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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




ハイプリエステス (女教皇) / 本体: ミドラー
< 「鉱物」に化ける能力 >




2番目のタロット「女教皇 (THE HIGH PRIESTESS)」のカードの暗示を持つ。
カードには、椅子に腰掛けて、書物を開く女教皇の姿が描かれている。叡智が記された書物は、こちらに向けて広げられている。また、彼女が身に付けているペンダントは、エジプトにおいて「生命」の象徴とされる「アンク(エジプト十字)」の形をしている。より善く生きるための知恵を惜しげもなく伝え、人々を導き、変えようとしているかに見える。
だが一方で、女教皇はどこか不気味に微笑み、まるでこちらを見ていない。そして、彼女が座る椅子は何故か生きていて、女教皇以上にいやらしい笑みを浮かべている。叡智を授ける立場にいる自分に酔い、優越感に浸っているかのようにも感じられるのだ。しかし、そんな醜いプライドを捨て、気高さと慎み深さを持たねば、人々は決してついては来ないだろう。人々を変えたいのなら、まず自分を変えなければならない。
このように、「知性」「知識」「変化」「慎み」「良識」「理論的」などを象徴するカードなのである。




<特徴>
@スタンドが発現した経緯は不明。


A小柄で不気味なヴィジョンの遠隔操作型スタンドである。その射程距離は、数百m〜数km程度と思われる。


B剥き出しの歯マゲを結ったような髪が特徴的な頭部を持ち、胴体は蓑(みの)を纏っているかのよう。
手には鋭いツメが生えており、人体よりも遥かに硬い義手でさえ容易く切断できるほどの切れ味を誇る。




<能力>
「鉱物」に化ける能力



@この世の始まりは炎やマグマに包まれていた。しかし、世界は徐々に冷え始め、やがてマグマは固まって「岩石」となった。また、原始の昔、火を手にした事で大きく変わった人類の歴史・文明は、「金属」を加工するという知恵の獲得によって、さらなる発展を遂げていった。
『ハイプリエステス』は、「魔術師」から連続する「女教皇」のカードを司り、だからこそ「鉱物」に自在に変身する能力を持つのだ。
「鉱物」と一口に言っても……、岩石や金属、ガラス、プラスチック、ビニールなどの多様な物質を意味し、それらで人工的に作られた物をも含むため、その範囲は非常に幅広い。


A変身する際は、スタンドが液状化し、グニョグニョとその姿を変形させていく。『ハイプリエステス』の変身は完璧で、本物同然の実在感を有し、どんなに触っても叩いても見分ける事は出来ない。作中における、コーヒーカップやカミソリ、水中銃への変身がこれに当たる。
ただし、この『ハイプリエステス』単体での変身は、スタンド使い以外の一般人にはやはり見えないため、そこで識別が可能になってしまう。


B『ハイプリエステス』は、「鉱物」そのものと融合する事も可能である。液状化したスタンドが、本物の「鉱物」と融け合うように一体化するのだ。
ただ、この融合による変身は、融合する「鉱物」の形状や性質にある程度依存するため、大幅な変形・変身は出来ない。単体での変身のような自在性はないが、反面、実体化しているがゆえに一般人の目にも見える。こうなっては、もはや誰にも変身を見破る事は出来ないだろう。作中における、潜水艦内の計器類や壁面との融合、レギュレーターとの融合、そして海底そのものとの融合が、これに当たる。
しかし、これはあくまで能力による融合である。他の物質と同化する事で初めて発現できる実体化スタンドとは別物と言える。そのため、たとえ融合している状態であっても、スタンドのダメージは本体にフィードバックしてしまう。


C本体:ミドラーとの距離が近ければ近いほどスタンドパワーも強くなり、より大きな物への変身、より大きな物との融合が可能となる。
ミドラーと7mの距離にもなれば、海底そのものと融合し、全長20mほどの大きさにまでなれた。その舌は恐るべきスピードとパワーで襲い掛かり、その歯はダイヤモンド並みの硬度を誇る。応用力にも優れた、かなり万能で強力なスタンド能力と言えよう。




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