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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




ダイバー・ダウン / 本体: ナルシソ・アナスイ
< 物質に「潜行」する能力 >





<特徴>
スタンドが発現した経緯は不明。しかし、恐らくは生まれついてのスタンド能力と推測される。


人型ヴィジョンを持つ、近距離パワー型スタンド。
「基本スペック」が高く、パワーやスピードに優れるだけでなく、精密な動きも可能である。


シュノーケルや酸素ボンベを身に付けており、その名の通り、ダイバーの姿をしている。
また、全身のあちこちにイニシャルの「D」の文字があしらわれている。両手はミトンのような形状になっている。




<能力>
物質に「潜行」する能力



「ジョジョ世界」はある超越的・絶対的な力で満たされており、ありとあらゆる存在がこの力を共通して保有している。『フー・ファイターズ』(が引用した天文物理学者フレッド・ホイル)の言葉を借りるなら、その力とは「知性」である。全ての物質や生物はこの「知性」に導かれて生まれ、物質や生物に宿る「知性」は自身の「情報」を絶えず記憶し続けているのだ。
「知性」が保有している「情報」とは、主に「形状」「材質」「座標」を意味し、自身を自身として存在たらしめる「設計図」とも言える。つまり、全ての物質・生物は、霊的な「最新の設計図(情報)」と、物質的な「今の様相」とが、常に等しい状態を保ち続ける事になる。それがこの世のルールなのだ。そして、この「知性」は大なり小なり互いに反応し合い、影響し合い、「物質世界」において1つの巨大な流れを形作る。何者にも抗えぬ「因果の流れ」、なるべくしてなる「必然の連続」。人はそれを「運命」と呼び、「運命」を決定付ける「知性」そのもの(が持つ意志のようなもの)を「神」と呼ぶのである。
スタンド使いとはこの「知性」「運命」に選ばれた存在であり、それゆえ、スタンド能力は多かれ少なかれ「知性」に働き掛ける力を有しているという事になる。


『ダイバー・ダウン』は、「知性」という「情報の海」に潜る能力を持つ。
それは、「物質世界」においては、物質の内部に「潜行」する能力として認識される。この「潜行」は、スタンド・ヴィジョンを物質に「透過」させるのとはまったく異なるものである。ただ透き通って物質と重なり合うのではなく、その物質の大きさに関係なく深く潜って行けるのだ。完全に潜れば、当然『ダイバー・ダウン』の姿は外からは見えなくなる。
生物・無生物問わず、あらゆる物質に「潜行」できる。作中では固体の物質にしか「潜行」していないが、液体や気体にさえも「潜行」できるものと思われる。


本体:ナルシソ・アナスイは、くっ付いている物同士を「分解」せずにはいられないという、ある種の病気を抱えている。抗いようのない「分解欲求」「分解衝動」は、『ダイバー・ダウン』の能力にも大きな影響を与えた。「知性」が持つ「情報」の中でも、「形状」に対して特に敏感になったのだ。
『ダイバー・ダウン』のヴィジョンは、潜り込んだ「情報の海」(=物質に宿る「知性」)と溶け合うかの如き親和性を持つ。そのため、「潜行」した『ダイバー・ダウン』は、その物質の全体の「形状」、即ち「構造」を、肌で感じ取り、読み取る事が出来る。ただし、複雑な構造であるほど、読み取る時間も長く掛かりそうである。例えば、『ヨーヨーマッ』の体はシンプルな構造だったため、「追跡センサー」の存在にも潜ってすぐに気付けたのだろう。


そして、『ダイバー・ダウン』の真骨頂は、「潜行」した物質の「形状」を変化させる事にある。
上記でも述べた通り、『ダイバー・ダウン』は「知性」との親和性が高い。その親和性を意識的にさらに高めると、ヴィジョンの動作に応じて、「知性」もまた海水のように揺れ動く。そして、「知性」という「設計図」が変われば、この世のルールに従って、物質的にも同様の変化が生じる。この一連の流れを正確に行う事により、物質を内部から組み立て直して、思い通りに再構築・改造する事が可能となるのだ。
『ダイバー・ダウン』のスピードと精密性をもってすれば、基本、改造も瞬時に行える。もっとも、壁などのブ厚い物の改造や、あまりに繊細・緻密な改造には時間を要すると思われる。
余談だが……、エルメェス・コステロが初めてアナスイを見た時、アナスイは女性の姿をしていた。『ダイバー・ダウン』の能力をもってすれば、肉体を性転換させる事さえ可能なのだろう。空条徐倫と出逢って恋をするまでは、たまに暇潰しで女性になったりしていたのかもしれない。


他人の肉体に「潜行」する事で、様々な応用が効く。
他人が失った肉体部位の代わりになって補ったり、他人が受けるはずのダメージを引き受けたりできる。また、死体を内部から骨格ごと改造・整形して、アナスイそっくりの影武者にした事もあった。


壁や床などに「潜行」し、その中を泳ぐ『ダイバー・ダウン』にしがみ付けば、本体ごと壁面を滑走するように移動できる。走行中の車などに「潜行」すれば、さらに高速移動が可能。
また、『ダイバー・ダウン』が「潜行」している物質に、アナスイ自身の肉体の一部をも「潜行」させる事が出来る。ただし、それは自在性には乏しく、壁に腕を潜り込ませて体を固定する程度がせいぜいである。


『ダイバー・ダウン』が持った物質も一緒に「潜行」できる。
作中では、手に持ったお金を壁の向こう側に通り抜けさせたり、チョコレートを顔面の内部に埋め込んで変装・整形したりしていた。


『ダイバー・ダウン』そのものではなく、『ダイバー・ダウン』の攻撃エネルギーを「潜行」させる事も可能。
物質への攻撃と衝撃のエネルギーを、その物質内部に「蓄積」しておける。そして、任意のタイミングで「解放」できる。罠のような時間差攻撃を繰り出せるのだ。しかも、解放する際には、エネルギーの向かう方向も選べる。例えば、壁を蹴ったエネルギーを、壁の向こう側へと解放する事も出来る。
また、解放された攻撃エネルギーは、その攻撃を繰り出した『ダイバー・ダウン』の部位の形となって現れる。パンチを解放したら腕の形に、キックを解放したら足の形になる。そのため、それらを足場などに利用する事も可能である。




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