※ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。
★ ホルス神 ／ 本体： ペット・ショップ ★
＜ 「冷気」を操る能力 ＞
「エジプト9栄神」第2の神「ホルス神 （HORUS）」のカードの暗示を持つ。
カードには、ハヤブサの頭部を持つホルス神の姿が描かれている。ハヤブサは古代エジプトにおいて、王族の守護神ともされた神聖なる動物である。
このホルス神は「天空の神」であり、その両眼は「太陽」と「月」とも言われている。彼の眼をデザインした「ホルスの眼（ウジャト）」は、あらゆるものを見通す「幸福」と「栄光」のシンボルなのだ。
なお、この「エジプト9栄神」とは「ジョジョ世界」独自の概念であり、カードとしても表されている。我々の世界には存在しない概念ではあるが、タロット・カードの起源・源流と言われているようだ。
各々の神の番号や位置付け、役割などについては謎が多いものの、その名からして、エジプトを栄えさせた神々である事は間違いない。恐らく、この9柱の神々による創世神話が、（「ジョジョ世界」の）エジプトでは古代より語り継がれているのだろう。「精神世界の成長過程」を意味するタロット・カードの前身として、「エジプト9栄神」のカードは「物質世界の成り立ち」を意味しているのかもしれない。
また、タロット・カードと同様に、「エジプト9栄神」のカードを用いる占いやゲームも存在している可能性がある。その場合、カードの縦横が違うものも混在しているため、タロットとは異なるルールなのだろう。
＜特徴＞
①スタンドが発現した経緯は不明。
②本体：ペット・ショップは、オスのハヤブサである。そのためか、スタンドも「鳥」の骨か化石のようなヴィジョンを持つ。
翼はないが、肋骨のような6本の腕と、それよりも太く大きい2本の両足がある。
③スタンド自体は常に本体に寄り添うように現れ、ほとんど移動は出来ない。近距離パワー型スタンドである。
もっとも、本体の優れた飛行力・機動力さえあれば、スタンドが動けなくてもまったく問題にはならない。
＜能力＞
「冷気」を操る能力
①「冷気」を操る能力を持つ。
――エジプトにも広がっている砂漠は、昼夜で寒暖の差が激しい。昼の暑さたるや灼熱の地獄だが、夜の寒さは凍て付くほど。そんな夜の空に浮かぶ「月」を、あるいは厳しい「自然」を象徴する能力なのである。
また、太古の昔、隕石落下による寒冷化「衝突の冬」の影響で、地球を支配していた巨大動物「恐竜」すら絶滅していったという説がある。そんな大絶滅の危機からさえも生き延び、今なお「恐竜」の血肉を受け継ぐ唯一の生物こそが「鳥類」なのだ。よって、ハヤブサを本体に持つこの能力は、「動物」そのものをも象徴していると言えるであろう。
②「殺戮追跡機械（マシン）」とまで評される、本体：ペット・ショップの冷たく鋭い「殺意」。それが顕現したかの如き「氷」の能力を宿すスタンドである。
『ホルス神』は「冷気」を発し、空気中の水分を急激に冷やして「氷」を作り出す。周囲の地面や壁面を次々に凍り付かせ、その「氷」で標的を捕らえたり通路を塞いだりする事が出来る。
能力射程は数十mほどだろう。
③「ツララ」を弾丸のように飛ばす事も可能である。
その際、『ホルス神』の6本の腕が通常、「氷」のミサイルの発射台として機能する。しかし、必ず腕を使用しなければならないというワケではない。ペット・ショップの吐く息や体内の空気を凍らせ、口の中から「氷」を直接発射する事も容易である。本気を出せば、空中に巨大な「氷塊」を作り出し、標的に落下させる事さえ出来る。その「氷塊」は人間など虫ケラのように潰してしまうし、自動車すらメチャクチャに破壊してしまうほどの破壊力を誇る。
この「ツララ」は、命中した場所やモノをただ破壊するだけではなく、「冷気」によって氷結させる事も可能である。即ち「ツララ」は、『ホルス神』の「冷気」を遠隔地に届ける手段でもあるのだ。
④一見、ガムシャラに力押しするだけの能力にも思えるが、実はそうではない。豪快さと繊細さを併せ持っているのだ。
『ホルス神』の2本の両足は、「冷気」を精密にコントロールするために用いられるらしい。作中では、ペット・ショップの傷口のみを凍らせて止血していた。
⑤「氷」を作り出す能力の性質上、川や海などの「水」が豊富なフィールドは『ホルス神』の恰好の狩り場となる。
しかも鳥類は、空気を溜めた「気嚢（きのう）」という袋を体内に複数持つため、水中に長時間潜る事も可能である。よって、たとえ水中に逃れたとしても、逆に、無尽蔵に作り出される「氷」に追い詰められてしまうだけなのだ。
⑥本体とスタンドそれぞれの性能が高いレベルで融合した、「陸」「海」「空」全てにおいて万能な恐るべき能力である。