんな非常時ですから、「延期」が最良の選択だと思ってます。きっと、多くの方々が金沢展実現のために尽力されていたはず。一言で延期って言っても、運営的にはさぞや大変な苦労が強いられてしまうんでしょう。それでも、我々や荒木先生の安全・健康を第一に考えてくださったこの英断、心より感謝します。

詳細な開催時期は、現時点では当然決めようもありません。1年後か、それとも2年後か、あるいはもっと先か。でも、この未曽有の危機を乗り越えれば、その先には金沢展が待っているのです!当分はそれを楽しみに、心の支えにして生きていけるってもんです。いつの日にか開催された暁には、みんなでいっぱい原画を堪能し、たんまり金沢にカネを落としましょうぜ!そのためにも、今は我慢の時。辛抱の時。本当なら荒木先生にお見舞いのファンレターでも書いて送りたいところなんですが、万一の危険もあり得るので、それも自粛しときます。
人と人の繋がりに付け込むこのくそったれウイルスに、黙って屈する我々じゃないでしょう。物理的接触は極力避けながらも、心の繋がりは強固に持って、ヤツらに打ち勝ってみせましょう。「ジョジョ」の名の下に、荒木飛呂彦の名の下に、我々荒木ファンは常に1つだぜッ!




(2020年4月1日)
(2020年4月6日:追記)




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