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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.16 【 理那さんまでもが「石化病」になった理由とは? 】






【第1版】
東方家に代々受け継がれている「石化病」は、長子のみが罹ってしまうもの。だからこそ、10歳(遅くても11歳?)で発病する長男を12歳になるまで女の子として育てる、という慣わしも伝承されているのです。
ところが、ジョニィの妻である理那さんは長子ではありません。彼女は1874年生まれ。しかし、彼女は少なくとも、1872年に生まれた常平(2代目憲助)を兄に持っています。もし他の姉妹達が姉だとすれば、むしろ理那さんは末っ子という事になります。……にも関わらず、彼女まで「石化病」に冒されたのは何故なのでしょうか?
単純に「例外もある」というだけなのかもしれませんが、これはジョースター家にまで「石化病」が伝わっていく事となる重大な節目。ちゃんとした理由があっても不思議じゃありません。



この説明は、杜王町の海岸にある「二本松」が「生命の樹」と「知恵の樹」である、という予想を前提にします。(⇒ No.23 【第1版】参照)
神が創造した楽園「エデンの園」にあった「生命の実」と「知恵の実」には、当然、聖なるパワーが満ち満ちているものと思われます。「知恵の実」を東方家の祖先が食べたのだとしたら、そのパワーは、「石化病」と同様に子孫にも受け継がれているでしょう。無論、理那さんの中にも。(⇒ No.15 【第1版】参照)
そして、理那さんの夫であるジョニィは、スティール・ボール・ラン・レースの中でイエス・キリストの「遺体」を集めていました。その「聖なる遺体」を己が身に取り込み、スタンド能力を獲得したり、下半身不随を克服したりという奇跡を起こしたワケです。となれば、ジョニィの中にも聖なるパワーは強く宿っている事でしょう。


そんなジョニィと理那さんが出会い、恋に落ち、結ばれ、人生を共にしたのです。「遺体」と最も深く関わったであろうジョニィの身近に理那さんが居続けたため、2人の中の聖なるパワー同士が共鳴・増幅する結果に。その影響で、理那さんは「知恵の実」の力を強烈に引き出され、それが「石化病」として顕現してしまったのではないでしょうか。ある意味、DIOの呪縛によってスタンドを引き出され、生死を彷徨ったホリィさんにも似ていますね。
つまり、理那さんが発病したのは、東方の人間でありジョニィの妻である以上は必然だったのです。ただし、東方家の長い歴史から見れば、謎に包まれた唯一の例外だったのかもしれません。ここを分岐点として以後、「石化病」も「知恵の実」の力も、東方家とジョースター家とで二分されました。理那さんの「石化病」は結局、同じジョースター家の中だけで移動させた(理那さん⇒ジョージ⇒ジョニィ)に過ぎないので、呪われた宿命としてそのまま子孫達にも受け継がれていく事となったのです。




(2015年1月9日:【第1版】更新)




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