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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.14 【 幼児が持っていた高価な「宝石」は何なのか? 】






【第1版】
1901年11月11日、杜王町の海岸の「二本松」の根元で、1〜2歳と見られる男の子が発見されました。彼は沿岸から漂着したらしく、発見時は全身ずぶ濡れ。裸同然で身元が分かるものも何もなく、名前も年齢も不明との事。(⇒ No.13 【第1版】参照) しかし、幼児はどういうワケか、高価な「宝石」を身に付けていたのです。
幼児と宝石、こんなにもアンバランスで違和感たっぷりな組み合わせもありません。また、「ジョジョ」シリーズで宝石と言えば、第2部のキー・アイテム「エイジャの赤石」を思い出します。となると、この「宝石」も何かしら重要な意味を持っているのでしょうか?



幼児が漂着した時と場所は、ジョニィによって杜王町に持ち込まれた「聖なる遺体」が隠された時と場所に一致します。これは決して偶然なんかじゃないのです。
「二本松」は遥か昔、イエス・キリストが今の杜王町がある土地に立ち寄った際、その聖なるパワーの影響で「生命の樹」と「知恵の樹」という聖樹に変化していました。(⇒ No.23 【第1版】参照) その上、「聖なる遺体」までもが隠されている。あの時、あの場所は、「特異点」と呼んでもいいくらいに聖なるパワーが強まっていたはずです。そこへ引き寄せられるかのように流れ着いたのが、あの幼児でした。
実はこの「宝石」も、遥か昔にイエス・キリストの祝福を受けたスゴい宝物だったのです!キリストの血を受けた(あるいは「最後の晩餐」で用いられた)杯は「聖杯」。キリストの脇腹を刺した槍は「聖槍」。キリストを磔にした十字架や釘は「聖十字架」「聖釘(せいてい)。キリストの遺体を包んだ布は「聖骸布」(「SBR」の「ゾンビ馬」は、この「聖骸布」の糸だと勝手に思ってます)。これらと同じように、あの「宝石」も「聖遺物」の1つだったのです。「聖石」とでも言うんでしょうか。それゆえ、お互いが持つ聖なるパワーが強烈に引き合い、幼児は「二本松」に辿り着いたってワケですね。
そもそも、その強い「引力」に引っ張られて、彼はどこからか海に落ちてしまったのかもしれません。もしくは、どこかで事故か何かがあって海に投げ出されたけれど、「聖石」のおかげで彼だけは助かったのかもしれません。彼にとって、「聖石」を持っていた事が幸か不幸か、それは謎ですね。


幼児が何故、こんなスゴいお宝を身に付けていたのか?そんな疑問も浮かんできます。
ただ、まあ……、その辺はあえて謎のままで終わるんじゃないかって思ってます。もしかしたら、えらい神聖な血筋の跡継ぎだったのかもしれません。逆に、親が盗っ人で、どこからか奪ってきた物だったのかもしれません。たまたま、どこかで拾ったとか発掘したとかかもしれません。詳しい過去やルーツは分からないけど、とにかく「聖石」が彼を杜王町へと導いた。それだけが事実。



(追記1)改訂
では、この「宝石」=「聖石」がどうストーリーに関わって来るのかと言うと……、「記憶の男」(⇒ No.5 【第1版】参照) がそれを欲しているのです。
「記憶の男」は、幼少の頃に食べた「知恵の実」の力により、神の座に就くための「叡智」に至る閃きを獲得していました。その「叡智」を実現せんとする彼の当面の目的は、「生命の樹」と「知恵の樹」を復活させ、それらの「果実」を大量ゲットする事。そのために「聖石」の聖なるパワーが必要と睨みました。というか、聖なるパワーを宿すものを、とにかく何でも手に入れて集めようとしています。それが「聖石」であり、「生命の実」の変異種「ロカカカ」であり、半「岩人間」の空条仗世文(≒東方定助)(⇒ No.38 【第3版】参照) であったワケです。聖なるパワー同士の共鳴により、2本の聖樹は復活するはずだ、と。
……で、実は「記憶の男」、この「聖石」を持っていた幼児(=後の空条貞文)と関わりがあり、かつて実物を見せてもらった事もあるのです。(⇒ No.29 【第5版】参照) 貞文が持つ「宝石」こそが「聖石」に間違いないと直感した「記憶の男」は、貞文を殺して奪い取ろうとします。ところが、あと一歩のところで逃げられ、しばらく後にようやく発見し追い詰めた時には、すでに「聖石」はどこかに隠されていました。貞文はそのまま死亡。
この「聖石」は仗世文にとっても大きな意味を持つ物で、それゆえ、定助と「記憶の男」が激しい争奪戦を繰り広げる事になるでしょう。

「記憶の男」は、貞文の息子:仗世文が在り処を知っているかもしれないと疑っています。貞文としても、仗世文に託しても良かったのでしょうが……、何も知らぬ息子を危険に巻き込みたくはありませんでした。
貞文が「聖石」を隠した場所は、なんと「ジョースター地蔵」の中。「岩人間」なら石の内部に潜り込め、物を隠す事も可能。ジョースター家は貞文にとっても縁深い存在であり、また、お地蔵様の中に大事な物を隠すってのも意外と盲点。未だ誰にも見付からずにいる状態となっているのです。




なお、旧版はこちらに置いときます。 旧版




(2015年1月9日:【第1版】更新)
(2016年6月30日:【第1版】追記1)
(2020年5月6日:【第1版】追記1を改訂)




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