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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




エンプレス (女帝) / 本体: ネーナ
               (本名不明)
< 「子」を産む能力 >




3番目のタロット「女帝 (THE EMPRESS)」のカードの暗示を持つ。
カードには、ふくよかな胸を露わにしながら、椅子に腰掛ける女帝の姿が描かれている。その豊満なバストは、「女」であり「母」である事を示している。また、彼女の右手首には、エジプトにおいて「生命」の象徴とされる「アンク(エジプト十字)」の形をしたアクセサリーが飾られている。
このように、「母性」「女性的」「生殖」「繁栄」「愛情」「収穫」などを象徴するカードなのである。




<特徴>
@スタンドが発現した経緯は不明。


A他の生物の肉体と一体化した、実体化スタンド
インドの仏像にも似たヴィジョンを持つ、遠隔操作型スタンドである。


B本来、他の物質と同化した実体化スタンドというものは、本体へのダメージのフィードバックが起こらないものである。しかし、スタンドが存在するための必要最低限の要素である「本体(肉体)」「エネルギー」に近い物質と同化した場合は、例外的に本体との結び付きが強くなる。スタンドのダメージが本体にもフィードバックするのだ。
この『エンプレス』は、「本体(肉体)」に極めて近い「他人の肉体」と同化したスタンドであるため、フィードバックが起きるようである。


C口癖は「チュミミ〜ン」。ラッシュの掛け声は「あちょあちょ」




<能力>
「子」を産む能力



@『エンプレス』は、本体:ネーナ(と便宜上、呼ぶ事とする)の「血液」を通じて発現するスタンドである。「血液」とは、「生理」や「出産」を暗示し、「女性」を意味するものなのだ。
その「血液」を、他の生物(種族・性別・年齢は問わない)の肉体に付着させる。すると、「血液」は肉体に染み込んでいき、互いに融合する。そして肉体は、「血液」が付着した部分から少しずつスタンド化していくのである。


A初めは、わずかな痒みを伴い、虫刺されのような小さな出来物として現れる。
それは、食物(ハエなど)の摂取や時間の経過によって大きくなり、やがて人の顔を持つ「人面疽」となる。この段階で、『エンプレス』は人間のように話をする事も可能となり、罵詈雑言のみならず、ツバやゲロまで吐いて地味にイヤガラセをしてきたりもする。
そして、さらに食物(肉や野菜など)を摂取する事で成長し、両腕上半身も作られていくのである。この頃になると、『エンプレス』は自身が取り憑いている肉体部位ごとコントロール出来るようになるらしい。例えば、相手の腕に取り憑いている場合、その相手は腕を自由に動かす事が出来ず、『エンプレス』の攻撃を甘んじて受けるほかなくなるのだ。


B最終的には、肉体全てがスタンド化し、『エンプレス』そのものとなってしまう。この段階に達した『エンプレス』は、遠隔操作型スタンドとしての面と、装着型スタンドとしての面を併せ持つ。
前者は、インドの仏像のようなヴィジョンを持った実体化スタンドの完成体である。後者は、肉体を乗っ取られた生物の本来の姿となり、ネーナがその身に纏う「肉人形」である。血肉のみならず、記憶や性格まで乗っ取っているため、完全にその生物になり切る事が可能だ。『エンプレス』は、この2つの姿を使いこなすのだ。
恐らく、作中のネーナは、まず直接的な戦闘力が弱いジョセフ・ジョースターを殺して肉体を奪い、彼になりすました上で、油断した空条承太郎達を始末するつもりだったのだろう。


C『エンプレス』の能力は、それだけでは終わらない。この『エンプレス』の「血液」を、また別の生物の肉体に付着させ、「子」を産む事が出来るのだ。
「子」の成長過程は、前述した「親」のそれと同じである。作中では、ネーナが纏っていた美人の「肉人形」が「親」で、ジョセフの腕から産まれたスタンドが「子」……という事になる。そして、「親」はまた別の「子」を産む事も出来るし、「子」がそのまた「子(=孫)」を産む事も出来る。こうやって、どんどん産まれて増えていくスタンドなのだ。


D「子」が増えれば増えるほど、スタンドが傷付いた時、本体:ネーナに返るダメージ量も少なくなっていく。つまり、群体型スタンドに近くなっていくワケである。
ただ、あまり「子」の数が多すぎると、スタンドパワーが分散され、個々のパワーが落ちてしまう。また、スタンドの操作が追い付かず、大部分は散漫な動作になってしまう。一般人相手なら「子」自身の意思に任せても何とかなるが、スタンド使い相手では、ある程度のパワーで直接操作しなければマトモに戦えないだろう。状況に応じて、作る「子」の数を見極める必要がある。
作中において、ネーナは「子」を1体しか作っていない。その「子」は、ジョセフの『ハーミット・パープル』によってバラバラに引き千切られてしまった。しかし、本体:ネーナの肉体は(血まみれにはなっていたものの)どこかが切断されたりという事もなく、重傷程度のケガで済んでいる。「親」と、「子」1体で、計2体のスタンドとなっていたため、ダメージも半分に軽減されていたのである。


E余談だが……、本体の名前は、正確には不明のままである。
ここでは便宜上「ネーナ」と呼んではいるものの、それが『エンプレス』本体の名かどうかは定かではない。「肉人形」と化した美女の名前である可能性もあるからだ。




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