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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




ドクター・ウー / 本体: 羽 伴毅
< 肉体を「破片状」に解体する能力 >





<特徴>
本体:羽 伴毅(うー ともき)は「岩人間」である。「岩人間」の95%はスタンド使いであり、恐らく生まれついての能力と思われる。
この「岩人間」とは、「ヒト(ホモサピエンス)」のような炭素系生命とはまったく別種のケイ素系生命である。外見は「ヒト」と見分けが付かないが、生態や思想はまるで異なり、両者が理解し合う事は決してない。


スタンドのヴィジョンは存在しない。本体自身と一体化したスタンドである。




<能力>
肉体を「破片状」に解体する能力



本体:羽 伴毅は「岩人間」であり、その肉体の特殊性を前提としたスタンドとなっている。本体が肉体を岩石化させた時にのみ発動できる能力なのだ。
岩石化した自身の肉体を、「破片状」に細かくバラバラに分解・解体する能力を持つ。その細かさは、ある程度の調節が可能。小石程度の大きさにも、薄い「膜」のような状態や微小な「粒子」の状態にもなれる。無論、集まれば、再び元の姿に戻る事も出来る。ただし、大部分の「破片」を何かで押さえ付けられたり囚われたりしていると、戻る事が出来ないようだ。


全ての「破片」は、羽自身の意志で動かせる。だが、動作は基本的に鈍くて遅い。そのため、風などを利用して移動したり周囲に舞い散ったりする事で、その弱点をカバーする。「破片」と一緒に、粉末状に砕いた睡眠薬なども混ぜれば、より効果的である。
ただし、「破片」全体ではなく、ほんの1~2個ほどの数であれば、割と自在にスピーディーに動かせるようだ。操る「破片」の数が少なければ、強いパワーとなる。逆に、個々のパワーを弱くすれば、その分、一度に大量の「破片」を操作できる。状況に応じて、スタンドパワーの分配を見極める必要があるだろう。とは言え、根本的にパワーが非常に弱いスタンドであり、引き換えに、能力射程はかなり広いものと推測される。


「破片」同士を強く激しく擦り合わせ、耳障りな騒音を発生させる。その場にいる者はあまりのうるささに耳を塞ぐ事しか出来ず、会話どころか通常の行動すらままならない。


「破片」を他者の体内に侵入させる。内部から単純に攻撃する事はもちろん、その相手の骨組織と同化する事も出来る。また、血管を塞いで、特定の栄養分や物質を遮断する事も可能。食した者に「等価交換」を齎す果実「ロカカカ」の成分が、患者の生命維持に必要な部位に巡ってしまう危険を実際に阻止していた。
同化した「破片」は、他の「破片」達にとっての目印・道標の役目を担うらしく、他の「破片」達を自分の元へと呼び込む。この時、呼び込まれた他の「破片」達は、ほぼ自動的に行動するようだ。相手の肉体のエネルギー的に弱まっている箇所を敏感に感知して、そこから侵入しようと執拗に向かって来る。
しかし、同化した「破片」を抜き取られてしまうと、目印を見失った他の「破片」達も力が急激に弱まる。向かって行くのも動くのも止め、そのまま地面に落ちて散らばるだろう。


「破片」の大半が他者の体内に入り、骨に取り憑いて同化すると、その相手の肉体を乗っ取る事が出来る。相手がスタンド使いなら、そのスタンドも操れる。
羽の意識はあたかも2重人格者の「裏の人格」のように、その相手の言動を把握しながら、必要な時には「表」に現れて行動する。人間社会に「寄生」する「岩人間」。その存在や生態を象徴するかのような能力なのだ。
ちなみに、体内への侵入だけなら、同時に何人に対しても可能だが……、この肉体の乗っ取りは一度に1人にしか出来ない。


肉体を乗っ取っている間は物理的に2人が同化しているため、当然、体重は2人分となっている。体重のみならず、パワーなども2人分になる。作中では、バラバラになってひしゃげた車椅子が描かれていたが、これも恐らく2人分のパワーを使って破壊したものと思われる。また、体内の「破片」は、その位置を自由に移動させる事も可能。例えば、両手に「破片」を集中させると……、両手に限っては、重さもパワーも単純な2人分よりなお増幅するのである。
作中において、羽に肉体を乗っ取られた東方密葉は、記憶を一部失っていた。その正確な理由はまだ定かではないが、もしかすると、乗っ取った相手の記憶を(多少なりとも)改竄する事も出来るのかもしれない。


「破片」は人体にとって、明らかな異物である。そのため、「破片」を体内に取り込んでしまった者には、「アレルギー(拒否)反応」が起こる事となる。
咳やクシャミ、涙、鼻水、発疹、筋肉の痙攣などの症状が現れ、満足に動く事も出来なくなってしまう。そのまま放っておけば、ショック症状(アナフィラキシー・ショック)まで起こし、呼吸困難や血圧低下などで命の危険にも陥ってしまう。密葉が日常的にアレルギーの症状で悩んでいたのも、少量の「破片」が体内に残されていたからなのだろう。もっとも、羽が肉体を乗っ取った者には、これらの症状は現れない。「能力」によって保護されるのである。
羽は医者として働いているが、人体に関わる医者らしい能力と言えよう。


心臓も脳も含めて全身くまなく「破片」と化し、バラバラに粉々になった状態で、羽本人の意識がどうなっているのかは他人には知る由もない。
しかし、頭部にあたる「破片」のどこかに意識が存在しているらしく……、作中で頭部の「破片」を医療用セメントで固められてしまっただけで、行動も思考も不能の状態に陥ってしまった。




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