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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




「植物」のスタンド (名称不明) / 本体: 空条 ホリィ
< 能力不明 >




タロットや「エジプト9栄神」などのカードの暗示は持たない。
このスタンドはそもそも、スタンドとして不完全な存在である。そのため、具体的な何かを意味・暗示するような明確な力も持ってはいない。




<特徴>
@本体:空条 ホリィ(くうじょう ホリィ)が40代の時に、ジョースターの血の繋がりゆえ目醒めたスタンド能力。
ジョナサン・ジョースターの肉体を持つDIOにスタンドが発現した影響を受ける事で、ジョナサンの子孫である彼女が発現させたスタンドである。


A第3部初期は、「キイチゴ」に似た植物のヴィジョンを持つスタンドが、ホリィの背中から発現していた。葉や果実があり、茎には「トゲ」も生えている。
ちなみに、モハメド・アヴドゥルはこのスタンドを何故か「シダ植物」と表現していたが、シダ植物は種子を作らない。「種子」ではなく「胞子」によって生殖を行なう植物である。果実らしき物があるこのスタンドを「シダ植物」と例えるのは、あまり適切とは言えないだろう。「ツル植物」と言い間違えたのだろうか?


B第3部後期になると、ツタ状のイバラに生長したスタンドが、ホリィの全身をびっしりと覆い尽くしてしまった。
葉や果実は全て失われ、そのヴィジョンは父:ジョセフ・ジョースターのスタンド『ハーミット・パープル』そっくりである。


CDIOの死によって、このスタンドはとりあえずは消え去った模様。




<能力>
能力不明



@どのような能力を持つスタンドだったのか、全て謎である。
――だが、このスタンドの発現や消滅の経緯を、補足として書き記しておく。


Aまず、「スタンド」とは基本的に、本体の「生命」や「精神(魂)」のエネルギーから生まれる「スタンドパワー」によって形作られ、強い「意志」や「感情」のエネルギーによってコントロールするものである。
さらにスタンドには、それ自体に「運命」とも言い換えられる奇妙な「引力」が備わっている。それゆえ、スタンド使いは互いに引かれ合う宿命を背負うのだ。その「引力」は、似たようなスタンド同士の間で特に強く働く。(タロットや「エジプト9栄神」のカードの暗示を持つスタンド同士、ジョルノ・ジョバァーナの『ゴールド・エクスペリエンス』とメローネの『ベイビィ・フェイス(子)』……etc)
また、その「引力」は、スタンドパワーが強いほどに、「精神」が邪悪であるほどに強まる性質も持つ。そして、強い「引力」は、空間的であれ血縁的であれ「近しい者」に対して強力に作用するのである。まだスタンドに目醒めていない者から、スタンドを無理矢理発現させてしまう事さえあるのだ。


Bジョースターの血を引く者は、スタンドが目醒めたDIOからの「引力」によって、強引にスタンドを引っ張り出されてしまった。父:ジョセフ・ジョースターや息子:空条承太郎は「強い心」と「正しい認識」により、スタンドをコントロールし、自らの力として獲得する事が出来た。DIOの「呪縛」に逆らえる「抵抗力」が、つまり、DIOからの影響力を超える精神力・意志力があったのだ。
しかし一方で……、おっとりした平和な性格を持ち、闘争心やハングリー精神に欠ける本体:空条 ホリィは、自分のスタンドをコントロールし切れなかった。絶えずDIOからの影響を受け続けているため、スタンドを強制的に常時発現させ続ける形となってしまった。自分のスタンドが逆にマイナスに働いて「害」となり、その悪影響に苦しむ事になるのだ。
こうなれば当然、彼女のスタンドパワーはどんどん消耗されていく。だが、スタンドパワーは「生命」や「精神」のエネルギーから強引に再生産され、そのため簡単に尽きる事はなく、スタンドはむしろ生長し続けていく。必然的に、生命力も精神力もどんどん蝕まれ、衰え、弱まっていく。その負担と疲労で、体力もどんどん低下していく。体の免疫力も落ち、やがては高熱や様々な病気を併発して、昏睡(コーマ)状態に陥ってしまうのである。通常、スタンド発現からおよそ50日で死に至るという。


Cただし、この「スタンド病」とでも言うべき症状からホリィを救う方法が1つだけ存在する。彼女のスタンドを強引に引っ張り出す「引力」を取り除けば良い。即ち、「引力」の発生源であるDIOを殺せば良いのだ。そうすれば、ホリィのスタンドは「引力」から解放され、ようやく引っ込めて解除できる。「引力」の発生源が誰で、どこにいるのか?それが分かった事が、ホリィの幸運であった。
結果としてDIOは死に、彼女のスタンドは消滅したのだった。もっとも、彼女の魂の奥底で再び眠りに就いただけで、スタンドの存在自体が完全に消え去る事はない。何らかの理由で彼女の大切な人の危機に直面したような時には、スタンドが再発現し、強い「意志」や「感情」によって今度こそコントロールできるようになる……という可能性もあるだろう。
ホリィの異母兄弟である東方仗助はまさにそれ。仗助の場合、「命の恩人」であり「心のヒーロー」と信じるリーゼント少年から強く正しい「黄金の精神」を学び取った事で、幼少時からスタンドを自由に発現・操作できるようになれたのである。似たような事がホリィに起こらないなどとは、誰にも言えないのだ。




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