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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.21 【 憲助さんは本当に信用できるのか? 】






【第1版】
記憶喪失の定助を引き取った東方家の長:憲助さん。「社会奉仕」だの「恩返し」だのと耳触りの良い言葉を並び立ててはいますが、彼の言動はどうにも胡散臭い。当の定助も、彼を「一番怪しい人物に見える」「うそつきかもしれない」と評していたぐらいです。かと思えば、急に腹を割って話し出し、夜露との戦いでは頼れる仲間として手を組んだりもしました。
結局のところ、憲助さんという人物は本当に信用できるのでしょうか?



まず、憲助さんが圧倒的に怪しくなったのが、定助が東方家にやって来た初日。息子:常秀を買収した時点で、すでに怪しさ全開でした。
その上、康穂を送り出す際、虹村さんが彼の伝言を告げたのです。「うちの常秀を誘惑したりするな」「この家にも二度と来ることを許さない」「今後、定助とも絶対に会わないように」「余計なことはするな」「おまえの家族に危害が及ぶぞ」。明らかな脅迫の意志!
そして、定助が大弥ちゃんとベッドの上で情事に及びかけていたその時、憲助さんは定助への敵意と殺意を露わにしたのです。「ブッ殺すッ!!」「あの定助はそのうち殺すッ!!」と。しかも、全ての真相を知る黒幕のように、「今は定助の身も心も奴隷にしていいぞ…」「捕えるんだ……」「どうせ定助の記憶が甦ることなどないんだからな…」なんて事を思っていたのです。怪しいどころか、もう決定的だろ。


ところが……、それ以降、彼の怪しさは鳴りを潜め、だんだんといい人オーラまで放ち始めてきました。常秀に因縁つけられていた定助を助けたり、定助の希望通りに学校へ行かせる許可まで出したり。挙げ句、孫:つるぎちゃんへの尋問を止める名目はあるものの、定助に対し、何でも質問に答えるという太っ腹!
彼の言葉によると、「オレは君のことを自分の息子と思うようにしている」「オレは東方家の「幸せ」を願い…… 君の中の「吉良吉影」に期待している」「もうひとりの君が「誰」なのか?それは知らない」との事。印象が180°変わってしまうようなセリフの数々です。無論、彼にとってのメリットもあるワケですが、夜露との戦いでも命懸けで共闘してくれましたしね。その後も、定助に「流れ」についての講釈を語り、成長を促そうとさえしてくれています。



結論を言えば、どれも憲助さんの本音なのかもしれません。人間には「ケース・バイ・ケース」という便利な言葉がありまして、その時々の「立場」や「感情」によって言動も変化するものなのです。よって、信用できるっちゃ出来るし、出来ないっちゃ出来ない
康穂への脅迫めいた伝言は、「よその家の主」としての言葉。自分の家のゴタゴタに、人様の大切な娘さんを巻き込むワケにはいきません。あれだけ言ってしまえば、普通はもう関わろうとはしなくなるでしょう。少なくとも、彼女の身の安全は守れます。……もっとも、夜露との戦いの時、憲助さんは康穂の事をほとんど気にも留めていなかったので、あれは虹村さんの単独行動だった可能性もありますね。どちらにしても、彼女を無用な危険から遠ざけたいからこその言葉だったのでしょう。
大弥ちゃんの時の独白は、「娘を持つ父親」としての言葉。かわいい愛娘が男と抱き合おうとしているのを目撃したら、そりゃあ殺意の1つくらい抱くでしょう(笑)。増して、ついさっき出会ったばかりの男が相手ですし。たぶん憲助さんは大弥ちゃんのスタンド能力については把握しており、定助の「記憶」を奪ったであろう事も推測できました。だから、嫉妬も込みで「おまえなんかが大弥に勝って、記憶を取り戻せるワケなんてないんだからな!」と負け惜しみを言ったんです。
そして、定助との問答は、「一族の長」としての言葉。東方という家と家族を守る責任と使命が、彼にはあるのです。そのために引き取ったに過ぎない定助も、家族の一員として接してあげたい。そんな寛大な気持ちもまた、偽りではないのでしょう。


ただし、「ケース・バイ・ケース」と言うなら、ひょっとすると定助と敵対する可能性だってあるのかもしれません。
夜露は最期に「どうせおまえは東方家から裏切られるんだ」と言い遺していきました。「正しいのは東方つるぎの行動だ」とも。つるぎちゃんの行動とは即ち、他人を犠牲にしてでも自分や家族を守り抜く事。言い換えれば……、定助が東方家の害になる行動をする時が来れば、東方家の人々はその牙を定助に向けるのでしょう。(⇒ No.34 【第1版】参照)
そんな事が起きないためにも、憲助さんは定助を「東方家に従順な人間」にしたがっていたと想像できます。「自分の言いつけは絶対だ」とか「奴隷にしていい」とかの言葉も、そういう意味があったはず。逆に言うと、定助に反抗の意思さえないのなら、好きなようにさせてやろうという事でもあります。果たして定助は、東方家にとっての「福音」となるのか?それとも「災厄」になってしまうのか?要注目です。




(2015年1月9日:【第1版】更新)




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