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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.5 【 「記憶の男」の正体は? 】






【第1版】
桜二郎との戦いの最中、記憶を失っている定助の脳裏に、謎の男の姿が不意に過ぎりました。定助そっくりの青年(定助の半身「X」?それとも吉良?)と共に、「壁の目」らしき場所に佇むところが描かれています。
この男、仮に「記憶の男」とでも呼ぶ事にしますが……、一体、何者なんでしょうか?



まあ、何者って言っても、何の手掛かりもありませんからねえ。あれ以降、まったく登場しないし。とりあえず、なんか定助の過去に関わる重要人物っぽいとは思いますけど、これに関してはほぼ全てが根拠なき妄想です(笑)。
ただ、コミックス1巻の時点で描かれているので、ストーリーを左右するほどの大物のはず。この「記憶の男」こそ、「ジョジョリオン」におけるラスボス的存在なのではないかと予想……というか期待しております。


で、彼はなんと、ディエゴ・ブランドーの血統なのです!やっぱ「ジョジョ」なら「ディオ(DIO、Dio)」との因縁もなきゃね!ディエゴはかつてスティール・ボール・ラン・レースの真っ只中で、初代憲助さんの応援に駆け付けていた杜王町の人々と出会っていました。そして、その中にいた1人の若い女性を妊娠させていたのです。あいつなら、そのくらいの事は造作もないはず(笑)。その血を受け継ぐ者こそが「記憶の男」で、もちろん彼も杜王町の住人です。
さらに、ディエゴが妊娠させた女性の家系は……、今から1000年以上も大昔、蝦夷征伐の時代に東方家の先祖から酷い裏切りを受けた者達の数少ない生き残りだったのです。(⇒ No.15 【第1版】参照) 現在の東方家はそんな過去の罪など忘れ去っていますが、裏切られた者はその怨みや憎しみを延々と引き継いでいるのでした。この女性も、表面上は理那さんの友人として付き合っていますが、心の中では復讐の機会を密かに窺っています。彼女の胸に渦巻くドス黒い憎悪と野心に、ディエゴも本能的に興味を惹かれたのかもしれません。
2人の間に産まれた男の子は、父親を知らず、貧しい環境の中でも逞しく成長していきます。そして、男の子がちょうど10歳になった頃……、時は1901年11月11日、場所は杜王町「二本松」。彼は偶然にも、「二本松」に見た事もない果実が成っているところに出くわしました。貧しく、いつも空腹だった彼は、その実をいくつかもいで食べてしまったのです。さらに、食い切れない分もたくさん持ち帰ってしまいました。その実が「生命の実」「知恵の実」である事など知らずに。(⇒ No.23 【第1版】参照) ちなみに、彼がその場を立ち去った直後、1〜2歳の幼児が入れ替わるように漂着するのでした。(⇒ No.13 【第1版】参照)
つまり、ディエゴの息子である男の子は、この時に「岩人間」になってしまったという事。「岩人間」は不老長寿であり、20〜30歳程度の外見にまで成長したら、あとはもう極端に老いる事はない。普通の人間の倍以上もの時間を生きるのです。しかし、普通の人間社会に居続ける事は不可能。やがて彼は、自分の死を偽装し、他人に怪しまれぬように暮らしていくのでした。それが「記憶の男」の正体です。彼は実は、ディエゴ・ブランドーの息子だったのです!



そんな「記憶の男」の目的も勝手に考えてみました。
自ら「神」の座に君臨し、理想の楽園「エデンの園」を創世する事。それが彼の目的。どうすれば、そんな大それた事が実現できるのかと言うと……、「壁の目」を使うワケです。
「壁の目」とは「岩人間」や「発病者」達の塊(⇒ No.2 【第1版】参照) まず、さらに多くの人々を「岩人間」や「発病者」に変え、「壁の目」と一体化させる事が必要です。「壁の目」をもっともっと広げて連結させ、最終的には杜王町をグルッと囲ってしまいます。「囲う」事で、地中に「埋める」事なく「等価交換」が可能になるのです。その段階まで達すると、「壁の目」の聖なるパワーも最大限に高まります。これぞ「壁の目」の真の利用法であり、「壁の目」自身の望みでもあるのです。
そこで行なうのが、究極の「等価交換」。叶えられぬ願いなど、もはやありません。この時、「壁の目」は外側と内側、2つの異なる世界・領域の境界となっています。「外側の世界」のありとあらゆる全てを代価とし、「内側の世界」そのものを「神の果実」に変える。「生命の実」「知恵の実」の両方を食べて進化したとしても、それだけでは不完全な存在にしかなれない。ならば、「生命の樹」と「知恵の樹」が存在する「特異点」杜王町そのものを、巨大な1本の樹にしてしまおう。その樹には、1つの小さな「果実」が成るだろう。そして、世界を引き替えにして生まれたその「果実」を食べ、「神」の座と力を得る。
「神」になった者は、もはや人間・物質としての姿・形など必要なくなり、「運命」そのものになるでしょう。そして、「世界樹」とすら呼べる1本の樹だけが存在し、他の何もかもが空っぽになった世界に、自分の思うがままの楽園を創世していくのです。


ディエゴの息子なら、それほどの野心を持っていて然るべし。自身の「幸福」を強く強く切望していた彼は、「知恵の実」を食べた時、この「叡智」に至る閃きを得たのです。それから110年もの永い歳月、その閃きを実現させるための研究と、その末に完成した計画の実行に費やしてきました。すでに彼の計画は最終段階に差し掛かろうとしているのかもしれません。
彼の計画に不可欠なのが、「生命の実」と「知恵の実」。特に「生命の実」は、その溢れる生命力と聖なるパワーゆえ、食べた者を「岩人間」だけでなく「スタンド使い」にもしてくれます。1901年にしこたまもぎ取ってやった「生命の実」を、才能と利用価値があるヤツらに分け与え、仲間にしているのです。その仲間の1人が八木山夜露であり、鉢植えを持った男 (2016/01/31:削除) なのでしょう。即ち、この「記憶の男」は「岩人間」達のリーダー的存在という事。
しかしながら、いくら遠大なる計画を立てていようと、「記憶の男」にも先祖から続く東方家への復讐心は深く根付いています。その個人的な復讐は、仲間の「岩人間」達の欲望を巧みに利用して果たそうとしているのです。今はまだ表に一切出て来ていない「記憶の男」。彼自身は裏で計画を着々と進行させつつ、定助をどこからか注意深く監視している状態。彼が表舞台に表れる時、それは定助が彼にとって必要になった時か、あるいは邪魔になった時なのでしょう。



(追記1)
第46話冒頭の「岩人間」解説によると、「岩人間」は集団や国家などを持とうとしない種族のようです。しかし実際、「ロカカカ」の栽培や売買を巡って、夜露と愛唱は繋がりを持っていました。愛唱なんて夜露に対し、強い仲間意識も抱いていた様子。つまり、目的や思想、価値観、状況によっては、「岩人間」も組織を作る事があり得るって事です。
増してや、先天性「岩人間」ならともかく、後天性「岩人間」がそう簡単に「人間」だった頃の思考や習慣、生活を捨てられるとは思えません。むしろ、組織や社会の中で動く事を前提にしてしまうくらいかも。現に、後天性「岩人間」であろうと推測される夜露は、所有欲・独占欲丸出しでしたし。愛唱は愛唱で、立派な家まで持っていたのだから、そんな夜露の影響を受けちゃったみたい。そう考えると、1901年に杜王町で復活した2本の聖樹(⇒ No.23 【第1版(追記3)】参照) は、新たな「岩人間」を生み出し、「岩人間」の在り方すら変えてしまうキッカケになりつつあると言えるでしょう。単に人間社会に「寄生」するだけでなく、さらなる高みへと向上しようとする目的を持つ者も現れるようになったのです。
「記憶の男」は、そんな「岩人間」達の欲望を刺激し、明確な目的を持たせ、都合の良いように利用できるチームや組織を作り出しました。(まあ、それでも個人プレイは多そうですが。)事実上、彼こそが「岩人間」のリーダーであり、ボスなのです。

「記憶の男」の真の目的は、先に妄想してみた通りですが……、その実現には大量の「生命の実」と「知恵の実」が必要不可欠です。ところが、「実」は数百年に一度しか成らず、今はその時期までには程遠い。そこで人工的に「実」を育てようとした結果、生まれたのが、出来損ないの「生命の実」である「ロカカカ」でした。 (2016/01/31:削除) 「ロカカカ」ではパワーが弱すぎて、代わりとして不十分。
ただ、イレギュラーな存在が聖樹と反応し合えば、例外的に「実」は成るのです。1901年の「聖なる遺体」のように。
だからこそ、彼には定助の半身「X」が必要になったのでした。「X」とは、本来ならば絶対に産まれないはずの「人間」と「岩人間」の間に産まれた子ども。(⇒ No.12 【第2版】参照) もっと言えば、「生命の実」を食べて「岩人間」となった幼児の血と、「知恵の実」を食べて「石化病」の宿命を背負った東方の血を、同時に受け継ぐ者。まさに「聖なる遺体」にも匹敵するイレギュラーであり、唯一無二の奇跡の存在です。「X」がその身に宿す聖なるパワーを最大に引き出す事が出来たら、「記憶の男」の目的は実現してしまうかもしれません。そういった理由もあって、彼は密かに暗躍。「X」を杜王町に呼び寄せたり、吉良と「融合」させようとしたりしていたってワケですね。(⇒ No.29 【第4版】参照)



(追記2)
第64話のドロミテの言動により、ダモカンこと田最環達のチームよりも恐ろしいさらなる敵の存在が示唆されました。そしてそいつらには、「ロカカカ」を用いた真の目的があるらしい。いよいよ物語も核心に迫った感がありますが……、まさしく、このさらなる敵こそ「記憶の男」であり、真の目的こそ究極の「等価交換」なのです。
前述の通り、「記憶の男」は「岩人間」達の組織・コミュニティーを作り、トップの座に就きました。もっとも、彼の真の目的を知る者は、彼自身だけ。仮に他にいたとしても、信頼の置ける腹心1〜2人程度でしょう。もとより集団を作ろうとせず、個人行動が常の種族です。「ロカカカ」の、そして、その先に在る「生命の実」の真の利用法をうかつに教えては、誰も彼もが勝手に動き出し、組織は瓦解してしまうはず。だから、性格や目的が近い者同士をチームにまとめ、それぞれに都合の良い、(ウソも含め)異なる情報を与えていたワケです。個人プレーが多い「岩人間」は、他のチームといちいち関わろうともしないため、結果的に組織はうまく機能していたのです。

その中でダモカンチームは、「金儲け」を主目的としたチーム。取り返しのつかない大怪我や病気に苦しむ「人間」に対し、「ロカカカ」を高値で売り、そのカネで自分達の人生や生活を豊かなものにしようとしていました。俗っぽい目的な分、扱いやすいチームではあるものの……、「人間」相手に商売する以上、「ロカカカ」の存在が公になってしまう危険も増す。「記憶の男」としても、放任は出来ません。
彼も一目置く有能な男「八木山夜露」がいるから、チームの活動も許可が下りました。しかし、「アガリの一部を組織に上納」 「もし「ロカカカ」が公になったらチーム全員処刑」という約束で。もちろん、彼らの活動も密かに監視。約束を破った場合のみならず、万一、「ロカカカ」の真の目的を知ってしまった場合も直ちに処刑できるように。そういったワケで、ダモカンチームの活動は常に相当な危険が付きまとっていたのです。
……一方、ドロミテのように、組織に属さないはぐれ者(というか、それが「岩人間」本来の在り方)も少なくありません。そういうはぐれ者ほど、社会や組織全体を客観的に俯瞰できるもの。「ロカカカ」に関わる事のヤバさも理解しています。「記憶の男」はそんな連中の存在もキッチリ把握し、監視。これまた、「ロカカカ」の真の目的を知ったら即処刑です。


このように「記憶の男」は、「ロカカカ」や「生命の実」の存在を秘匿しつつ、「岩人間」と人間社会との繋がりを徐々に強め、自分の真の目的を果たそうとしているのです。



(追記3)
第66話では、「植物鑑定人」こと豆銑礼さんが、敵(恐らく「岩人間」の組織)の目的を推測してくれました。彼によれば、仗世文が接ぎ木した「ロカカカ」=「新ロカカカ」を科学的なデータとしてもゲットし、そのパワーを技術化・独占する事が目的らしい。ダモカンチームのような、果実を1個2個こっそり売った程度の利益など眼中になく、「新ロカカカ」のパワーを産業化する事でもっともっと莫大な利益を狙っているようです。
「不老不死」、それは遥か太古の昔より人類が追い求め続ける悲願。(私個人は全然欲しいと思わんけど、)必要とする者はいくらでもいるでしょう。自らの地位や権力を永遠のものにしたい「王」、人々を死の苦しみや悲しみから救済したい「医者」。「不死産業」とは、そんな連中を陰から支配し続ける事に他なりません。……「王」の上に立ち、「不死」を与える存在。それはまさに「神」とすら呼べるでしょう。
「不死」の力の登場は、人間の社会や歴史、道徳、倫理、宗教、思想、文化、生活……、それら全てを根底から一変させてしまう程の超重大事件!人間社会のスキマで暮らさざるを得ない「岩人間」達が、逆に人間社会を牛耳れるとなれば、賛同する者も集まりそうですよね。「記憶の男」は、そうやって信頼できる少数精鋭の部下を引き込みました。


もっとも、「記憶の男」にとっての真の目的は、前述の通り究極の「等価交換」。「不死産業」さえも所詮、表向きの目的に過ぎません。そもそも「新ロカカカ」の存在自体、明らかになったのはごくごく最近なんですからね。比喩なんかではなく、正真正銘の「神」になる事こそが彼の願いなのです。
ただし、「不死産業」を確立する過程で、通常の「ロカカカ」と「新ロカカカ」の違いを見付け出し、パワーアップの条件を発見。さらに、「不死産業」によって得た利益から、「生命の実」「知恵の実」の研究を一気に進めたいとも考えているのです。これらの「果実」の秘密をも科学的に突き止められたなら、「果実」を再現・復活させ、「岩人間」や「発病者」を急速に増やす事も出来るはず。そしてそれは、やがて「壁の目」と一体となり、肥大化。究極の「等価交換」を実現させる。
つまり、表向きの目的「不死産業」も、真の目的を実現するために必要な事ってワケです。これまでは仗世文を、そして定助を、裏から監視・観察していた「記憶の男」。しかし、「新ロカカカ」の存在の発覚は、彼の行動を加速させる結果に。彼がストーリー上に現れる日も、間近に迫っていそうですよ。




(2015年1月9日:【第1版】更新)
(2015年8月23日:【第1版】追記1)
(2017年5月7日:【第1版】追記2)
(2017年6月23日:【第1版】追記3)




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