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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




ゲブ神 / 本体: ンドゥール
< 水の状態を「維持」する能力 >




「エジプト9栄神」第3の神「ゲブ神 (GEB)」のカードの暗示を持つ。
カードには、岩や砂が満ちた大地の上で、椅子に腰掛けたゲブ神の姿が描かれている。このゲブ神は「大地の神」であり、生命を育む大地の恵みの象徴とも言える。そして、エジプトの「肥沃なる土壌」と「文明の発展」をもたらした、悠久なるナイル川そのものをも示しているのだ。

なお、この「エジプト9栄神」とは「ジョジョ世界」独自の概念であり、カードとしても表されている。我々の世界には存在しない概念ではあるが、タロット・カードの起源・源流と言われているようだ。
各々の神の番号や位置付け、役割などについては謎が多いものの、その名からして、エジプトを栄えさせた神々である事は間違いない。恐らく、この9柱の神々による創世神話が、(「ジョジョ世界」の)エジプトでは古代より語り継がれているのだろう。「精神世界の成長過程」を意味するタロット・カードの前身として、「エジプト9栄神」のカードは「物質世界の成り立ち」を意味しているのかもしれない。
また、タロット・カードと同様に、「エジプト9栄神」のカードを用いる占いやゲームも存在している可能性がある。その場合、カードの縦横が違うものも混在しているため、タロットとは異なるルールなのだろう。




<特徴>
@生まれついてのスタンド能力である。


A「水」と一体化した、実体化スタンド「手」の形を基本形としている。その「手」には、ナイフのように鋭いツメが生えている。
しかし、水であるため不定形。人間の口内に侵入して窒息させたり、水筒の中に潜んだり、車を水の中に引きずり込んだり……、その形を変化させながら攻撃を仕掛けて来ていた。また、水の壁を作って防御する事も可能である。


B不定形であるがゆえに、物理的・直接的な攻撃による影響は一切受けない。たとえスタンドの「ヴィジョン」にどれだけ殴られようと切られようと、事実上、ダメージはゼロである。
ただし、スタンドの「能力」による影響・ダメージは受けてしまうようだ。
本来、他の物質と同化した実体化スタンドというものは、本体へのダメージのフィードバックが起こらないものである。しかし、スタンドが存在するための必要最低限の要素である「本体(肉体)」「エネルギー」に近い物質と同化した場合は、例外的に本体との結び付きが強くなる。スタンドのダメージが本体にもフィードバックするのだ。この『ゲブ神』は、「本体(肉体)」の約70%を占める「水」と同化したスタンドであるため、フィードバックが起きるようである。


C少なくとも4km以上もの射程距離を持つ遠隔操作型スタンド
パワーはそれほど強くはないが、凄まじいスピードと鋭利なツメから生まれる破壊力は脅威的である。


D本体:ンドゥールは盲目の男である。目が見えない分、聴力は異常に発達しており、「音」を敏感にキャッチして聴き分ける事が可能だ。
『ゲブ神』自体に視聴覚は備わっていないが、この「音」の探知とンドゥールの洞察によって、あらゆるものの存在を的確に捉える。
作中でンドゥールは、余計な雑音がなく、「音」が伝導・反響しやすい広大な砂漠をフィールドに選んでいた。また、愛用のは、「音」をンドゥールの耳へ効率的に伝える効果がある。




<能力>
水の状態を「維持」する能力



@『ゲブ神』は「水」と一体化したスタンドであり、自身に取り込んだ水の状態を「維持」する能力を持つ。
――エジプトの大いなる「大地」と、そこに永遠に流れ続ける生命の根源「ナイル川」を象徴する能力である。


Aこの能力によって、「水」は液体の「水」である事を保ち続ける。
灼熱の砂漠であっても、蒸発して「水蒸気」になる事はない。逆に、極寒の氷原であっても、凝固して「氷」になる事もない。物理的な影響・干渉から切り離され、「水」の温度や透明度は一定に保たれ、状態変化も起こらなくなるのだ。
そのため、砂漠の砂に潜んでも、「水」が砂に染み込んで吸収されるという事はないし、「水」の中に砂が混じってドロ水になるという事もない。


Bただし、(前述の通り)スタンドの「能力」による影響・干渉だけは受けてしまう。
作中でも、『マジシャンズ・レッド』の「炎」でダメージを受けていた。ンドゥールはヤケドを負い、『ゲブ神』の「水」も恐らく一部分が蒸発してしまった事だろう。


C「水」の状態が常に「維持」されているからこそ、『ゲブ神』は「温度差」も敏感に感じ取れる。
影に触れる事で、承太郎がどの位置にまで迫って来ていたのかを感知していたのは、この能力によるものである。




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