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★8th.STAGE★




<<8th.STAGE 総評>>
総登場コマ数…5コマ! 総セリフ数…0!



この8th.STAGEは、イケメンがそのイケてる命を散らして以降、最も多く登場したSTAGEとなりました。大統領との戦いに幕が引かれる重要なSTAGEですから、「SBR」のキーパーソンたる彼が描かれるのは至極当然。要所要所で、ジョニィと大統領は彼の姿を思い返していました。また、コミックス18巻の作者コメントでは、荒木先生もイケメンについて語っていました。死した後もここまで多くの人々に愛され、そして影響を与え続けた男が、荒木ワールド内に存在したでしょうか?いや、存在しません。
残るはいよいよFinal STAGEのみ!長く険しい物語を締めくくるに相応しい敵が、最後に現れました。異次元のディエゴです。思わぬ強敵にジョニィは大苦戦を強いられているワケですが、それでもハッピー・エンドのカケラはあちこちに散りばめられています。白ネズミの導き、脚の回復、親父との和解……。しかし、ジョニィの心が本当に救われるためには、やはりジャイロの生還こそが不可欠。そして、それを可能にする唯一の男がイケメンなのです。争いばかり起こしてくれる「あの方」を一喝し、必ずや奇跡を起こしてくれると信じておりますよ。

(2011年2月12日)



<UJ編 #63>
今回は2コマの登場と相成りましたッ!大統領が言うには、戦いの犠牲があるからこそ「大切なもの」が手に入る、との事。イケメンの死は必要な犠牲であり、必然の結果だった、と。#60でも話していたように、すべては「生贄」だったという主張です。まったく……、この期に及んで、往生際の悪い事この上なし。大統領はまだ自分に素直になれません。彼の語る内容を要約すれば、「イケメンはマジ偉大」。それなのに、遠回しにいろんな言葉で修飾してごまかして、自分の本心を隠してしまっているのです。
しかし、「遺体」を盲目的に崇めている大統領にとって、それは致し方ない事なのです。イケメンという犠牲があったからこそ、大統領は「遺体」を手に入れる事が出来た。即ち、イケメンと「遺体」は等価という事。「遺体」こそが唯一絶対と信じる大統領に、それは決して認められぬ事なのでしょう。真実から目をそらしたい彼の気持ちに、我々も少しは理解を示してあげてもいいのかもしれません。

一方、ジョニィはさすがです。イケメンの偉大さを正しく認識し、ジャイロだけでなく、イケメンも元に戻したいと願っています。イケメンにまた会いたい、と願っています。他にも一応、ウェカピポやサンドマンの姿も浮かんでおるようですが、彼らとは別に親しかったワケでもなし。やはりイケメンと共に砂漠を旅した、2nd.STAGEでの懐かしき日々を思い返していたに違いありません。男達の熱き絆、泣けるじゃないですか。ジョニィが大統領の取り引きに乗ってしまったとしても、誰も責める事など出来ませんとも。
……でも、きっとイケメンはそれを良しとはしないでしょう。確かにイケメンほどの男ならば、どの次元でも、カウボーイとして今も立派に生きているはず。ジョニィには、大統領の取り引きも魅力的に映る事でしょう。しかし、ジョニィ達と出会い、共に旅をし、ルーシーに恋をし、命を散らせた、「基本の世界」のイケメンはただの1人。彼は自分の「帰る場所」を見付け、運命に納得して、堂々と舞台から退場していったのです。そして、ルーシーやジョニィ達を結び付け、死した後も見守り続けてきたのです。どの次元を捜したって、断じて代わりなどいません。今頃、イケメンはそれをジョニィに伝えたい気持ちでいっぱいでしょう。
何より、イケメンがこのままジャイロを天国に歓迎するはずがない。天使や女神のエスコートは君にはまだ早すぎるな、と下界に突き落としてくれるでしょう。それがイケメンの厳しさであり、優しさなのです。ジャイロには、まだまだ成し遂げなければならない事がある。自分の世界でしっかり生き抜いてから来い、と。イケメンは奇跡を起こし、ジャイロとジョニィを再会させてくれるに違いありませんッ!そしてイケメンは、「聖人」として崇められる事でしょう。多くの人々の心を繋ぎ、絶望の底へ堕ちてしまった者を引っ張り上げてくれる、1本のロープとなるのです。

(2010年10月14日)



<UJ編 #60>
イケメン、連続登場ッ!落馬したジョニィに対し、大統領がイケメンを語っていました。
新しい時代の幕開けの時には、必ず「試練」がある。「試練」には必ず「戦い」があり、「流される血」がある。「試練」は「強敵」であるほど良い。「試練」は「供えもの」であり、立派であるほど良い。ブンブーン一家、イケメン、サンドマン、スカーレット、ウェカピポ、ディエゴ……。そして、ジャイロとジョニィ。このSBRレースに関わった者達はみな、自分にとっての「供えもの」であり、「生贄」である。――大統領はそう語ります。

一見すると、大統領が得意気に自らの力を誇示し、全てを見下しているかのようにも思えるでしょう。しかし、これはイケメン讃歌以外の何物でもないのです。このレースを振り返るにあたり、真っ先に大統領の脳裏にフラッシュバックしたのがイケメンである事は確実です。みんなの憧れのカウボーイにしてスーパーヒーロー。「スタンド」というイカしたネーミングを編み出した男。そして、謎の裏切者(=ルーシー)を救出し、ジャイロ達と引き合わせた張本人。大統領にとっては、全ての元凶でもあり、苦難の始まりとも言うべき存在。まさに、大統領自身が語る「試練」そのもの。その「試練」を乗り越え、いよいよ勝利を目前とした今、イケメンを思い返すのは至極当然の事でありましょう。
本来ならば、いの一番にイケメンの名が呼ばれるはずでした。「試練」と「戦い」の象徴、何者にも勝る「強敵」、この世のいかなる宝物より高潔で立派な、神への「贈り物」。それがイケメンなのですから。大統領とて、それは理解しているはず。大統領とて、イケメンにだけは敬意と畏怖を抱かずにはいられぬはず。ところが、矮小な虚栄心とプライドゆえに、どうしても認める事が出来なかったに違いありません。ついつい意地を張ってしまい、イケメンの前にあえてブンブーン一家などという小物を置いて、自分をごまかしてしまったのです。名前を呼ばれた錚々たる顔触れの中で、ブンブーン一家だけが妙に浮いていたのは、そういうワケだったのです。

イケメンを素直に認めようとしないツンデレには、キツいお仕置きの時間が待っています。今、戦っているジョニィからお灸を据えられるのはもちろんの事、勝利の女神からも見放されるに違いありません。ルーシーのご加護は消え去り、殺したはずのジャイロやH・Pも復活し、彼は己の全てを否定されるのです。イケメンを心から認めるその時まで、大統領の魂が救われる事はないでしょう。
イケメンという名の「運命」にとっては、大統領すらも生贄に過ぎないのです。彼はそのロープで「真の勝利」を手繰り寄せ、ジョニィやジャイロ達へと届けてくれるはずッ!イケメン賛歌が高らかに謳われるその瞬間を、大いに期待しまくりましょう!

(2010年6月24日)



<UJ編 #59>
イケメン、久方ぶりに本編に登場ッ!大統領にジャイロが敗れ去り、それを目の当たりにしたジョニィの見開き走馬灯シーンにて。イケメンがそのイケてるルックスを我々に再び披露してくれています。相変わらずの、美しさとカッコ良さと心強さと。
ジャイロとジョニィの旅を振り返るにあたり、イケメンはもちろん絶対不可欠な存在です。あのページに描かれる事は当然であり必然。何せ、彼らにスタンドを教え、ルーシーと引き合わせてくれた物語の超重要人物であると同時に、ほんの数日間とは言え、ジャイロ達と共に旅をした唯一の仲間ですから。本来ならば、イケメンとの想い出だけをフルカラー123ページで回想するところではあるのですが、そこはやはり紳士で人格者のイケメン。死に逝こうとするジャイロに花を持たせてくれました。
しかし、驚くべきはイケメンのルックス。あの走馬灯はジャイロとジョニィの想い出であり、彼らが目にしたものだけが描かれています。にも関わらず、イケメンの顔には大きな傷跡が走っているではありませんか。あれは2nd.STAGE中継地点で、オエコモバの「地雷」にやられた傷。あの時、ジャイロ達は非情にもイケメンを置いてきぼりにした挙句、それ以降は彼と出会った節もありません。つまり、見たはずもない姿のイケメンを、ジョニィは回想しているのです。イケメンのルックスは時空をも超える事が、これで証明されました。そりゃあ大統領もショックで老いて、ハゲ上がっちゃうってもんですよ。
死してなお最強の座に君臨する男。それがイケメンなのです。もしジャイロとジョニィが生還できたならば、それはイケメンが勝利の女神を口説き落とした事を意味するでしょう。そしてその大役は、彼にしか出来ないのです。ジャイロ達の命運は今、イケメンに握られたッ!

(2010年5月22日)



<コミックス 第18巻>
荒木先生のコメントで、なんとイケメンについて触れられていました。それによると、「SBR」の登場人物達は皆、「帰る場所」「帰る意味」を探しており、それを見付け出せたのはまだイケメンだけとの事。これは彼のセリフでも語られていますね。


「この世のあらゆる残酷さから あなたを守ってあげたい」

「わたしにとっての恐怖は あなたを失う事だけです
 わたしが旅の仕事から帰ったら… 笑顔で挨拶してくれるだけでいい……
 そのためなら地獄に堕ちるのも怖くはない……」

「ベッドの上で死ぬなんて期待してなかったさ オレはカウボーイだからな
 帰る所が欲しかっただけさ………… 旅に出たら帰る場所がな…………」



イケメンにとっての「帰る場所」と「帰る意味」は、ルーシーの存在に他なりません。すでに参加動機考察編でも触れた部分はありますが、「ルーシーを愛し、守る事」こそが、彼の居場所であり、生きる意味なのです。ジョナサンにとってのエリナ、アバッキオにとってのブチャラティ、アナスイにとっての徐倫、とも言うべき存在。心の暗闇に光を与えてくれる人。
イケメンの孤独がどこから来るものなのか、それは作中では明かされませんでしたが、やはりヒーローは愛に生きる者なのですね。心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのです。愛する人のために戦えた事は、きっと充実した幸福な瞬間だったはず。人生という長い長いレースの果て、ようやくそれを見付け出す事が出来た時点で、彼のレースはゴールを迎えたのでしょう。そうです。彼は「SBR」レースではリタイアしてしまったものの、「SBR」という作品の中では1着ゴールを成し遂げたのです!
そんな彼にとっての優勝トロフィーは、ルーシーの幸せな笑顔だけ。当の彼女の身には、次から次へととんでもない事態が襲い掛かって来ていますが、荒木先生がイケメンにトロフィーを授与してくれる事を信じております。あの忘れっぽい荒木先生の記憶に刻まれていた程の大人物なんですから、皆さんもハッピー・エンドを期待しましょう!

(2009年7月19日)



<UJ 2008年12月号>
「SBR」のスペシャル・ステッカーが付録の今月号。ステッカーには、コミックスの表紙イラストや各キャラクターの顔、レースのエンブレムに鉄球……といった、様々な絵が使用されています。美しいイラストが目白押しの、実用性グンバツなステッカーです。
そんな中で、一際、目を引くのが我らがイケメン!「SBR」最重要キャラである彼も、当然の如くステッカーになっていました!コミックス9巻47ページ目の、ブラックモアにとどめの一撃を喰らわせようとするイケメンの勇姿ッ!より正確に言えば、同じく9巻70ページ目の、『オー!ロンサム・ミー』解説ページでのイケメンです。イケメンなルックスを「これでもか!」と容赦なく魅せ付けてくれています。
そんなイケまくりのイケメンステッカー、永久保存して家宝にするも良し!編集部の方のおっしゃるようにケータイに貼るも良し、ファイルに貼るも良し、年賀状に貼るも良し!おでこに貼れば、君のイケメン度もUP!気になるあのコのハートもGET!(:人妻には効果はありません)
イケメンの加護と祝福を受けし超レアアイテム!これを逃す手はありませんよ!

(2008年11月23日)



<UJ編 #42>

涙を流しながら 「あらき100%」の管理人は 「彼」に聞いた

「またお会いする事が出来ますか?」

「その人物」は 「あらき100%」の管理人の 手元のウルジャン(2008年11月号)に
「20ページ目」の場所をロープで示すと

「ルックスは面」―――― 「イケているならば」――――

それだけ告げると そのままページの中に姿を消した



「SBR」レースも8th.STAGEに突入し、ストーリーもいよいよ佳境!風雲急を告げるフィラデルフィア!大いに盛り上がっております。
しかし、大統領はルーシーを孕ませるべく襲い掛かり、挙句の果てには、「遺体」の主であるイエス様が彼女を妊娠させてしまう始末。愛する女性の周りには許すまじき卑劣漢ども。天国のイケメンもおちおち休んでいられません。
そんな危機迫る状況の中、今月のウルジャンでは、これ見よがしにイエス様と大統領の過去が描かれていました。そして、その過去話の最後のページ。『埋もれた謎と伝説』を追った―――のコマ。このレースを象徴する人物達の絵となっています。ブラックモアが見えた時点で、私は「もしや」と何かを直感し、このコマを隅々まで舐めるように見回していました。すると……、そこには確かにイケメンの姿ッ!スティールとブラックモアの間に、文字の後ろに、イケメンの神々しき姿が隠れているではありませんか!
満を持して、ついに我々読者の前にイケメン再光臨です。「遺体」が全て揃った時こそ、イケメン復活の奇跡が起こるに違いありません。もはやジャイロやジョニィにばかり頼ってはいられない!ルーシーの命と処女を護るのは、ウェカピポではなくイケメンの役目!大統領だろうとディエゴだろうと、ルーシーを傷付けんとする輩は、怒りのイケメンによって縛り首の刑に処されるのみ。
かつて、スティールはルーシーに言いました。「いつか誰かに恋したなら、いつでも出て行っていい」と。ルーシーに本当の恋を教えるのはイケメンなのです。「SBR」最終決戦は、きっとイケメンの独壇場!感動のエンディングでは、幸せそうに寄り添うイケメンとルーシーが見られる事でしょう。乞う御期待です。


余談ですが、4th.STAGE<UJ編 #16>にて、「(大統領は)イケメンにまで裏切られた事がショックで激ヤセするかもしれません。」と書きました。本当にその通りになってますよ。主人公達を翻弄し、極限まで苦しめるであろう大統領すら天敵と恐れる男。それがイケメンなのです。

(2008年10月25日)






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