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なんと鳩ちゃんが
「彼氏」連れてきたなりィィィィィッ!!


#047 お客様





●今回のトビラ絵は、「……ん?」って感じでこっちを振り向く定助!背景には無数の「しゃぼん玉」が描かれ、その中には『ソフト&ウェット』や『ペイズリー・パーク』の顔、そして「睡眠期」に入った「岩人間」達の姿が浮かんでいます。
「隣人は殺人鬼かもしれない」ってコンセプトで4部は描かれていましたが、「ジョジョリオン」は「隣人は岩人間かもしれない」という状況になってきていますね。定助に声を掛け、道を訊ねる……なんていう何気ない行為で「岩人間」が近付いて来るかもしれません。どこまで定助の情報が知られているのかは不明ですけど、この世界の杜王町もやっぱり一筋縄ではいかないようです。


●前回は「岩人間」について詳細が語られましたが、今回は「ロカカカ」のルーツから!
なんと「ロカカカ」は、1938年にニューギニア島の高地で、オーストラリア人によって発見されたとの事。大航海時代にヨーロッパ人がニューギニア島を発見したものの、その高地に探検隊が踏み入ったのは1930年代になってからだったようです。で、「ロカカカの樹」は正確には樹木ではなく、果実のなる多年草植物らしい。生長すると2mほどの高さになり、枝には1〜3個の「実」を付けるのです。
しかし、5万年も前から住む原住民にとって、「ロカカカ」は古くから馴染み深いフルーツだった模様。この非常に希少な「果実」を、男達は時期が来ると山奥へと探しに出掛けていた、と言います。不妊に悩む女性が「ロカカカ」を食べたところ、その女性は妊娠。その代わり、乳首からは母乳ではなくが出た。歯の抜け落ちた老人が「ロカカカ」を食べたところ、の歯が生え揃った。……そんな観察情報もあるそうな。
ところが、第2次世界大戦が起こり、日本軍がニューギニア島の半分を占領。それを境に、「ロカカカ」の報告は途絶え、やがてその存在は伝説となったようです。


●時と場所は移り行き……、2011年、日本・杜王町。定助達は、消え去ったはずの「ロカカカ」という名を耳にしました。それは果たして、伝説に遺る「ロカカカ」と同じ植物なのでしょうか?同じ起源を持つ「果実」なのでしょうか?そして、「等価交換」の力。これから定助達は、杜王町の「ロカカカ」の存在を知る誰かを突き止めなければなりません。
――う〜む、「ロカカカ」の原産地はニューギニア島だったのか。予想外でビックリしましたが、島の歴史を巧く使った設定ですね。恐らく、日本軍の中に「ロカカカ」を日本へ持ち帰った者がおり、だから今、杜王町にも「ロカカカ」が存在するんでしょう。しかも、「ジョジョリオン」の世界では、「ロカカカ」の存在はちゃんと伝承や記録に残っているっぽい。それなら康穂が探す事も出来るし、常敏も実はベトナム・フィリピン旅行の際、密かにニューギニア島にまで足を伸ばしていた可能性も出て来ます。
ただ、進化の過程で自然に生まれた植物なのか、何らかの特殊な原因によって突然変異した植物なのか……?そもそもの起源は謎のまま。不完全ながらも「等価交換」の力を持っている以上、やっぱし「聖なる遺体」「壁の目」、ひいてはイエス・キリストとも接点があるんじゃないかと睨んでいるんですけどね。もしかしたら、イエス・キリストが日本かアメリカに渡る前に、ニューギニア島にも立ち寄っていて、彼の聖なるパワーを受けて「ロカカカ」が生まれた……とか?
いずれにせよ、「ロカカカの樹」は『キング・ナッシング』の予測の形と似ても似つかないし、「果実」によってそれぞれ効果や扱いが異なっているような印象さえ受けます。物語上、等しく「ロカカカ」と呼ばれる「果実」であっても、実際はいくつかの種類に分けられそうです。全てが同一の「果実」とは思えません。


●康穂との再会、カレラとの出会い、そしてエイフェックス兄弟との死闘。様々な出来事が起こった怒涛の1日は終わり、その翌日。定助は康穂と電話でお話し中でした。結局、あれから杜王スタジアムへ行くどころか、康穂と落ち合ってもいないみたい。
つーか定助、なんか何事も無かったかのように東方家に戻ってますよ(笑)。クワガタ相撲でのゴタゴタも、ほとぼりが冷めたっぽい。マジで追い出されなくて良かったね。もっとも、家長の憲助さんが定助(の記憶)を欲しているのだから、常敏や常秀が何を言おうと守ってはもらえそうですけど。
さて、定助と康穂の話題は「空条仗世文」について。ネットを通じ、『ペイズリー・パーク』で戸籍とかまで調べてくれたおかげで、けっこう有力な情報もゲットできました。康穂によれば……、仗世文はS市出身で、1991年生まれの20歳。T学院の学生との事。父親は貞文(さだふみ)、母親は聖美(きよみ)という名前(「貞夫」と「聖子」のもじり)。現住所は、杜王町字六壁33。その地名の通り、六壁神社から程近い場所に住んでいる様子。東方家から歩いて15分の所らしい。
しかし、空条家がそんなご近所さんであるなら、疑問も浮かびます。なぜ、誰も定助の事を捜していないのか?なぜ、誰も定助の事を知らないのか?第一、定助を「仗世文」と呼んだのはカレラだけ。信憑性は微妙なところ。……電話番号も入手したものの、ヘタに電話して何事か起こって、手掛かりを失っちゃったら大変です。電話はせず、定助がこれから直接、その住所へと向かう事になりました。康穂はさらに調査を続け、仗世文の顔写真も探してみるそうです。
――いざ行ってみたら、空条夫妻がすでに殺されていたりするのかも。で、康穂が発見した顔写真を見ると、カレラが持っていた写真の仗世文とはまるっきり別人だった……とか。そもそも、この戸籍などの情報自体、偽造・捏造されたものって可能性もあります。あるいは、複雑な事情があって、夜露のように他人の戸籍を貰い受けた可能性も。


●東方家の面々が姿を現し、にわかに騒がしくなってきました。というのも、なんと鳩ねーちゃんが初めて彼氏を連れて来たらしいのです!しかも、大弥ちゃんが言うには、その人が初の彼氏らしい!鳩ねーちゃんは、実はけっこう気難しい性格のようで、24年間恋人がいなかったのです。確かにこりゃ大事件ッ!
ところが、やって来た彼氏の風貌を見てビックリ。背は鳩ねーちゃんよりも低く、体型もややずんぐり。ペッシみたいに首とアゴの境目がないタイプです。さらに、口ヒゲをたくわえ、グラサンまで掛けてる。彼氏というより、もはや初老の男。服(ジャージか?)の胸部分には、サックスの絵がプリントされており、「もしやコイツ、空条貞文!?」と疑惑してしまいました。
目の悪い大弥ちゃんに「ハンサム系?セクシー系?」と訊かれ、答えに窮していたら、ついに父:憲助さんのご登場!愛娘と初対面の男が腕を組む姿を目の当たりにし、憲助さんはいきなりキレ気味(笑)。大弥ちゃんの時も、定助にガチ殺意を抱くほど激昂してましたしねえ。しかし、これは娘を持つ父親の通過儀礼的イベントなんでしょうね。最近、荒木先生の娘さんがボーイフレンドを連れて来たりでもしたのかと、ついつい邪推してしまいます。
彼氏がようやく口を開き、自己紹介。名前は田最 環 (だも たまき)。S市の出身で、今は杜王町で「ダモカンクリーニング店」という店を経営しているらしい。そしてこのダモカン、初老のオッサンかと思いきや、年齢は23歳でした。マジかよ!鳩ねーちゃんより若えッ!また唐突に濃ゆいキャラが現れたな〜。
(ちなみに、元ネタは旧・西ドイツのロック・バンド「CAN(カン)」のヴォーカルであったダモ鈴木氏と思われます。)


●ダモカンは言葉遣いや物腰は丁寧ですが、俯きながら小さな声でブツブツボソボソ喋るもんだから、常秀がヤジを飛ばしてきます。
さらに「挨拶する時はグラサン取れ!」と、グラサンを無理矢理取っちゃいました。すると、その風圧でダモカンの髪が舞い上がってズレてしまい、薄ゥ〜い頭が露わに。この不意打ちの若ハゲ攻撃には、さすがにその場の全員が凍り付きます。「何が起こったの?」と大弥ちゃんが訊いてきますが、憲助さんや常秀が何も言わないなら、定助もノー・コメントの方向で(笑)。誰も、何も、見てはいないのです。
気マズそうにそっとグラサンを返す常秀。コイツも人の若ハゲをどうこう言える頭じゃないしね!気を取り直し、ダモカンは「ようかんかうよ」なるチョコ入り羊羹を憲助さんに手渡します。チョコと羊羹のコラボ商品は色々あるっぽいけど、食べた事ないなぁ。
すでに充分、波乱が巻き起こっておりますが、まだまだ終らない。付き合ってどのくらいかと憲助さんが質問すると、鳩ねーちゃんは「知り合ったのは最近」「まだ2回セックスしただけ」なんて、あっけらかんと答える始末。生々しいなー!憲助さんの憎悪メーターはMAX!常秀は常秀で、面白がってゲスな笑いを浮かべてます。一体、どんなラブ・ストーリーがあって付き合ったんだろう?(笑)


●ダモカン・ショックに一同が翻弄されている中、虹村さんが異変に気付きました。ドアの取っ手や壁に、ビショ濡れの手で触れたような「指紋」や「手型」が付きまくっていたのです。それは、憲助さんが受け取った「ようかんかうよ」の箱にもベタベタ付いていました。そして、常秀の右手にも。
異常な現象はまだ発生していないものの、恐らくこれはダモカンのスタンドなんでしょうね。能力は……、クリーニング屋をやってるワケだし、「汚れ」を落とす能力とか?ダモカンの皮膚から滲み出てくる液状スタンドで、それが付着したモノはピッカピカに「洗浄」されちゃうのです。緊張のせいで手汗がヤバく、スタンドはその手汗と一体化しているワケです。スタンド名は『タゴ・マゴ』、とか?
……そして、このダモカンは何者なのか?ただの変わり者?「岩人間」?それとも、空条仗世文の関係者?場合によっては、鳩ねーちゃんにもスタンドが発現するかもだし、東方家の人々の共闘が見られるかもしれません。いい加減、常秀もスタンド・バトルをしてほしいところです。


★今月は25ページ!残念ながら減ページでした。しかも、杜王スタジアムは放ったらかしで、また別のエピソードがスタート。なかなか本筋が進まず、イライラする読者もいそうですね(汗)。まあ、私は勝手に「あと7〜8年くらいは続くだろう」と思ってるんで、別段急ぐ事もなく、今やってるエピソードをのんびり楽しんでおります。会話シーンだけでも面白いし。
それに、一見無関係の寄り道に見える展開こそが、後々大きく本筋に関わってくるのかもしれませんからね。「結果」だけを求めず、その「過程」をまったり味わっていきましょう。
作者コメントは「夏休みにS・キングの『ドクター・スリープ』を読んだ。久々に大作の読書した。」との事。夏休みのために、今月は減ページだったんでしょうね。この「ドクター・スリープ」とは、「シャイニング」の続編みたいです。ひょっとすると、この作品から得たインスピレーションが、そのうち「ジョジョリオン」の物語の中にも反映されてくるかも。




(2015年9月19日)




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