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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




エンペラー (皇帝) / 本体: ホル・ホース
< 「殺意」を弾丸に変える能力 >




4番目のタロット「皇帝 (THE EMPEROR)」のカードの暗示を持つ。
カードには、王冠を被り、豊かなヒゲをたくわえた皇帝の堂々たる姿が描かれている。皇帝が右手に持つは、エジプトにおいて「生命」の象徴とされる「アンク(エジプト十字)」の形をしている。また、左手に持つ円形の物体は宝珠であり、地球そのものをも示す。どちらも征服と権力の証なのだ。
そして、タロットのナンバー「4」は、自然界の四大元素や四季、四方位、四則演算などを意味し、皇帝の支配が揺るぎないものである事を表している。
このように、「父性」「男性的」「支配」「権威」「実行力」「責任」などを象徴するカードなのである。




<特徴>
@スタンドが発現した経緯は不明。


A拳銃の形をしたスタンド。リボルバーとオートマチック拳銃の中間のようなデザインである。
このスタンド銃を、本体:ホル・ホースが実際に手で持ち、指で引き金を引いて「弾丸」を発射する。スタンドのみで発砲できたりはしない。
したがって、事実上、射程距離がほぼゼロの超近距離・接触タイプと言える。本体が接触する事で、初めて意味を持つスタンドなのだ。


B当然、一般人には見えない。
このスタンドで一般人を脅しても、恐れられるどころか、なんかアホみたいに冷たい視線で見られる。


C拳銃とは、他人の生死を左右する道具であり、「男性器」のメタファーでもある。ホル・ホースの「父性」や「男性的」な面の発露なのだ。




<能力>
「殺意」を弾丸に変える能力



@『エンペラー』は拳銃のスタンドであるため、引き金を引く事で「弾丸」が発射される。この「弾丸」は、本体:ホル・ホースの「殺意」「破壊」の意志をスタンドパワーに変換し、極限まで凝縮・収束したものである。
よって、実物の拳銃と違い、手作業で弾丸を装填する必要はない。ホル・ホースがスタンドに「殺意」を込めるだけで、「弾丸」はいくらでも補充されるのだ。


A「弾丸」の有効射程は、通常10数m程度。
だが、ホル・ホースの「殺意」の強さ次第で威力や殺傷力が多少変動するため、射程もその時によって増減する。事実、DIOへの忠誠を誓い、何が何でもジョースター一行を始末すると覚悟を決めた後は、射程が数十mほどにまで伸びていた。


B意識を集中して「殺意」を研ぎ澄ませば、「弾丸」の軌道を自在にコントロールする事も出来る。軌道を変えても、その威力やスピードはあまり落ちない。
同時に複数の「弾丸」をも操作できるため、かなり変則的で立体的な射撃・暗殺も可能となる。
ただし、ホル・ホースが意識の集中を途切らせると、「弾丸」はコントロールを失い、どこへ飛んで行くか分からなくなる。運が悪いと、ホル・ホース自身に「弾丸」が命中する事もあり得るため、注意が必要だ。


Cスタンドを解除すれば、「弾丸」も同時に消滅する。もし万一、自身に「弾丸」が当たりそうになったとしても、スタンドを消せば何事も起こらないだろう。
ただし、この「弾丸」は「殺意」「破壊」の意志そのものであるため、意図的に解除しない限り、何かにキッチリ命中する(命中したと思える)まで飛び続ける。命中して初めて、ホル・ホースの「殺意」は満足し、「弾丸」も役目を果たして消滅できるのだ。


D「弾丸」が攻撃・破壊されたとしても、ホル・ホースのダメージにはならない。
スタンドとは基本的に、本体の「生命」や「精神(魂)」のエネルギーから生まれる「スタンドパワー」によって形作られ、「意志」や「感情」のエネルギーによってコントロールするものである。そのスタンドパワーは、本体の持つ才能・個性・欲望に最も適したバランスで、スタンドの「ヴィジョン」、「基本スペック」、「能力」にそれぞれ振り分けられる事になり、そうして1つのスタンドとして顕現する。
『エンペラー』が操る「殺意」「意志」や「感情」のエネルギーだが、自身の能力により、「ヴィジョン」を形成するスタンドパワーへと変換されるのだ。つまり、『エンペラー』の「弾丸」は、ホル・ホースの「意志」や「感情」のエネルギーの塊に過ぎず、もともとホル・ホースの「生命」とは直結していないのである。




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