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完結記念!!
● 「ジョジョリオン」公式完全読本 ●

その他編





Q01. 204号室と同じ音が304号室から聞こえたのは何故か?

A. 桜二郎が204号室の状況を再現していた

( 解 説 )
東方定助と広瀬康穂が吉良吉影の部屋(204号室)を訪れた際、物音を立てると、真上の部屋(304号室)からも同じ音が聞こえてきた。(第3話)
これは、304号室の住人:笹目桜二郎の仕業だ。まず、304号室は204号室と家具の種類や位置まで同じにしていたはずである。そして、彼のスタンド『ファン・ファン・ファン』の4本の腕は、あたかも聴診器のような形状をしている。形状だけでなく、似たような機能も備えているのだろう。その腕を通して、物音や振動をキャッチする事が出来るのだろう。これにより、監視カメラや盗聴器をセットする必要もなく、漏れ聞こえる物音や声のみで204号室の現在の状況を推理・再現していたのだ。
204号室の状況を304号室でも再現する事で、定助(桜二郎は吉良だと思い込んでいた)の行動を把握・予測しやすくなり、より的確に追い込めるというワケである。
(2021年9月17日)




Q02. ゴミ箱に隠れていた人は誰?

A. 吉良の部屋に監禁されていた女の子

( 解 説 )
桜二郎を倒した定助達が、吉良吉影の死体を発見したその頃……、町にはゴミ箱に隠れる謎の人物がいた。(第6話)
この人物は、東京から杜王町を旅行中、吉良の部屋に監禁されてしまった女の子である。素っ裸のまま逃げ出したため、隠れて移動する事になっちゃったようだ。そのおかげで、たまたま出くわした2人の純粋無垢な少年は、オトナの階段を一段上ったのであった。
(2021年9月17日)




Q03. ジョニィを追って来た政府関係者の女性は誰?

A. ルーシー・スティール

( 解 説 )
1901年、「聖なる遺体」を持ち出したジョニィ・ジョースターを追って来たアメリカ政府関係者には、1人の若い女性がいた。(第22話)
この女性はルーシー・スティールである。第99話では、「悪魔の手のひら」と杜王町の地面に近しいものを感じるルーシーの姿が描かれている。杜王町にいるルーシーは、SPW(スピード・ワゴン)財団のトランクを持っていた。このトランクに、回収した「遺体」を入れているのだろう。ルーシーとSPW財団の関係性は、「ラヂオ・ガガ事件」で語られた通りである。(第109話、第110話)
恐らくSPW財団は、アメリカ政府と深い繋がりがある組織と思われる。ルーシーはスティール・ボール・ランレース終了後、自分が封印した「遺体」を監視・守護するため、SPW財団に就職したのだ。第109話で「私と警察や国は無関係」と言っていたが、それは、政府や財団からの「命令」ではなく、彼女自身の「使命」のために杜王町を訪れたからこその発言なのだろう。
(2021年11月3日)




Q04. カレラの矛盾した発言は何なのか?

A. 大爆発と精神的ショックで記憶障害になっていた

( 解 説 )
ある日、唐突に定助の前に現れた作並カレラ。(第43話) 彼女は空条仗世文や吉良吉影の知り合いだったが、その発言は奇妙な点が多い。
「あたしも震災でいろいろあったわ……」 「前の機種は震災で水没したけど……… 大好きなセッちゃんの昔の写真なら大切に保存してるよ」 「震災から半年も経ったから ほとぼりが冷めたと思ってた」など、第49話~第53話で描かれた過去編の内容とは噛み合わないものばかり。やけに震災にこだわっているが、震災でカレラに何かが起こったという描写もない。そもそも、仗世文と親しかったかのように振る舞うカレラだが、実際、仗世文はカレラと親しくなる時間もなく吉良と「融合」し、定助になってしまった。

これらの矛盾した発言の数々は、吉良の『シアーハートアタック』のせいなのであろう。吉良はカレラの髪の中に『シアーハートアタック』を潜ませ、ダモカンこと田最環や八木山夜露の目の前で大爆発を起こした。カレラは死にはしなかったものの、髪の毛は焼け千切れ、あまりの恐怖とショックに震えが止まらずにいた。この時の頭部と精神への強いダメージが原因で、彼女は一時的な記憶障害に陥ってしまったのだ。
彼女の脳内では『シアーハートアタック』の大爆発と震災とが結び付いてしまい、この8月19日の理解を超えた出来事を、3月11日の震災の記憶として錯覚しているのである。また、現実と空想の区別があやふやになり、仗世文と仲良くなってベロチューまでしちゃったなんていう妄想を事実と思い込んでしまってもいる。ただのイカれた女に見えるかもしれないが、実は吉良の悲しき被害者なのである。
(2021年9月17日)




Q05. カレラが「半年間も持ちこたえた」とは何なのか?

A. カレラが半年前から仗世文達とつるんでいたという誤解

( 解 説 )
エイ・フェックス兄弟が、カレラについて「よく半年間も持ちこたえていたな……」と語っていた。(第44話) さらに「おそらく限界だからこの町に現れたのだ」 「誰かに会うためかもな…?」とも。
これは恐らく、吉良がカレラと接触し始めた時期が震災前後の時期だったからと思われる。8月19日の出来事の後、カレラの素性や行動を調査した「岩人間」達は、吉良と一緒にいたり仗世文をストーキングしたりする彼女の目撃情報を得た。そして、そんな姿が目撃され始めた時期が、ちょうど3月頃だったのだ。「岩人間」の立場からすれば、カレラがその時期から仗世文達の仲間になっていたと誤解し、結論付けるには十分な情報だったはず。
我々「岩人間」の情報網にも引っ掛かる事なく、よく半年間も気付かれずにいられたものだ。よく捕まらずにいられたものだ。しかし、1人きりで逃亡を続けるのも限界で、誰かに助けを乞いに戻って来たのかな? ―― あくまで、そんな意味合いのセリフなのである。
(2021年9月17日)




Q06. カレラが持っていた写真は何なのか?

A. 吉良が作った合成写真

( 解 説 )
カレラは、仗世文と吉良と自分が写っている写真を大事に持っていた。(第44話) しかし、ハッキリ言って、こんな写真を撮れるタイミングなど存在しなかったのである。何せ、カレラと仗世文はほとんど関わりがなく、一緒に行動した事もなければ、会話すらしていなかったのだから。
Q05.でも述べた通り、吉良は3月頃から単独でカレラと接触していた。仗世文への好意とカネへの執着を刺激して、彼女をうまく利用する目的である。この写真は、その取り引き・駆け引きに使ったものなのだ。「おまえが仗世文と一緒に写ってる写真をやるよ」 「だからオレの言う通りに協力しろ」、などという交渉。吉良が仗世文の写真を撮り、それをカレラの写真と合成して作ったのだろう。いくら合成写真と言えど、好きな人と写っているならカレラは喜んだはずである。
もっとも、2ショットではなく吉良までしれっと写り込んでいるのは、彼の悪意あるイタズラだったりする。カレラも、これで余計に吉良の事が大っ嫌いになっちゃったのだった。
(2021年9月17日)




Q07. カレラが「ロカカカ」を知っていたのは何故か?

A. カレラを利用するために吉良があえて教えた

( 解 説 )
カレラは「ロカカカ」の存在を知っていた。(第45話)
これは、吉良がカレラに「ロカカカ」の事をあえて教えたからである。吉良にとって、カレラは貴重なスタンド使いの戦力。「岩人間」から「ロカカカ」を盗むというリスキーな事をしている以上、いざという時のための備えは不可欠であった。いつでも使える駒として、手元に置いておく必要があった。だからこそ、「ロカカカ」について話し、カレラの欲望を巧みに刺激したのだ。

吉良はある時、スタンドでセコい小銭稼ぎをしているカレラを発見し、彼女が仗世文に好意を抱いていた事を知った。そこで彼女に接近し、自分が仗世文の友人であると告げる。「仗世文もおまえの事が気になってるらしい」などとテキトーな事を言いつつ、仗世文との仲を取り持つ約束をし、カレラには「出来る限り仗世文の後を尾ける」ように指示。「あいつは奥手だが、自分から声を掛けようとしてる」 「だから、いつその気になってもいいように近くにいてやってくれ」と言われ、カレラはあっさり従う。
そんなカレラとの接触の中で、吉良は彼女に「ロカカカ」や「岩人間」について教えた。その時、母:ホリーさんの病気の事も簡単に話した。カレラは「仗世文」と「カネ」が大好きである。「ロカカカ」がカネになると知れば、そして仗世文も「ロカカカ」を求めていると知れば、彼女はより協力的になるに違いない。そう考え、カレラをあえて巻き込んだのだ。
(2021年9月17日)




Q08. カレラが見たという「ロカカカ」は何なのか?

A. カレラを利用するために吉良が準備した偽物

( 解 説 )
カレラは「ロカカカ」の存在を知っているばかりか、吉良の部屋で「ロカカカ」を見たとまで言っていた。(第45話)
Q07.で述べた通り、吉良はカレラを都合良く利用しようと企んで、あえて「ロカカカ」の事を教えていた。しかし、言葉だけではさすがに信じ切れない部分もあるだろう。そこで吉良は、ダメ押しとばかりに、ちょっとした小芝居を打ってみせた。
ある日、吉良はマンションの自室へ彼女を招く。そして、「岩人間」のアジトに侵入し、混戦の末に「ロカカカ」を全て処分してやった……と、ウソをついたのだった。もったいないが「岩人間」どもに独占させるよりはマシだ、などと。さらに、それっぽい植物の「鉢植え」をキッチンにこっそり隠しに行き、その姿をわざとカレラに目撃させた。カレラは当然、吉良が「ロカカカ」を1つだけ密かに持ち帰ったものと誤解してしまう。ここまですれば、カレラはもう疑わない。絶対に仗世文と吉良のそばを離れる事はなくなった。吉良がそう仕向けたのである。

吉良家・ジョースター家編 Q23.でも触れたが、吉良は欲深い人間に「ロカカカ」の存在をあえて教える事で、「ロカカカ」をゲットする可能性を高めていた。桜二郎もカレラも、そんな1人だったのだ。
(2021年9月17日)




Q09. ニューギニア島の「ロカカカ」がデカいのは何故?

A. 島の環境に適して進化した植物だから

( 解 説 )
1938年、ニューギニア島で「ロカカカ」が発見された。(第47話) 「ロカカカ」は2mほどの高さにまで生長し、枝には1~3個の実を付けるらしい。本編で描かれていた「ロカカカ」とは、随分と大きさが違う。
基本設定編 Q02.でも触れたが、「ロカカカ」とは、ニューギニア島に漂着した「生命の実」が島の環境で独自の進化を遂げたものなのである。つまり、ニューギニア島の土壌や気候などが、「ロカカカ」にとっては最も適しているという事だ。島の外の環境で栽培された「ロカカカ」は、どうやっても大きくは育たず、果実の収穫量も少なくなってしまうのだろう。
(2021年11月3日)




Q10. 「ロカカカ」の報告が消えて伝説化したのは何故?

A. 「岩人間」が「ロカカカ」の存在を守ったから

( 解 説 )
第2次世界大戦で日本軍がニューギニア島の半分を占領すると、「ロカカカ」の報告は消え、やがてその存在は伝説となったらしい。(第47話)
「ロカカカ」が発見されたのは1938年、日本軍がニューギニア島に上陸したのは1942年。そして、その間の年である1941年、東方家が輸入した「ロカカカ」を透龍くんが盗み出している。(第109話、第110話) 透龍くんの仲間の「岩人間」が、日本軍に紛れてニューギニア島に渡ったのかもしれない。そして、現地の「ロカカカ」の番人となり、「ロカカカ」の存在が世間に知られぬよう守ったのだ。その番人のおかげで、「岩人間」は大量の「ロカカカ」を輸入し、独占できたのである。
(2021年11月3日)




Q11. カレラが仗世文のケータイを持っていたのは何故?

A. 『シアーハートアタック』がカレラまで運んだ

( 解 説 )
ダモカンと夜露に追い詰められた仗世文と吉良のもとに、カレラが現れた。(第52話) 彼女は、海に落ちたはずの仗世文のケータイを持っていた。
これは、吉良が『シアーハートアタック』でケータイを海中から回収し、カレラのいる所まで運んだからである。あの時、ヨット上は『ビタミンC』の「結界」と化していたが、ヨットの外は射程外となる。立ち上がれないほどに軟らかくされた吉良だったが、手からこっそり『シアーハートアタック』を海へ放った。『シアーハートアタック』は本来の固さを取り戻し、走行できるようになったのだ。
(2021年11月3日)




Q12. カレラが爆発で無事だったのは何故?

A. 吉良が爆発を操作したから

( 解 説 )
吉良はカレラの髪の毛の中に『シアーハートアタック』を潜ませ、大爆発を起こした。(第52話) ダモカンと夜露はダメージを負ったが、カレラは死ぬどころか、長い髪の毛が千切れただけで済んでいた。
その人が触れた場所から、その本人の髪の毛を生やすスタンド『ラブラブデラックス』を持つカレラ。それゆえに彼女の髪の毛は、スタンドに対する抵抗力が強く備わっていたのかもしれない。
だが、それだけではなく、吉良が「爆発」をかなり精密に操作できるのであろう。爆発の衝撃をダモカンと夜露に向かうようにし、カレラの命を守ったのである。いくら都合の良い手駒だとしても、さすがに死なせてしまうのは抵抗があったのだろう。しかし、Q04.でも述べたように、カレラはこの時の爆発が原因で記憶障害になってしまったのだった。
(2021年11月3日)




Q13. 『ミラグロマン』は何が危険なのか?

A. 身動きが取れなくなる事と「等価交換」から逸脱する事

( 解 説 )
『ミラグロマン』の「呪い」を受けた者は、何をしようと所持金がどんどん増え続けていく。(第56話、第57話) 一般庶民からすれば、むしろ呪ってもらいたいと思ってしまいそうなものだが、『ミラグロマン』は何がそこまで危険なのだろうか?
『ミラグロマン』には、物理的・精神的、この両面の恐ろしさがある。物理的な恐ろしさとしては、現金が増える事によって身動きが取れなくなる点である。東方常秀は部屋から溢れる紙幣に飲み込まれたし、苦竹財平も部屋が紙幣で満杯になっていたらしい。どこかへ外出して逃げても、少しでもカネを使ったり捨てたりしたならば、たちまち増えて戻って来る。サイフもポケットもバッグも満杯になって、その重さで身動きすら取りにくくなっていくのである。このように、自分の生活空間がカネに浸食され、居場所も行き場も失ってしまうのだ。
精神的な恐ろしさとしては、この世のルールとも言える「等価交換」から逸脱してしまう点である。「壁の目」や「ロカカカ」などが持つパワーからも分かる通り、「等価交換」というものは、人間社会における経済活動の基本という以上に、もはやこの世の「理 (ことわり)」と言っても良いものだ。ところが、『ミラグロマン』だけは、この「理」を完全に無視している。何かを失う代わりに、別の何かを得る。カネを減らす代わりに、欲しい物を手に入れる。そんな当たり前から逸脱し、ただただ一方的に際限なく増え続け纏わり付き続けるというのは、いくらカネと言えども、真っ当な人間の心は耐え切れなくなるのだろう。過ぎたるは及ばざるが如し、とも言う。何事も程々が一番。損と得のバランスが保たれてこそ、人の心も幸福や欲望を抱けるのだ。
(2021年11月3日)




Q14. 「新ロカカカ」のデザインが変わったのは何故か?

A. 「新ロカカカ」としての完成形になったから

( 解 説 )
仗世文が育てた「新ロカカカ」の実は、通常の「ロカカカ」と同じ見た目であった。(第52話) ところが、東方常敏が育てた「新ロカカカ」の実は、まったくデザインが変わっていた。(第94話)
両者は、果実を「食べた者」と「触れた者」との間で細胞・肉体の「等価交換」を行う点は共通しているが、明確な違いもある。仗世文版「新ロカカカ」は、「食べた者」の肉体と触れ合った部位が「交換」され、石化する。果実1個につき、1ヶ所のみの「交換」である。常敏版「新ロカカカ」は、「食べた者」のケガや病気の部位がそっくりそのまま「触れた者」へ移動し、石化は起こらない。果実1個で、全身のケガや病気を一気に全部「交換」できる。
仗世文版に比べ、常敏版がよりパワーアップしているという事である。恐らく、東方家の「石化病」を根絶するほどのパワーも、常敏版にしか無いのだろう。つまり、「新ロカカカ」としての完成形が常敏版であり、だからこそデザインまでも変化したのだ。
(2021年11月3日)




Q15. 「新ロカカカ」の3個目・4個目の果実はどこに行ったのか?

A. 枝から取れて、朽ちていった

( 解 説 )
常敏が育てた「新ロカカカ」の果実は、本来は4個ほど実っていたようであった。(第94話) しかし、いつの間にか2個だけになっていた。
東方密葉さんの「矢印」のパワーが激突し、鉢が倒れた際、2個の果実が枝から取れてしまった。「新ロカカカ」は、枝の組織を採取して調べようとしても、ヘタに育てようとしても、枯れてしまうらしい。(第65話) それほどデリケートな植物なのだ。未熟な状態で枝から取れてしまった時点で、その果実もどんどん朽ちて散っていったのだろう。
(2021年11月3日)




Q16. 殺傷事件の犯人が自傷したのは何故か?

A. 「厄災」のせい

( 解 説 )
留置場にブチこまれてしまった豆銑礼さんは、小学生達を殺傷した犯人に執拗に語り掛けていた。(第96話) その末、犯人は手に持っていた包丁で、急に自分の首をメッタ刺し。そのどさくさに紛れて、豆銑さんはまんまとTG大学病院へ移動したのであった。
これは、『ワンダー・オブ・U』による「厄災」のせいである。豆銑さんが犯人のスマホで明負悟院長を撮影した事で、犯人と院長との間に「因果」の繋がりが出来てしまった。犯人にも院長の姿が見え始め、「厄災」のターゲットになってしまったのである。彼は豆銑さんを殺そうとするばかりか、豆銑さんが延々語っていた院長までも殺してやろうと思ったのだろう。そいつらが消えない限り、決して静かにはならない、と。そのため、彼には「厄災」が発生。包丁が何度も「激突」してきたのだ。
(2021年11月3日)




Q17. 田岡さんに「等価交換」が起きたのは何故か?

A. 「厄災」のせい

( 解 説 )
科学情報誌「パンゲア・ランド」の記者:田岡さんは、「ロカカカ」の果実を食べたワケでもなく、果汁をほんのちょっぴり含んでしまっただけで「等価交換」が起こって死んでしまった。(第97話) 本来、「等価交換」に必要な果肉量は125g以上(1個の約2/3)なのに、である。(第81話)
これは恐らく、『ワンダー・オブ・U』による「厄災」のせいであろう。田岡さんが院長を「追跡」する意志を抱いてしまったために、「厄災」として「等価交換」が引き起こされたのだ。本来なら、「ロカカカ」の成分は血液とともに全身を巡り、その後、病巣に達して「等価交換」が行われる。ところが、その過程をスキップし、成分が患部の顔のニキビに直接向かってしまったのである。これにより、最小限の成分のみで超効率的に「等価交換」が行われたというワケだ。そして、これまた不運にも、石化部位が生命に直結する首へと向かって行ったのである。定助編 Q16.で述べた、定助と同様の現象である。
(2021年9月17日)




Q18. ルーシーが「ロカカカ」を探していた理由は?

A. 病気や怪我の克服のため

( 解 説 )
1941年、ルーシーは「ロカカカ」を探しに杜王猟場を訪れていた。(第109話)
彼女が「ロカカカ」を強く求めていた理由は、病気や怪我の克服にあったのだろう。彼女は重い肺の病気を患っていた。夫:スティーブン・スティールはすでに他界していたはずだが、彼も不慮の事故か、不治の病で命を落としたのかもしれない。ただ、彼女は私利私欲のために行動していたのではないはずだ。自分がもう長くは生きられない事を悟りながらも、これからの世を生きる人々のために、何かを遺して逝きたかったのではないだろうか。それを自分の「使命」と信じて。
若い頃に知った「悪魔の手のひら」という不思議な土地、自らが「聖なる遺体」そのものと化した経験、そして、過去に杜王猟場を訪れた時にも抱いた感覚。ルーシーは、この土地に育つ「ロカカカ」という果実に、何かしらの奇妙なパワーが宿っていると予感していたのだろう。
(2021年9月17日)




Q19. ルーシーがジョニィの「星のアザ」を知っていた理由は?

A. 昔、ジョニィと一緒に移動した時に目撃していた

( 解 説 )
ルーシーはジョセフ・ジョースターの「星のアザ」を見た時、ジョニィにも同じアザがあった事を思い出した。(第110話)
彼女は14歳の頃、スティール・ボール・ランレースでジョニィと出逢っている。4th.STAGEの途中、広い大草原からカンザス・シティまでの道のりを、同じ馬に乗ってジョニィと一緒に移動した。この時、たまたまジョニィの「星のアザ」を目撃していたのだろう。特徴的な形だから、強く印象に残っていたのかもしれない。
(2021年9月17日)




Q20. カレラはいつ定助に母親の事を教えたのか?

A. 買い物の時

( 解 説 )
なんとカレラは、仗世文の母親:聖美の事を定助に教えていたらしい。(第110話)
恐らく、エイ・フェックス兄弟との戦いの直前、パソコンや靴などの買い物に出掛けたあたりのタイミングでそういう話題になったものと思われる。(第45話) もしかすると、カレラは聖美の写真まで持っていたのかもしれない。それを定助に見せていたのだ。
その顔を憶えていた定助は、時折、町で聖美を見掛けていたのである。ダモカンにとどめを刺すため、外に出た際にも、通行人の中に彼女がいたのだろう。(第55話)
(2021年9月17日)








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