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燃えよ 蛇の形(セルペンティ・フォーム)
ブルガリは荒木飛呂彦が好き ~





その①


今年2017年は「ジョジョ」連載30周年に当たるアニバーサリー・イヤー!年の瀬に改めて思い返してみれば、いろんな事がありました。
「ジャンプ流!」に付いてきた荒木先生の作画映像DVDを観ながら2017年を迎え、年明け早々には「ルーヴルNo.9」のために大阪へ行き(レポートはこちら)、夏には「ジョジョフェス」開催で杜王町となった仙台へと繰り出しました(レポートはこちら)。8月には、何かと物議を醸した4部の実写映画も公開されましたね(感想はこちら)。

また、これはアニメの派生イベントだからレポートも書いてなかったんですが……、9月には再び大阪へと赴き、「USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)」で「ジョジョ」3部の4Dアトラクションを体感し、さらには「ひらかたパーク」にて「ジョジョ」4部のリアル脱出ゲーム「ジョジョの奇妙な遊園地からの脱出」も楽しんで来ました。4Dはストーリー設定的にかなり無理はあるんですが、DIOとの最終決戦を五感で味わえて楽しかったです。リアル脱出ゲームは初めての経験で、残念ながら全て自力では解けなかったんだけど、細かいところまで凝ってて面白かった。
もちろん、「TSUTAYA」枚方駅前本店で荒木先生の直筆サイン色紙も拝ませていただきました。定助カッケーなー!



USJ




4Dアトラクション




ひらかたパーク




リアル脱出ゲーム




直筆定助!



実は10月には、創刊50周年記念「週刊少年ジャンプ展 VOL.1」のため、東京・六本木ヒルズにも訪れていました。永い「ジャンプ」の歴史を感じつつ、「ビーティー」や「ジョジョ」1・2部の時代の原画数枚もキッチリ鑑賞して参りました。「ジョジョ展」にも展示されていない原画もあって感激でしたよ。



お馴染みのヒルズ


ジャンプ展


撮影ポイント


肉バーガー



―― このようにイベント目白押しな今年でしたが、忘れちゃならないドデカい事件がもう1つ。そう……、かの有名なイタリア・ローマのハイブランド「BVLGARI (ブルガリ)」とのコラボレーション!「GUCCI (グッチ)」に続いて、今度は「ブルガリ」です!
「グッチ」の時はフルカラー作品が描き下ろされたワケですが、今回はなんとガチのコラボ商品が販売!『キラークイーン』をモチーフにしたバッグやウォレット、キーチャーム、いろんなスタンドが描かれたバンダナとシェリー。豪華ラインナップの登場です。ハイブランドに相応しいお値段であるにも関わらず、荒木ファン達の情熱と財力はハンパなく、飛ぶように売れちゃいました。
そしてさらに、2017年11月25日(土)~12月25日(月)の期間中、六本木ヒルズ展望台 東京シティビューにて、「ブルガリ セルペンティフォーム アート ジュエリー デザイン」なるイベントが開催される事となりました。「セルペンティ」とはイタリア語で「蛇」を意味し、「ブルガリ」の伝統的アイコンであります。このイベントは、「セルペンティ」にまつわる世界中のアート作品やジュエリーを展示する企画展。それに我らが荒木先生の描き下ろしイラストも展示されると言うのですッ!行くっきゃないっしょ。




その②


<2017年 12月16日(土)>
お昼前に東京到着。しかし、まず目指すは六本木ヒルズではなく、幕張メッセです。12月16日(土)・17日(日)の両日、幕張メッセで「ジャンプフェスタ2018」が開催されるからです。目的はただ1つ。荒木先生の直筆サイン色紙を鑑賞する事!だからこそ、このタイミングに合わせました。
東京からさらに電車で海浜幕張駅まで行って、そこから歩いて会場の幕張メッセへ。駅前では実写映画版「ジョジョ」のBlu-ray&DVDのチラシが配られていました。涙ぐましい……。私はとうに予約済みだけど、1人でも多くの人が観てくれると嬉しいな。幕張メッセはやはり、すでに多くの来場者で埋め尽くされていました。はやる気持ちを抑えながら、私も入場。



海浜幕張駅


見えてきた


幕張メッセ


お出迎え



会場内はいろんなエリアに分かれており、原画展示エリアや多くの作品・企業の専門エリア、グッズ販売エリアに屋台エリア、作家先生や声優さんのステージが催されるエリアなどなど……、とにかく大賑わい。コスプレイヤーさんの姿も多く見掛け、非日常感溢れるお祭りムードでいっぱいでした。みんな楽しそう。
もちろん「ジョジョ」のコーナーもあります。イギーのステッカーももらえたし、フォトスポットでは記念撮影も出来ます。



会場内


大賑わい


ジョジョコーナー


フォトスポット



そして、お目当ての直筆サイン色紙コーナー!多くの先生方のサイン色紙がズラリと飾られており、どれも貴重で美しくカッコイイんですが……、やっぱし私にとっては荒木先生こそが至高ッ!指を差してこちらを見つめる定助のラフ画が描かれていました。青鉛筆でのアタリも丸見えだし、舞い上がるセーラー服の襟が風の動きを感じさせるし、定助の力強い眼差しも惚れ惚れするし、興奮を禁じ得ません。線の1本1本に心奪われるぜ。来て良かった。
発表されたばかりの、来年の原画展「JOJO - 冒険の波紋 -」のチラシもゲットしました。国立新美術館にて来夏開催予定!漫画家の作品展示としては、手塚治虫先生に続いて2人目らしい。本当に嬉しいし、今からめちゃめちゃ楽しみですよ。



サイン色紙コーナー




キター!!


来年も原画展!




その③


幕張を後にし、東京へ戻ります。さあ、いよいよ六本木ヒルズへと向かいましょう。ホテルにチェック・インして荷物置いたり何だかんだやってたらいい時間になり、着いた頃には日も沈んじゃいました。ちょうど時期的にクリスマス直前だったんで、ロマンティックなイルミネーション・ツリーなんかも見られましたよ。
ぶっちゃけこの「セルペンティ展」、そんなにお客もいないだろうとタカをくくってたんですが……、意外にもけっこうな行列!30~40分くらい並んで、ようやく入れました。いつものように52階へと上り、展望台にある会場へ。



夜のヒルズ




ステキなツリー




ポスター


展望台へ



いきなり荒木先生の描き下ろしイラストの感想を書いちゃいましょう。作品名は「康穂と由花子」。その名の通り、康穂と由花子さんが向き合って手を組んでいる絵です。
康穂の服には、「ブルガリ」のビー・ゼロワンを思わせる輪っかがデザインされており、スカートにもバンダナやシェリーに描かれたスタンド達が飾り付けられています。由花子さんのスカーフ部分には、セルペンティの頭部が配置されています。また、繋がれた2人の手には、『キラークイーン』のキーチャーム!背景には12匹のも双頭のセルペンティ達。ちなみに、スカートのスタンド達とスカーフのセルペンティ頭部は切り貼りされたものでした。
2人の表情も柔らかで、幸福感たっぷりの作品です。「蛇」は生命力のシンボルであったり、変容誘惑なんかも意味します。2人のうら若き乙女達が、それを体現してくれているかのよう。どこか神秘的で蠱惑的でもあります。背景のセルペンティ達は、よく見ると、下になっていくごとに色が濃くなっていました。というか、上から8匹目を境に濃くなってる。荒木先生の気分的なものなのか、それとも何かを暗示しているのか。絵全体のカラーリングも、それぞれが引き立つようになっていて、とってもカラフルに映えていました。この絵が新たに生み出されただけでも、コラボしただけの価値はあったと思います。ありがとう、「ブルガリ」。



康穂と由花子




麗しの乙女達




バッグも展示



荒木先生以外の作品も、実に多種多様・千変万化な「蛇」の姿形を魅せてくれていました。同じ「蛇」をモチーフにしても、センスやアプローチ次第でこんなに違うもんなんだなぁ~、と感心すらしちゃいます。毒々しくもあり、神々しくもあり……、すごく刺激になる企画展でした。
また、地上238mの52階というシチュエーションゆえ、マジで夜景がキレイ!不思議なもので、道路があたかも暗闇の中で燃え盛る蛇、あるいは星空を蠢く光輝く蛇のようにも見えてくる。これは夜に来て正解だな。昼間だと、額縁のパネルが反射して、絵が見にくかったりもするようだし。



東京タワー


ツリーやフォト


立体的な絵


イスとか


幻想的空間


ジュエリー


香水やバッグ


夜の道路



あ、そうそう。せっかくなので、この企画展のパンフレット的な冊子も買っときました。「ブルガリ」だけあって、かなり立派な作り。2ページだけだけど、荒木先生のページもあるよ。



パンフ的なやつ





<12月17日(日)>
この日は、「ブルガリ」の銀座タワー店に行ってみました。今回はこの2日間を狙って東京にやって来たので、コラボ商品も未だゲットできていなかったんです。欲しいのはバンダナ、それと出来ればウォレットも。……でも予想通り、とっくのとっくに完売しちゃってましたわ。ラス1のバッグがあったので、それを見させてはいただきましたが、さすがに購入はせず。残念だけど仕方ない。コラボ商品を買う事より、荒木先生直筆の絵を観る事を優先した結果なので。
ちなみに、銀座タワー店の外壁には巨大セルペンティが絡みついております。これは期間限定で、夜にはライトアップされて動くらしい。う~ん、見てみたかった。



銀座タワー店



―― 2017年最後の旅は、こんな旅でありました。果たして、2018年はどんな旅をする事になるのか、期待でいっぱいですね!荒木先生と「ジョジョ」が、来年もますます活躍し飛躍される事を心より祈っています!




燃えよ 蛇の形(セルペンティ・フォーム)

完




(2017年12月31日)




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