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ほんの少し昔のジョジョ語り


ここでは、管理人がかつてノートにしたためていた
「ジョジョ」や荒木作品についての感想を公開しています。
羞恥プレイもいいとこですが、当時の記録の一環として。





TVアニメ 第37話「王の中の王(キング・オブ・キングス)」該当分
(アニメの感想はこちら




【 コミックス63巻 「ディアボロ浮上 その⑤」分 】

1999年1月19日(火)

さて、今回の『ジョジョ』について。
まず、いきなりトリッシュの魂が空に昇って行って、かなりあせった。
どうやら精神力が弱ければ、体から魂が離れやすくなるってトコだと思う。
ドキドキハラハラして読んでいた。
その上、ついにボスが『矢』で『キング・クリムゾン』を貫いたからたまらない。
最悪の事態。
だが、どういう訳か『キング・クリムゾン』は『矢』に触れる事が出来ず、体がすけている。
これは何と、ブチャラティが『レクイエム』にとどめを刺した影響だったのだ。
ボスはこのままミスタの肉体のままで『矢』を手に入れようとしていた為、
完全に『レクイエム』を殺してはいなかったのである。
『レクイエム』の能力が不安定になってしまったので、
『キング・クリムゾン』も『矢』を掴めなかったという訳だ。
こうして、『レクイエム』が完全に消滅した事によって、
とうとう本来の肉体に皆の精神が戻ったのだった。
トリッシュの魂もこのおかげで、ギリギリだったが何とか無事に戻って来た。
しかし、その引き換えはブチャラティの命だった。
そう…、彼の肉体はすでに死んでいるのだ。
そして彼は、アバッキオやナランチャ、自分の父親のいる場所へと行ってしまったのだ…。
悲しみをこらえるジョルノの手には、しっかりと『矢』が掴りしめられていた…。
と、このような内容であった。

正直、かなりグッときた。魂が震える。感動だ。やっぱりブチャラティはカッコイイ。
彼はまぎれもなく、『権力』と『恐怖』で他人を利用する”支配者”などではない、
『人望』と『信頼』で人の上に立つ”指導者”だった。
そして、そのブチャラティの心をも救ったのがジョルノであった。
ギャングにまで堕ちてしまい、このままゆっくりと死んでいくだけだった彼の心を甦らせたもの…、
それこそがジョルノだったのだ。
正しいと信じる『夢』のためにひたすらまっすぐに走り続けるジョルノの誇り高き魂が、
ジョルノの中に光輝く『黄金の精神』が、ブチャラティの魂を、いや、
きっとアバッキオやナランチャ、他の仲間達の魂をも知らず知らずのうちに救っていたのだろう…。
ジョルノと出会ってからのブチャラティの人生、
決して”幸運”ではなかったけど、間違いなく”幸福”だった。


ブローノ・ブチャラティは死者として生きず、生者として死す!!
ブチャラティよ…、あとはただ、安らかに眠れ…。
ディアボロは必ずや、ジョルノ達が倒してくれるから…!!


さあ!いよいよ残るはジョルノ・ミスタ・トリッシュの3人だけ!!
ポルナレフも、残念だが天に召されるはずだし…。
果たして、最後に生き残っているのは誰なのだろう?
トリッシュは今回の件もあった事だし、恐らく死なないはず。
ジョルノも主役だから、滅多な事では死にはしない。
一番危ないのはやはりミスタだ。
出来れば生き残ってほしいが、もし死ぬとしても、どうか凄絶で美しき死に様を見せてほしい。

とうとう最終決戦の幕開けだ。
どんな戦いになり、どんな展開になるのかサッパリ分からないが、とにかく楽しみだ。
次回からも超期待!!




【 コミックス63巻 「王の中の王(キング・オブ・キングス)」分 】

1999年1月26日(火)

さて、今回の『ジョジョ』もまた最高だった。
いよいよジョルノが『ゴールド・E』を『矢』で貫き、『先』へと進化してゆく!!
そして何より、今回はディアボロの心理が見事に描写され、
彼の内面を浮き彫りにしていたという点が素晴らしかった。
キャラクター、いや、人物を1人1人、しっかりと描いていこうという
荒木先生の熱き想いが伝わってきて、実に嬉しいのだ。
よしッ!!これからは今までにも増して楽しみだぜ!!超期待!!

正直な話、『ジョジョ』に関しての考えはまだまだ書き足りないが、
今日のところはここまで。


1999年2月1日(月)

さて、明日は待ちに待った『ジャンプ』…、いやいや、『ジョジョ』の日!!
一体、どんな展開がッ!?
ちなみに、『矢』の力で進化した『ゴールド・E』、その名前も『レクイエム』のように変化してほしい。
個人的に以前から考えているのが、『プリンス』だ。
ニワトリと同じ名前という事は置いといて、ジョルノにピッタリだと思う。
そうすれば、『王(キング・クリムゾン)』と『王子(プリンス)』の闘いとなり、
なかなかシャレも効いててイカシてんだけどなァ。
さぁ!どうなるかッ!!




【 コミックス63巻 「ゴールド・E(エクスペリエンス)・レクイエム その①」分 】

1999年2月2日(火)

さて、今回の『ジョジョ』について!!
今回もマジでキたぜェッ!!いよいよ『ゴールド・E』が『矢』の力で『先』へと進化!!
『エコーズ』成長時のように、今までの姿から脱皮した。
その新たな『ゴールド・E』の姿は神々しく美しかった。
オオオォ~ッ!カッコイイぜッ!!
確かに今までの面影が残ってはいる。だが、全く別の『スタンド』にも見える。
まさに絶妙なデザインだ。
そして、その名はッ!『G(ゴールド)・E(エクスペリエンス)・レクイエム』ッ!!
ん?あれ?オイオイ、そんな安直な名前でいいのかい、トリッシュちゃんよォォォ~!?
もっと気の効いたイカシた名前を付けようよ!『プリンス』でイイじゃん!ねっ!?
でも、これからジョルノ自身が本当の名を付ける事もあり得るかもしれないから…。
頼むぞ!ジョルノ!!

この『G・E・レクイエム』、その能力は今までの”生命を与える能力”がベースとなっているようだ。
恐らく、”生命エネルギー”のほとばしりかと思うが、
いきなり指からビームのようなものを発射し、それで破壊した物に”生命”を与えていたし…。
しかし当然、この『レクイエム』の真の能力はこれからにあるのだろう。
果たして、『キング・クリムゾン』で時間が消し飛んだ世界の中で、
ジョルノはどうやってディアボロに対抗するのだろうか?
承太郎 v.s. DIOの時みたく、ジョルノが”時間”の消滅した世界に入門するという展開は、
個人的にやめてほしい。
全く異った能力同士での激しき駆け引きを期待。

それと、ジョルノのセリフも最高だった。
「生き残るのは…、この世の『真実』だけだ…。
 真実から出た『誠の行動』は…、決して滅びはしない…。
 ブチャラティは死んだ…。アバッキオも…。ナランチャも…。
 しかし彼らの行動や意志は滅んでいない…。
 彼らがこの『矢』をぼくに手渡してくれたんだ。」…。
この言葉だけで、彼らの死は決して無駄ではなかったのだと痛感させられた。
ジョルノがそう想っているなら、彼らの魂も救われる事だろう…。
そう…、『真実』は『運命』を正しき方向へと導いてくれたのだ…。

まぁ、もっとも、ジョルノもこうして冷静にスカしていられるのも今のうちだけだろう。
ディアボロならばきっと、『G・E・レクイエム』を倒す策を発見し、壮絶な死闘となるに違いない。
個人的には、ミスタとトリッシュも加わってほしいところだ。
例えば、一度、ジョルノが敗れ、ミスタとトリッシュが闘う。
そしてその後、ジョルノが『矢』の力を完全に制して、最終ラウンド…とか。
けど、今までミスタやブチャラティとかに活躍の場を奪われ、なかなか目立てずにいたジョルノなので、
この最終決戦だけは主人公らしく大活躍したって良いのだが…。

とりあえず、私の予想だが、第5部は4月から6月くらいまでで終了すると思っている。
多分、コミックス第64巻分で終わると読んでいるので、つまり残るは12~13話程度という事になる。
どんなに長くなっても、やはり6月には終わるだろう。
いよいよ第5部もクライマックス!!どんな展開が待っているのかッ!!
そして、待ちに待った第6部のスタートだぜッ!!
お願いだから、第5部で連載終了ってのはやめてね!!


それにしても、ポルナレフはどうなったのだろう?
すっかり忘れ去られているようだが、『レクイエム』が消滅したからには
ポルナレフもブチャラティ同様、天に召されたはずなんだよな…。
案外、しぶとく復活したりして…。それはそれで嬉しいし…。
でも、死ぬとしても、きちんとした形で死なせてあげてほしいものだ。


と、言う訳で、長くなってしまったがこれで今回の意見・感想は終了。
次回も待ち遠しい!!

(※ この頃はまだ『G・E・レクイエム』の能力や行動が把握し切れていませんでした。
   ビームとかって(笑)。)





【 コミックス63巻 「ゴールド・E(エクスペリエンス)・レクイエム その②」分 】

1999年2月9日(火)

さて、今回の『ジョジョ』は正直、かなりショッキングであった。
『G・E・レクイエム』の能力、それは”時を『逆行』させる能力”だったのだ!!
ついにジョルノも”時間”に干渉できる能力を得た。
”時を止める能力”を持つ、空条承太郎の『スター・プラチナ』、DIOの『ザ・ワールド』…。
”時間を戻す能力”を持つ、吉良吉影の『キラークイーン・バイツァ・ダスト』…。
”時を消し飛ばす能力”を持つ、ディアボロの『キング・クリムゾン』…。
それらに続くは、”時を逆行させる能力”を持つ、
ジョルノ・ジョバァーナの『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』…!!
そのジョルノ自身すら知らない能力により、ディアボロの『キング・クリムゾン』も全くの無意味。
ディアボロは、『予知』した”時間”まで辿り着く事すら出来ないのだ!!

ジョルノ、強すぎ。って言うか、ディアボロ、あっけなさすぎ。
あれではもう、ボスに勝ち目なんて無いじゃん!何をやっても、それこそ無駄じゃん!!
もっとジョルノも苦戦してくれよ!!


まず、このままでは第5部もあと2回ってトコか。コミックス第63巻分ちょうどだし…。
ただ問題は、次週から『ジャンプ』では新連載が3本も控えているという事だ。
今週で『ぼくは少年探偵ダン!!』が終わったし、次週で『身海魚』も終わると思っている。
と言う事は、まさか…!『ジョジョ』も残りあと2回で最終回って事かよッ!?
そう考えると、私もすっかりブルー。かなりショックを受けている。
そのせいで落ち込み、食欲も湧かなかった。そんなの、マジで最低だ。
『ジョジョ』はこの俺の”人生の道しるべ”であると同時に、俺の一部なのに…!!
その『ジョジョ』が満足いかぬままで失われてしまったら、私はどうやって生きていけばいいのだッ!?
『ジョジョ』があってこその”全て”なのだ!!それなのに…!!

こうなったら最後の手段。
連載一時中断という形で、数ヶ月後にでも第6部として再開だ!!これしかねェぜ!!
お願いします!集英社様!!
どうか『ジョジョ』をこれからもずっと続けて下さい!荒木先生…!!
心の底の底からのお願いです…!!
全知全能の神々に祈りを捧げるのみ…!!

(※ 今でこそ笑い話ですが、当時は本気で焦ってました。神頼みするレベル。)


1999年2月13日(土)

さて、ここでいきなりだが、『ジョジョ』について語っておこうと思う。
何故、ディアボロはああもたやすく敗れ去ったのか(って、まだだけど…)?という事だ。
単にジョルノの『G・E・レクイエム』が強すぎたからだけでは無いだろう。
では、ディアボロが負けた最大の理由とは一体、何なのか?


それはきっと、『キング・クリムゾン』を使えるからであろう。
『キング・クリムゾン』は、時間を消し飛ばし、先の動きを予知・予測する事が出来る、
まさしく無敵の『スタンド』!!
だが、ディアボロはあまりにもその能力を頼りすぎた。
確かにこの能力さえあれば、自分は常に頂点、絶頂であり続ける事が出来る。
しかし、それは同時に、”失敗”や”敗北”を常に避けて通っている事を意味する。
かつてジョルノは言った…。
「人というのは”成功”や”勝利”よりも”失敗”から学ぶ事が多い」と…!!
つまり、ディアボロは”失敗”や”敗北”を恐れ、逃げ続けてきたが故に、
何も学べず、”成長”する事が出来なかったのである。
ポルナレフとジョルノに対し、全く同じ血の目つぶしをしてみたり、
物の動きは読めても、”人の心”の動きはまるで読めなかったりするのも、まさにその事の証明であろう。
無敵の能力が故、一度、追い詰められるとその脆さが露呈する。
そして、その脆さは即ち、ディアボロの精神的弱さに他ならない。
いくら『キング・クリムゾン』が無敵でも、ディアボロ自身はそうではないのだ。

一方、ジョルノはどうだ!!
ジョルノに限った事ではないが、ジョルノは自分が正しいと信じる『夢』のために
自分が傷付く事を、少しも厭わなかった。
次々と襲い来る敵との戦いの中でも、幾度と無く”失敗”を重ね、
それを乗り越える事で強く”成長”していった。
追い詰められ、”失敗”し、どんなに傷付いても、ジョルノの瞳は常に”未来”を見据えていた。
そして、ジョルノ自身が言っていたように、”失敗”から多くを学び、彼は強くなっていったのだ。
また、ジョルノ達は互い『信頼』し合い、助け合って、”前”へ進んでいった。
仲間という、かけがえのない存在がジョルノを強くし、”運命”を進むべき正しき方向へと導いてくれた。
しかし、ディアボロは自分の正体や過去を消し、一人で生き続け、利用できるものは何でも利用してきた。
そして、邪魔な者は誰であろうと殺してきた。

”失敗”を恐れ、ただ避け続けてきたディアボロと、
『夢』のためには何も恐れず、”失敗”する事で”成長”し、ひたすらまっすぐ走り続けてきたジョルノ…。
仲間と『信頼』し合い、支え合い、共に歩んできたジョルノと、
他人を『支配』し、利用する事しか出来なかったディアボロ…。
この2人が戦ったとしても、その結果は自ずと見えてくるだろう。
”運命”は、”真実”は、進むべき『道』を誤り、『前』へと歩む事をやめた”邪悪なる者”を滅ぼし、
気高き”黄金の精神”を持つ”正しき者”を導く!!


以上が、ディアボロの最大の敗因であろう。少なくとも、私はそう信じる。
こうして考えてみると、ディアボロのあっけなさや脆さも当然な事に思え、納得さえしてしまう。
今まで『ジョジョ』を読んできて思う事、それは、
”結果”だけを求めてきた者は全て破れてきたという事である。
ディオも、カーズも、DIOも、吉良吉影も、ディアボロも…。
彼らは皆、”過程や方法なぞどうでもいい”・”勝てばよかろう”・
”一度、起こった『運命』の結果は変わらない”などと語り、ただ”結果”だけを得ようとしていた。
しかし、彼らは破れた…。
彼らは”結果”だけを求めた為に近道を選ぶ、何かを失ってしまったのだ。
彼らが見失い、あるいは自ら捨て去った大切なもの…、
それこそが”『真実』に向かおうとする意志”なのだ!!
確かに”結果”は重要だ。しかし、全てでは無い。
『ジョジョ』全編に込められたメッセージの1つとして、
この”『真実』に向かおうとする意志”の大切さ・尊さというものを、
この●●●●(※ 自分の本名)、しかとその心に受け取った。


随分と長くなってしまったが、やはり『ジョジョ』は本当に素晴らしい作品だ。
どうか、これからも末永く続いてくれる事を心から願ってやまない…。

(※ う~ん……。今もあんま言えないけど、我ながら話がクドい……!
   書き写すの疲れるわ~。)




(2019年7月6日)




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