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ジョジョの奇妙な冒険
スターダストクルセイダース (TVアニメ)






第18話  太陽(サン)




さあさあ、今回はお待ちかねの『サン』戦ッ!期待を裏切られる事なく面白かったです。
原作では2話分しかないエピソードって事もあり、案の定、オリジナルシーン満載でしたね。初っぱなから、高級車を買うジョースターご一行。ポルナレフの髪型へのこだわりも笑えたし、それがそのまま、彼のデッサンが狂う『デス13』戦の布石にもなってるのが巧い。そして、その高級車とラクダとを物々交換。旅慣れしてる上、大金持ち+スピードワゴン財団の支援もあるジョセフだからこそ可能な、超贅沢な大盤振る舞いです。このように、原作のコマとコマの間を補完する内容で、違和感はほとんどありませんでした。
ただ……、丁寧に描写するゆえに、原作の流れるようなテンポが削がれてしまった側面も。前回までのあらすじでもやっとけば、もうちょい自然に尺稼ぎできたんでしょうけど。

でもでも、彼らの旅の「苛酷さ」だけでなく「楽しさ」もいっぱい詰め込まれてるから、やっぱり見ていて飽きませんよね!砂漠をラクダで旅するシーンは、ホントにイイよなあ。砂漠に学ランという、「日常」と「非日常」が交じり合う荒木先生流のロマンも目を引きます!旅情を駆り立てられるぜ〜。砂漠の猛烈な暑さも伝わってくるようで、日本の涼しい部屋で見ていると異国情緒満点です(笑)。
ジョセフのラクダコントも見事でしたし、一行の大爆笑シーンにはこっちも思わず笑っちまいました。ワガママを言えば、ラクダに乗るジョセフを追う承太郎達の矢印視線も欲しかったところですが。あと、出発の時、4人のラクダがもっとてんでバラバラな方向に散ってくれた方が良かったかな。
叫び声を1回上げるだけのアラビア・ファッツにまで、声優さんを別に設けるのもスゴイですね(笑)。あの「ドギャス!」は、坂巻学さんの全身全霊を込めた「ドギャス!」だったに違いありません。


次回は『デス13』戦。BGMの無い次回予告は、なんとも薄ら寒くてホラーでした。これまた期待できそうな予感です。

(2014年8月2日)




第17話  恋人(ラバーズ) その2




スカッと爽快でした!ダンの史上最低のゲスっぷり・小者っぷりは史上最高でした(笑)。だからこそ、最後の史上最長オラオララッシュで超スッキリ!「敵を知り己を知れば百戦危うからず」の教訓にもなるナイス・バトルでございました。自身の能力や立場を過信せず、敵を侮って油断したりもせず、ウェカピポのように敬意を払って謙虚に振る舞う事こそが肝要なのです。ダンはそれを怠りすぎ。
でも、『ラバーズ』は実に手強く、そして面白いヤツでした。増殖しまくって、みんなで仲良くダンスしてるし(笑)。人の脳ミソで愉快にミュージカルやってんじゃねー(笑)。声や喋り方も含め、なんかいちいち愛嬌があって可愛かったです。

「肉の芽」を波紋で消滅させた件については、アニメのオリジナル展開って事で驚きました。「最初からやっとけよ」と思わないでもありませんが……、「肉の芽」だけを消したところで『ラバーズ』の脅威が去るワケじゃないですからね。『ラバーズ』が更に危険な奥の手を用意していないとも限らないし、もし『ラバーズ』が波紋でダメージを受けようものならジョセフ自身にも死ぬほどの激痛が返ってくるかもしれないし。
いよいよという時までは『ラバーズ』を迂闊に刺激しない方が良い、との判断だったんでしょう。……とでも解釈しときます(笑)。


さあ、次回は『サン』戦。私の大のお気に入りエピソードの1つなので、スゴく楽しみです。ラクダに乗って砂漠を旅する、という憧れのシチュエーション!その絵だけでワクワクしますよね。
と言っても、この戦いはあっさり終わっちゃうから、尺の調整は必要そうです。久々に前回までのあらすじをじっくりやるチャンスだし、予告を見る感じ、オリジナルシーンの追加もあるっぽい。Cパートで『デス13』の導入もやっとけば、どうにか30分は持つでしょう。

(2014年7月26日)




第16話  恋人(ラバーズ) その1




街1つ覆い尽くしてしまう程の巨大で強大な『ジャスティス』の次は、髪の毛1本動かす力もない極小スタンド『ラバーズ』の登場です。単純なパワーの強弱だけでは「恐ろしさ」は測れません。それがスタンドの面白いところですね。そんな恐るべき恋人の傍若無人っぷりが楽しめた回でした。
まずはいきなりケバブの値段交渉!ナレーションが生き生きとしてて笑いました。そして、ケバブ屋のオヤジが実は新手の刺客だった、と。この「誰が敵か分からない」感が3部の魅力の1つでもあります。この鋼入りの(スティーリー)ダンは、見た目はカッコイイのに、中身は清々しいまでのクズ野郎(笑)。もう承太郎をコケにしまくって煽る煽る。こんな性格だからこその能力なんだろうな。憎ったらしさ全開で、お仕置きターイムが早くも待ち遠しい。

ジョセフの脳内に「肉の芽」が埋め込まれたワケですが、やっぱ波紋は通じないんでしょうね。花京院やポルナレフに埋め込まれた際も、髪の毛だけで日光を100%完全に防げたはずも無いし。でも、引っこ抜いたら波紋や日光であっさり消滅。その辺から考えると、「肉の芽」は埋め込まれた相手の細胞の性質をも取り込んで成長していくのかもしれません。それなら、「肉の芽」もジョセフの肉体同然の状態なので、波紋が効かなくて当然です。
(虹村パパの場合、埋め込まれた「肉の芽」を放置したままDIOが死んだせいで、暴走した「肉の芽」と自身の細胞そのものが一体化してしまった、と。DIOと人間、両方の性質を併せ持つ細胞となり、日光を浴びても死なない怪物と化しちゃったのです。)


まだ本格的なバトル前の段階なので、盛り上がりには少々欠けた印象ではありますけど、今回はいろんな意味で「溜め」の回と言えるでしょう。
ミクロの戦いをどう描いてくれるか、そして最後にどれだけ視聴者をスカッと爽快にさせてくれるか、次回に大いに期待しています。何せ……、スタンドを小さくして戦う事も、承太郎がここまで屈辱を味わわされるのも、この『ラバーズ』戦のみですからね〜。

(2014年7月19日)




第15話  正義(ジャスティス) その2




いやあ〜、今回も笑った笑った。すんごい面白かったです。愛する息子を殺されたエンヤ婆には悪いけど、必死になればなるほど滑稽でコミカルになっていくという。まあ、ホラーとギャグは紙一重というか、表裏一体みたいなもんですからね。何も知らずに襲われるポルナレフにとってはド級の恐怖でも、エンヤ婆の正体も心の声も分かって俯瞰できる視聴者にとっては上質なコントです(笑)。それでいて、しっかりとサスペンスしてるから飽きる事なく楽しめる。さすが!
この戦いはホント、承太郎のカッコ良さにシビれる回でした。あんなに名前を連呼するエンヤ婆が不用心すぎって気もしますが、冷静さを失って復讐に気が逸っていたという事にしときましょう。個人的に気掛かりだった「刑事コロンボ」のくだりも見事再現ッ!「トムとジェリー」や「007」もOKだったワケだし、その程度は特に問題ないのかな?
あと、地味に『ジャスティス』も両手とも右手になってましたね。原作では普通の両手だったけど、やっぱ両右手の方がエンヤ婆らしくて良いです。そんな細やかなアレンジも嬉しい。

次回は「ジョジョ」屈指のゲス野郎、ダンの登場です!だんだんゲスい本性が滲み出て来る様をどう表現してくるか、期待しとります(笑)。
私の計算では、これからエジプトに入るまでは『サン』を除いて2話構成になるはず。16・17話が『ラバーズ』、18話が『サン』、19・20話が『デス13』、21・22話が『ジャッジメント』、23・24話が『ハイプリエステス』……って構成でしょう。残るメンツも濃い連中ッ!絶対に見逃せませんね〜。

(2014年7月12日)




第14話  正義(ジャスティス) その1




いよいよインドを出て、パキスタン入国です。今回は冒頭からオリジナルシーンでした。学ランを仕立ててもらう承太郎、そしてアンとの別れ。駄々をこねるアンへの説得は、娘を想うジョセフらしくて良かったですね。また、飛行機が出発するタイミングで、空港に姿を現した承太郎が粋でしたねえ。ぶっきらぼうに見送ってやる感じ、シブいです。スタッフさんの愛ある補完がたっぷり!
『ジャスティス』戦もホラーテイスト満載です。エンヤ婆の演技も見事だし、レストランのゴキブリおやじもニキビおばちゃんも警官達も実にキモいッ!まだバトルが始まってもいないうちから面白いですね。静まり返った街の不気味な空気が伝わってきます。しかも、承太郎が死んでいたはずの犬を見掛けるシーンや、宿帳に名前を記入するシーン、ポルナレフがトイレを探して単独行動を取るシーン……と、今後の展開へのスムーズで自然な布石も追加。いつも通り、原作に忠実な描写や丁寧な構成で楽しく鑑賞できました!

ただ……、個人的な希望としては、ゴキブリおやじとの「CLOSED」のやりとりは、もっと軽快なテンポでやっても良かったかも?ジョセフが明るく挨拶し、間髪入れずにバンッと「CLOSED」!そんな有無をも言わせぬ強引さ・問答無用さが欲しかったです。
そして、『ジャスティス』の霧については、街全体が完全に覆い尽くされ飲み込まれてしまったかのように描いてもらいたいところでした。そうすれば、気付かぬうちに敵の胃袋の中、という焦燥感・絶望感がより表現されたんじゃないかなと思います。


さあ、次回は予告でも分かる通り、ポルナレフのトイレ受難編!これまた見逃せませんね(笑)。

(2014年7月6日)




第13話  運命の車輪(ホウィール・オブ・フォーチュン)




今回でついに第3部完!……というワケで、『ホウィール・オブ・フォーチュン』戦でした。命懸けの戦いなのに、ギャグ満載で気軽に楽しめるのが3部の良いところだなあ。
このバトルはスピード感もあり、敵の不気味さもあり、笑いもあり、テンポ良く展開される面白いバトルの1つです。動きが付くアニメでは、敵スタンド『ホウィール・オブ・フォーチュン』のカッコ良さもさらに引き出され、かなり盛り上がりました。どんどん変形していき、タロットを背景に突進してくるシーンは最高。なんか邪悪なオーラまで纏ってるし。Z・Zの声優さんの熱演も素晴らしかった。
つーか、この回の承太郎って、何故か妙にテンション高めですよね(笑)。久々にメインを張れたバトルに気合いが入ってたのか、アンとの再会が密かに嬉しかったのか……、普段より感情が表に出ていて、そんな承太郎の人間味が微笑ましい。「第3部完!」から道を切り開くお手本までの流れはおろか、ほんわかスマイルまでキッチリ再現されてて言う事ナッシング!
ただ、家出少女アンに関しては、残念ながらカットされちゃった部分もありました。ポルノとかカッパライとか、倫理的に引っ掛かる点があるんでしょうな。そのため、アンが承太郎にうっとりシビれるシーンも変更。承太郎がブチ壊したトラックを知らんぷりするトコでシビれちゃった(笑)。そんなアンも、せっかく再登場したのにもうオサラバ。とは言え……、アニメ版ならば、ひょっとするとどこかで出番が回ってくるかもしれませんね。香港で承太郎を心配する彼女が、DIO戦直前に描かれたりしてもおかしくない。

そして、今回……いや、このアニメを見てきた中で一番ウケたのが、ラストのエンヤ婆(笑)。本当に「しくしく」言って泣いてるもんだから、もう笑うしかないっしょ。
次回と次々回は『ジャスティス』との戦いになりますが、エンヤ婆の演技と本音の演じ分けを大いに期待してます。表面上の愛想の良さと、内面の殺意と憎悪。そのギャップの恐ろしさと可笑しさ。今から楽しみです。

(2014年6月28日)







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