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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.6 【 「本屋のマーク」は何なのか? 】






【第1版】
定助が見付かった「壁の目」の泉にて、吉良吉影の死体は発見されました。その死体の手首に描かれていたのが「本屋のマーク」
事実として、吉良の手首にマークが描かれていた事から、定助は東方家の家系図に辿り着けました。そこからホリーさんやジョニィの存在も知っていったワケで、このマークこそが全ての始まり。だから普通に考えれば、吉良が「融合」後の自分を導くために遺したヒントなのでしょう。それは恐らく、定助が失った記憶を取り戻すためにも必要な工程のはず。


では、康穂が幼少の頃に見たという、東方邸のあちこちに描かれたマークも吉良が描いたのでしょうか?吉良は東方家を探り回っていたようなので、夜露に新改築してもらう前の東方邸にも侵入していたっておかしくはありません。
……そうなのかもしれませんが、ここではあえて別の可能性も挙げておきます。常敏が描いたという可能性です。家系図が載っている「スティール・ボール・ラン・レース全記録」なる本は、1989年に改訂されたものでした。1989年とは、1979年生まれの常敏が10歳になる年でもあります。「石化病」が発病する前か、治った後かは分かりませんが……、憲助さんが跡取りの常敏にこの本を読ませ、一族の歴史について教えていたとしても不自然ではないでしょう。で、幼い常敏はそれを忘れないためか、あるいは単純にデザインが気に入っただけなのか、このマークをあちこちに描きまくったのです。
やがて東方邸に侵入した吉良が、そのマークに気付き、そこから家系図を発見。彼はその事をずっと覚えていて、「X」(⇒ No.12 【第2版】参照) との「融合」直前、自分の手首にも同じマークを描いたのです。


現在の東方邸にも、2階の書斎へ続く階段の手すりにマークが刻まれていました。もし憲助さんが、定助に家系図を本気で見せたくないのだとしたら、そもそもこんなマークを放置しておくはずがありません。それどころか、憲助さんは吉良の記憶を欲しているのです。吉良の記憶の中にある、「石化病」を治す方法(⇒ No.19 【第1版】参照) を。……つまり、憲助さんにとって、定助の記憶が蘇るのはむしろ好都合。邪魔する理由などないのです。
憲助さんは、定助に「絶対に2階に行くな」と念押ししていました。ダチョウ倶楽部の「絶対押すなよ!」じゃないですけど、あれは定助に2階への興味を持たせるための言葉だったのかもしれません。吉良の死体にマークが描かれている事を知り、定助をさらに導こうとして、憲助さん自身で手すりにマークを刻み込んだのかもしれません。きっと憲助さんも、何が定助の記憶を呼び覚ますカギになるか分からないため、いろいろ試してみたいってのが実情のはず。定助を学校に通わせても良いと判断したのも、そのためです。
定助を監禁・監視したところで、記憶が戻る保証なんてない。だったら、反抗の意志さえなければ、ある程度は好きに泳がせてやろうというスタンス。家長として命令に従わせようとしたのも、大弥ちゃんの奴隷にしようとしたのも、要は「東方家に従順であってほしい」というだけの事。もともと定助への敵意・害意・殺意などありません。……もっとも、愛娘の純潔を汚そうとする輩に対しては、それが誰であろうとガチで殺意と憎悪を燃やす。さすがにそれは、お年頃の娘を持つ父親として致し方ない感情なのでしょう(笑)。



このように、「本屋のマーク」は、複数の人物がそれぞれ別の思惑で描いたものなのです。それらが偶然と必然で定助を導いてくれたのです。



(追記1)
ダモカンこと田最環とのバトルにて、「X(=空条仗世文)」と「吉良吉影」の過去編が描かれました。そこでとうとう「定助」誕生に至るまでの出来事も明かされたワケですが……、「本屋のマーク」については特に触れられず。
しかし、少なくとも仗世文と吉良の「融合」は、吉良にとっても想定外でした。何せ、吉良は命を賭して仗世文を守ろうとしたのだし、「ロカカカ」が「継ぎ木」によってパワーアップした事も「壁の目」が隆起・崩壊した事も、全ては偶然だったのですから。ならば何故、吉良の死体には「本屋のマーク」が描かれていたのか?そんな疑問も浮かびます。

康穂が定助と出逢うよりも先に、「記憶の男」(⇒ No.5 【第1版】参照) あたりが土を一度掘り起こして、吉良の手首に描いた……なんて可能性もあるかもしれません。
ただ、今のところ、私としてはやっぱり「描いたのは吉良自身」としておこうと思います。実は吉良、以前から「壁の目」を使って他人に成り代わる計画を立てていたのです。その計画では、一度「記憶」を封印する事になっていました。そして、「記憶」を失った自分を東方家と結び付けるための手掛かりとして、事前に「本屋のマーク」を描いておいたのでしょう。いつ実行に移しても良いように、タトゥーとして彫っていたのかも。
しかし実際は、仗世文と共に行動するようになって、彼の「清い心」に少しずつ影響を受けていきました。自分と家族以外の人間を大切に想える心が芽生え、元々の計画への執着も徐々に薄れていきます。ところが、皮肉にも、吉良はそんな仗世文と計画通り「融合」してしまう事になります。偶然の出来事とは言え、吉良が自分の手首に描いていた「本屋のマーク」は、結果的に役立ったのでした。




(2015年1月9日:【第1版】更新)
(2016年6月30日:【第1版】追記1)




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