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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.22 【 夜露が求めていた物とは何なのか? 】





【第1版】 (旧版)
夜露は、定助を執拗なまでに殺そうとし……、同時に、定助の中の「X」が持つ「何か」を手に入れようとしていたようです。
定助を殺そうとした理由は、吉良が見付け出した「石化病」を治す方法が東方家に知られては困るからでしょう。夜露は東方家の財産と富を奪おうとしていました。それらの繁栄が、「石化病」という「呪い」と引き替えに得られるものなのだとしたら、「石化病」を治されては夜露にとって不都合です。当然、東方家に知られる前に、確実に始末する必要があります。
その吉良が見付け出した「石化病」を治す方法とは、東方家とジョースター家に分かれてしまった2つの血筋と力を1つに戻す事……と予想。血を1つに戻せば、東方家は「石化病」を克服する叡智が得られる、という確信が吉良にはありました。そのために、自分のキンタマを「X」の肉体に移動させていたワケです。これは夜露も知らない事なんでしょうけど、定助が東方家の娘と結ばれる前に殺してしまえば、どっちみち結果オーライ。



では、夜露が手に入れたがっていた、定助が持つ「何か」とは何なのでしょう?
思うにそれは、「X」がホリーさんから託された「秘密」です。その「秘密」こそ、「生命の実」と「知恵の実」の力を消滅させる方法。より厳密に言うと、聖なるパワーを解き放つ方法
私は、2000年もの遥か昔、磔刑から復活したイエス・キリストが現在の杜王町がある土地を訪れた際、「二本松」が聖なるパワーを受けて「生命の樹」と「知恵の樹」になった……と予想しております。「生命の樹」に成る「生命の実」を食べると、あらゆる病気やケガも治ってしまうほどの強い生命力と不老長寿が得られ、それと引き替えに「岩人間」として生きる宿命を背負う。「知恵の樹」に成る「知恵の実」を食べると、追い求めるものに辿り着くための深遠なる知恵と知識が得られ、それと引き替えに石化の「病気」の宿命を背負う。どちらも、その「果実」を食べた者を、「呪い」と引き替えに進化させる(=「神」の領域に近付ける)樹木なのです。
「X」がホリーさんから託された「秘密」を実行に移せば、それら2本の聖樹が生える聖地「壁の目」に宿った聖なるパワーは解き放たれ、永遠に失われます。「壁の目」と聖樹と「果実」、そして「果実」を食べた者は、聖なるパワーによって繋がっている状態。しかし、その「繋がり」ゆえ、「壁の目」の聖なるパワーが失われれば、聖樹も永遠にただの松の木に戻ってしまう。そこに実った「果実」の力も同様に消滅し、「岩人間」は普通の人間になり、「石化病」そのものも存在しなくなる。まさに、連鎖的に全てをゼロに戻す方法なのです。
……「壁の目」の力が失われてしまうのだから、その時点で「等価交換」もキャンセルされるのが必然。「融合」していた物も元の形に戻る事になるでしょう。無論、定助も「吉良吉影」と「X」に戻ります。ただし、吉良の死体がすでに火葬されている以上、もはや本当の意味で元通りにはなれません。恐らく、吉良も「X」も肉体が半分だけになって死ぬ。定助が進む道は、今の自分を「自分」として受け入れて生きる道か、あるいは、かつての「自分」を取り戻すために死ぬ道か……、2つに1つなのです。



夜露からすれば、この「秘密」は何としても突き止めたい。定助が実行してしまう可能性はもちろんの事、万が一、夜露本人が自覚なくその方法を再現してしまい、取り返しの付かない事態になっては元も子もありませんから。同時に、その「秘密」はいざという時の切り札、交渉材料にもなるかもしれません。
そして、定助から聞き出す事なく殺そうとしていた以上、その「秘密」は「何か」に形として残されていると考えるべきでしょう。「X」はそれを、誰も知らないどこかに隠していたのです。だったら、定助を殺した後でゆっくり探し出し、ゲットすれば良い。夜露はそう判断したって事ですね。自分にとって最悪に不都合で危険な「秘密」を知る定助は、この上なく忌々しい邪魔者・厄介者でしかありません。嫌悪や憎悪、殺意さえ抱くのも仕方ない事です。とにかく、さっさと殺すが吉。
そして、その「秘密」は、1901年に杜王町に漂着した幼児が持っていた高価な「宝石」に閉じ込められているのです。この幼児は、「X」の実の父親。父から「宝石」を受け継いでいたのです。「X」は自分のスタンド能力で、ホリーさんから奪った脳ごと、「秘密」を「宝石」の中に閉じ込めたのです。たぶん、その「宝石」に触れて意識を集中でもすれば、閉じ込められている「秘密」を知る事が出来るのでしょう。
(ちなみに、吉良と「X」が「融合」した後も、「X」のスタンド能力は解除されていません。「X」自身の意志で解除しない限り、効果は永続するものと思われます。よって、たとえ定助を殺したとしても、「秘密」を手に入れる事は可能なのです。)



(追記1)改訂前
第45話にて、かつて吉良・「X(=自称:仗世文)」・カレラが「ロカカカ」を大量処分していた、という過去が明らかになりました。私は今のところ、養殖された出来損ないの「生命の実」が「ロカカカ」である、と予想しています。天然オリジナルの「生命の実」よりパワーは劣るものの、「ロカカカ」も「岩人間」達にとっては大切な物なのです。だとすると、そんな物を勝手に処分されたとあっては尚更、夜露が「X」や定助に殺意を抱くのは当然の事。
しかし、1本だけ吉良が自宅に隠し持っていたらしいのです。もしそれがまだ誰にも回収されずに、どこかに隠されているとしたら……。もしカレラの憶測通り、「X」がその隠し場所を知っていたとしたら……。それは一体、どこなのでしょうか?その在り処を、夜露達「岩人間」も探しているのかもしれません。(もっとも、夜露の「手に入れるのはわたしだ」という言葉は、吉良ではなく「X」に対する言葉。この時の夜露が思い浮かべていた物は、吉良の「ロカカカ」ではなさそうですけどね。)


まぁ、単なる妄想に過ぎませんが、結論から言いますと……、「ロカカカ」の隠し場所ジョースター地蔵なのです。
吉良と「X」は異父兄弟であり、母親はホリーさん。2人ともジョニィ・ジョースターを先祖に持っているワケです。そんな御先祖様が命を落とした場所、そこがジョースター地蔵。「X」は吉良の依頼を受け、スタンド能力でジョースター地蔵の内部を「奪」って空洞を作り、その中に「ロカカカ」を隠しました。「岩人間」の「X」なら、所持品をも含めて、岩石(地蔵)を通過する事は容易い。危険な「ロカカカ」ではありますが、母の命を救える可能性があると言われたら断る事も出来ません。さらに、ホリーさんから託された「秘密」を閉じ込めた「宝石」もまた、そこに一緒に隠したのでした。今も大切に祀られている地蔵をブッ壊すようなバチ当たりもそうそういないし、かなり安全な隠し場所です。
――そして、奇しくもその行動が、思わぬ結果を生み出す事にも繋がるのです。「X」の持つ「宝石」は「聖遺物」。吉良の「ロカカカ」は、オリジナルの「生命の実」に近い世代の「ロカカカ」。ジョースター地蔵のある「カツアゲロード」は、「聖なる遺体」を持ち込んだジョニィの影響で、今なお不思議な力が宿り続ける土地。……どれも聖なるパワーが強く宿ったものばかり。それらが1ヶ所に集った事で、なんと聖なるパワーが共鳴し合って増幅!いつの間にか、吉良の「ロカカカ」はオリジナルの「生命の実」をも超える力を持ち始めたのです。
なんという皮肉、なんという運命。偶然か必然か、神の起こしたイタズラか奇跡か。吉良や常敏が追い求める、ノー・リスクで「石化病」を治癒させる「果実」がたった1個だけ実ったのです。果たして、その「果実」は希望か禍か……!?それは、誰かが「果実」を手にした時、分かる事でしょう。



(追記1)改訂 廃止
第45話にて、かつて吉良・「X(=仗世文)」・カレラが「ロカカカ」を大量処分していた、という過去が明らかになりました。私は今のところ、培養された出来損ないの「生命の実」が「ロカカカ」である、と予想しています。天然オリジナルの「生命の実」よりパワーは劣るものの、「ロカカカ」も「岩人間」達にとっては大切な物なのです。だとすると、そんな物を勝手に処分されたとあっては尚更、夜露が仗世文や定助に殺意を抱くのは当然の事。
しかし、1本だけ吉良が自宅に隠し持っていたらしいのです。もしそれがまだ誰にも回収されずに、どこかに隠されているとしたら……。もしカレラの憶測通り、仗世文がその隠し場所を知っていたとしたら……。それは一体、どこなのでしょうか?その在り処を、夜露達「岩人間」も探しているのかもしれません。(もっとも、夜露の「手に入れるのはわたしだ」という言葉は、吉良ではなく仗世文に対する言葉。この時の夜露が思い浮かべていた物は、吉良の「ロカカカ」ではなさそうですけどね。)


まぁ、単なる妄想に過ぎませんが、結論から言いますと……、「ロカカカ」の隠し場所ジョースター地蔵なのです。
私は今のところ、仗世文は「1901年に杜王町に漂着した幼児」と「ジョセフ・ジョースターが浮気して出来た娘」の間に産まれた子どもだと予想しています。つまり、吉良と仗世文は血縁上「従兄弟(いとこ)」に当たる関係。2人ともジョニィ・ジョースターを先祖に持っているワケです。そんな御先祖様が命を落とした場所、そこがジョースター地蔵。仗世文は吉良からの依頼を受け、スタンド能力でジョースター地蔵の内部を「吸い上げ」て空洞を作り、その中に「ロカカカ」を隠しました。半分「岩人間」の仗世文なら、所持品をも含めて、岩石(地蔵)を通過する事は容易い。 (2016/03/31:削除) 危険な「ロカカカ」ではありますが、ホリーさんの命を救える可能性があるのなら賭けるしかない。さらに、ホリーさんから託された「秘密」を閉じ込めた「宝石」もまた、そこに一緒に隠したのでした。今も大切に祀られている地蔵をブッ壊すようなバチ当たりもそうそういないし、かなり安全な隠し場所です。
――そして、奇しくもその行動が、思わぬ結果を生み出す事にも繋がるのです。仗世文の持つ「宝石」は「聖遺物」。吉良の「ロカカカ」は、オリジナルの「生命の実」に近い世代の「ロカカカ」。ジョースター地蔵のある「カツアゲロード」は、「聖なる遺体」を持ち込んだジョニィの影響で、今なお不思議な力が宿り続ける土地。……どれも聖なるパワーが強く宿ったものばかり。それらが1ヶ所に集った事で、なんと聖なるパワーが共鳴し合って増幅!いつの間にか、吉良の「ロカカカ」はオリジナルの「生命の実」をも超える力を持ち始めたのです。
なんという皮肉、なんという運命。偶然か必然か、神の起こしたイタズラか奇跡か。吉良や常敏が追い求める、ノー・リスクで「石化病」を治癒させる「果実」がたった1個だけ実ったのです。果たして、その「果実」は希望か禍か……!?それは、誰かが「果実」を手にした時、分かる事でしょう。



(追記2)廃止
第51話での、ダモカンこと「田最 環」の説明によると、夜露は「ロカカカ」の樹を探していたようです。東方家の近くにあるであろう事までは突き止めたものの、震災で地形が変わったため、探索が難航していたらしい。そして、東方家の敷地内を探している途中で行方不明になった……との事。これはどう解釈すべきなのでしょうか?
続く第52話では、確かに東方家近くの海岸沿いの林の木に「ロカカカ」が実っており、それを仗世文がもぎ取って吉良に食べさせていました。しかし、だからと言って、夜露が探していたのが、「ロカカカ」の枝を「継ぎ木」した木と決め付けるには早い。「ロカカカ」の枝は特徴的な形状をしているから見付けやすそうだし、その生態から察するに、同じ枝から何個も何回も実が成る事は無さそうです。そんなに苦労してまで探す程のものなのか、という疑問が生じます。
むしろ、「継ぎ木」したものとは別に、吉良達が「ロカカカ」を新たに盗み出したと考えた方がしっくり来る。カレラも、吉良のマンションで植木鉢の「ロカカカ」を吉良が隠すのを見た、と証言していました。まあ、カレラをどこまで信用して良いのかは謎ですが、わざわざイメージ画まで用いての証言だったワケだから、これは信じても良い気がします(笑)。

さらにカレラが言うには、他の「ロカカカ」は処分しちゃった模様。夜露達「岩人間」からすれば、大事な「ロカカカ」を大量に破壊された挙句、またもや盗まれてしまったのですから、そりゃあ躍起になって探すでしょう。
問題は、夜露は何故、その植木鉢の「ロカカカ」が東方家近郊にあると思ったのか?……東方家に居候するようになった、記憶喪失の「定助」なる男。彼の正体こそが「仗世文」と「吉良」である事を見極めた夜露は、定助の狙いが「ロカカカ」と推測。となれば、「ロカカカ」は東方家の近くか、敷地内に隠されている可能性が高い。そう読んだのかもしれません。実際に「ロカカカ」がどこに隠されているかはともかく、夜露にとっては拠り所になり得ます。手掛かりゼロより、よっぽど探す価値があるってもんです。
なお、前述した予想の通り、夜露は「秘密」を封じた「宝石」も同時に探している状態です。この「秘密」を手に入れれば、他の「岩人間」より優位に立てるはず。だからこそ、この事は仲間にも言わずにいたのです。「定助」の正体にしても、もし教えたら、自分が仗世文を仕留め損なった事実がバレてしまう。それは彼の沽券に関わる問題。仲間に気付かれる前に定助を殺し、「ロカカカ」も回収、「宝石」もゲット、さらに東方家の富や名声まで我が物とし、仲間達からの尊敬をも集める。全てを手に入れようとする強欲さこそ、夜露の恐ろしさなのです。




なお、最新版はこちらに置いときます。 最新版




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