TOP  戻る



ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




デス・サーティーン (死神13) / 本体: マニッシュ・ボーイ
< 「悪夢世界」へと引きずり込む能力 >




13番目のタロット「死神 (DEATH)」のカードの暗示を持つ。
カードには、大きな鎌を手にし、不気味に微笑む死神の姿が描かれている。その背後には、この死神によって殺された者なのか、誰かの墓も見える。「破滅」「終末」を意味する非常に不吉なカードではあるが、それゆえに、「新たなスタート」という前向きな意味も同時に持っている。
このように、「死と再生」「停止」「終局」「別離」「清算」「変化」などを象徴するカードなのである。




<特徴>
@スタンドが発現した経緯は不明。しかし、本体は生後11ヶ月の赤ん坊(天才児)である事から、生まれついてのスタンド能力である可能性が高い。
本体:マニッシュ・ボーイには、2本の牙が生えている。日光を浴びても平気であり、ジョセフ・ジョースターや空条承太郎も特に何も感じ取っていなかった事から、吸血鬼でもなければDIOの息子という事もないようだ。恐らく、不吉なタロット・カードを暗示するスタンドを持つがゆえに肉体にも表れた、「死神」の象徴的なものに過ぎないのだろう。


A「死神」のタロット・カードに描かれた、大鎌を構える死神に酷似したヴィジョンを持つ。
その顔は常に、ピエロのような、ヴェネツィアのカーニバルマスクのような、不気味な笑みを湛えている。


Bマントを纏い、全身が隠されているが、そのマントの中は実は空洞。頭部と両腕、大鎌のみのデザインである。
スタンドの「ヴィジョン」は基本、本体のスタンドパワーの中でも、魂・生命に強く結び付いた部分(深層部)から優先して使用され、形成されるものである。これによりスタンド・ヴィジョンは、スタンドや物質への干渉力・抵抗力が高まり、反面、本体との結合力(フィードバックするダメージ量)をも高める性質を持つ。一方、魂・生命との結び付きが弱い部分(表層部)のスタンドパワーは、主にスタンド・ヴィジョンの「服」や「装飾品」となって纏わり付く。防御力はまったく期待は出来ないが、これらを傷付けられても、本体へのダメージもほとんど無い。
『デス・サーティーン』のマントも、この「表層部」のスタンドパワーで作られたものである。よって、たとえマントを切り裂かれても、マニッシュ・ボーイにはダメージはフィードバックしないのだ。


C口癖は「ラリホ〜〜」。


Dこの『デス・サーティーン』は、後述する「夢」の能力にスタンドパワーの大半を費やしている。
そのため、「夢」の中ではほぼ無敵だが、逆に「現実」の世界ではほとんど力を発揮できない。寝床に紛れ込んだサソリを本体自らの手で始末したのも……、眠ったジョースター一行を直接殺さずにわざわざ「夢」の中で襲ったのも……、そんなスタンドの性質ゆえにそうせざるを得なかったからである。




<能力>
眠った者を「悪夢世界(ナイトメア・ワールド)」へと引きずり込む能力



@本体:マニッシュ・ボーイの精神内部に「夢の中」のような世界を創り出し、眠った者の「精神(魂)」をそこへ送り込む能力……とでも表現した方が正確なのかもしれない。それはまさに、人を永遠の眠りに就かせ、死の世界へと誘う「死神」の魔力のようである。
「悪夢世界」は、何でも『デス・サーティーン』の思うがままに変化する世界。常識や物理法則などまったく通用しない、あまりにも子供じみた狂気と不条理の世界である。この世界が、眠りに落ちた者の無防備な「精神」を包み込んでしまうため、精神のエネルギーであるスタンドをも封じる事が出来るし、自分自身の意志で起きる(悪夢から逃れる)事も出来なくさせられるのだ。
起きた時に「悪夢世界」での事を全て忘れ去ってしまうのも、もちろん『デス・サーティーン』に「精神」を支配されていた影響である。


A「悪夢世界」に引きずり込まれた「精神」はスタンドに近い存在になっているようだ。夢の中で傷付けられると、現実の肉体も同じように傷付く。
しかし、その性質と「悪夢世界」の不条理を逆手に取って、夢の中でケガを治す事により、現実でもケガを回復させるという無茶も可能である。
ただ、スタンドに似た性質を持っているだけでスタンドそのものではないため、『デス・サーティーン』に触れる事は出来ない。


B「悪夢世界」へと御案内できるのは、マニッシュ・ボーイの近くで眠った者だけと思われる。
作中で最初に花京院典明と犬が引きずり込まれたのも、近辺の住人や承太郎達はすでに起きており、眠っていたのが彼らだけだったからだろう。


Cマニッシュ・ボーイを連れて来た女性もまた、「精神」を「悪夢世界」に支配されていた。
スタンドに対する抵抗力が弱い者(=スタンド使いではない者)には、軽い「催眠」「暗示」を掛ける事も出来るようである。


D他者の「精神」に干渉できる能力を持つ『デス・サーティーン』は、本体の「精神」にも干渉する事が可能である。
この能力を用いて、マニッシュ・ボーイは自身の「精神(魂)」のパワーをあえて弱め、わざと高熱を出していた。仮病でも演技でもないため、ジョースター一行はまんまと騙され、彼を旅に同行させてしまったのである。
もちろん、弱めていた「精神」のパワーを元に戻すだけで、熱はあっさり下がって元気になる。


E無敵の「悪夢世界」を打ち破る方法は、ただ1つ。夢の中にスタンドを持ち込み、『デス・サーティーン』を倒す事のみである。スタンドを発現させながら眠りに就けば、衣服や寝袋などと同じように「悪夢世界」へ持ち込めるのだ。
ただし、スタンドとは本来、闘争本能・防衛本能や強い「感情」によってコントロールするものである。そんなスタンドを出したまま、心安らかな眠りに就くなど相反しているため、実際に行なうのは容易い事ではない。作中での花京院のように、スタンドを出した状態で一瞬のうちに気絶させられるというのが、最も現実的な手段であろう。
その場合、「悪夢世界」はスタンドごと「精神」を包み込んでしまう。スタンドを夢に持ち込んだ者は、スタンドを引っ込める事が出来なくなる代わりに、「悪夢世界」からの支配も受けにくくなる。だから目が覚めても、夢の中の記憶が残っているのだ。




TOP  戻る

inserted by FC2 system