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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.22 【 夜露が求めていた物とは何なのか? 】






【第2版】
夜露は、定助を執拗なまでに殺そうとし……、同時に、定助の中の「X」(⇒ No.12 【第2版】参照) が持つ「何か」を手に入れようとしていたようです。
一体、彼は何を求めていたのでしょうか?



ダモカンこと田最環とのバトルにて、「X(=空条仗世文)」と「吉良吉影」の過去編が描かれました。そのおかげで、定助が生まれる以前の夜露の行動も見えてきました。また、ダモカンが憲助さんに語った証言も合わせると、夜露が求めていた物が分かります。
仗世文と吉良は、愛唱から「ロカカカ」の枝を盗み出し、それを「壁の目」近辺の樹に「継ぎ木」していました。自分達で「ロカカカ」を栽培する事にしたのです。「ロカカカ」は違法な植物ではないにせよ、その存在を公にするつもりもない「岩人間」にとって、仗世文達の行動は決して許せません。この「継ぎ木」した「ロカカカ」の枝を、夜露は探し求めていたようなのです。というか、夜露に限らず、ダモカン率いるチームのメンバー(ダモカン、夜露、愛唱、エイ・フェックス兄弟の5人?)全員が探していたワケです。(⇒ No.39 【第3版】参照)
しかし、これが予想外の連続。「ロカカカ」の枝を盗まれた事自体も予想外なら、「継ぎ木」した「ロカカカ」がパワーアップしている事も、「壁の目」の隆起によって地形が変わってしまった事も、全てが予想外。それゆえに、追い詰めたはずの仗世文達は人知れず「融合」し、「岩人間」達は彼らをまんまと取り逃がしてしまう結果に。枝の発見・回収も大いに手こずり、業を煮やしたダモカンが東方家に直接乗り込んで来る始末でした。



ただ……、気になるのは、定助≒仗世文という事実に気付いていた「岩人間」が夜露1人だった点。エイ・フェックス兄弟は定助とのバトルを通じて、ダモカンは憲助さんの推測を聞いて、ようやくその可能性に至りました。恐らく、愛唱も何も知らなかったものと思われます。これは何を意味しているのでしょう?
2011年8月19日。ヨットから逃げた仗世文と吉良を追い、夜露とエイ・フェックス兄弟が東方家と「壁の目」の近くへ移動。ところが、エイ・フェックス兄弟は仗世文に返り討ちに遭い、夜露は(津波も迫っていたため)仗世文と対峙する事なく退却。しかし夜露だけは、「壁の目」の隆起・崩壊を目撃していた上、後にエイ・フェックス兄弟から報告を受け、あの時の状況を推理できました。

「仗世文の肉体が石化しているように見えた」との報告から、実は仗世文も「岩人間」だったと判断。それも、「記憶の男」(⇒ No.5 【第1版】参照) から「生命の実」(⇒ No.23 【第1版】参照) を与えられた者でないのなら、先天的な「岩人間」のはず。「継ぎ木」して育てた「ロカカカ」(以下、「新ロカカカ」と呼称)の影響などとは、この時点の夜露は知る由もありません。しかし、仗世文は(彼自身も知らない事だけど)半「岩人間」だったのです。(⇒ No.38 【第3版】参照) 結果として、夜露の推測は当たらずとも遠からず。
さらに、割れた「壁の目」に飲み込まれて、2人が埋まってしまった事実。仗世文が「岩人間」なら、生き延びている可能性も否定できない。現に、吉良の死体は発見されても、仗世文の死体はいくら探しても見付からず。夜露は、「ロカカカ」の枝を探すと同時に、仗世文の行方も追い続けました。そして、記憶喪失の定助の存在を知り、もしやと思って監視したのです。
定助への監視の末、夜露は1つの可能性に辿り着きました。定助はどうも、仗世文本人ではない気がする。なのに、仗世文にも似ている。もしかすると、「等価交換」による現象なのかもしれない。人間同士が「融合」という形で「等価交換」された前例はなく、憶測に過ぎないが、あの場所には「壁の目」も「ロカカカ」も在った。仮に「ロカカカ」の影響だとするなら、「継ぎ木」したせいなのか、パワーアップしているという事になる。早急に発見し、確認しなければならない。

――こうして、定助≒仗世文という事実に夜露だけが気付いたのです。しかも、その強欲な性格ゆえ、これを逆にチャンスと受け取りました。定助を殺して「新ロカカカ」をゲットできれば、さらに「ロカカカ」をパワーアップさせる条件を突き止めれば、自分がダモカンより優位に立てるからです。夜露はとにかく、何でも欲しがっていたのです。
ちなみに、定助に対して言い放った「「しゃぼん玉」は役に立たないと言ったはず」「「岩」に生まれたのは貴様の方」「「岩」に挟んでオレが殺してやった」などの意味深な言葉は、推測込みのハッタリに過ぎません。定助にはどうせ記憶がないし、かつての自分が勝てなかった相手となればビビるかもしれませんからね。何より、夜露達「岩人間」をナメきった行動ばかり取り、ここまで面倒を掛けてくれた仗世文(≒定助)が、憎くてブッ殺したくて仕方なかったのでしょう。




なお、旧版はこちらに置いときます。 旧版




(2015年1月9日:【第1版】更新)
(2015年7月18日:【第1版】追記1)
(2016年1月31日:【第1版】追記1を改訂)
(2016年3月31日:【第1版】追記2)
(2016年6月30日:【第2版】更新)




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