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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.24 【 岩助が石化していた理由とは? 】





【第1版】 (旧版)
夜露がつるぎちゃんに見せた、犬(岩助)の「石化病」の治療。謎の「フルーツ」を喰わせて治したにしても、そもそもどうして岩助は「石化病」に罹っていたのでしょうか?
なんか「石化病」を治した事ばかりが注目されていますが、これはけっこう重要な鍵を握る謎なのでは?


岩助はもともと「岩人間」ならぬ「岩犬」で、自由に岩石化が可能。岩石化してのんきに寝てるところに、無理矢理「フルーツ」を喰わせて起こし、岩石化を解かせた。……という可能性も、もしかするとあるかもしれません。
しかし、つるぎちゃんの気を惹くための小芝居だったのなら、わざわざ本物の「フルーツ」を持って来て使うまでもないでしょう。普通に売ってるフルーツなりドッグフードなりを用意して、それを喰わせとけばいいんです。夜露にとっては、つるぎちゃんに「この人は石になった者を元に戻す方法を知っている」と思わせるだけで充分なのですから。
本物の「フルーツ」を喰わせたって事は、そうする以外にない状態に岩助が陥っていたという事。マジで東方家と同じ病気「石化病」が発病していたって事です。



これはもう、「石化病」に罹る条件を、夜露が知っていたと考えるのが自然なんじゃないかと思います。
その条件こそ……、杜王町に存在する2本の聖樹のうちの1本「知恵の樹」に実る、禁断の「知恵の実」。「生命の実」がイチジクに似ているなら、「知恵の実」はリンゴに似た形をしてそう。
「聖書」には、アダムとイヴが「知恵の実」を食べた事で神の怒りに触れ、楽園を追放されてしまったと書かれています。同様に、この「知恵の実」を食べた者(とその一族)は、それまで自分が属していた世界の安寧から追い出されてしまうでしょう。永遠に石化の「呪い」を受け続け、心安らかな日常には戻れなくなってしまうのです。その上、人間以外の動物が食べた場合は、(知能的に負担が大きいのか)食べた者自身が速攻で石化してしまいます。
つまり夜露は、ごく普通の犬だった岩助に「知恵の実」を喰わせて「石化病」にした。その後、「生命の実」を喰わせて「石化病」を治し、「岩犬」にした、という事です。回りくどいけど、そこまで徹底したのだとすれば、つるぎちゃんもあっさり協力してくれたのも納得。決してウソはついていないワケですしね。岩助に食べさせた2つの「果実」は、恐らく仲間である「記憶の男」から預かった物。「記憶の男」は1901年に、2つの「果実」をたくさん入手し保管しているからです。



なお、「知恵の実」を食べた者は、石化の「呪い」と引き替えに、追い求めるもの・欲するものに辿り着くための大いなる知恵と知識が1つだけ得られます。(「生命の実」と違い、スタンド能力までは授けてくれません。) 不老長寿を得る代わりに「岩人間」になってしまう「生命の実」同様、優れたものを手に入れるためには相応の代償が必要なのです。
恐らく岩助も、この「知恵の実」の力によって、犬とは思えぬほどの知性を発揮する事でしょう。そのうちスタンドも発現させ、頼もしい仲間になるのかもしれません。
もっとも、「記憶の男」が強欲な夜露にこの「知恵の実」を預けたとして……、もし夜露がそれを食べて要らぬ知恵や知識を身に付けても厄介なはず。ひょっとすると、「知恵の実」を食べたとしても、あまりに神聖で深遠で巨大なものに関してはヒント程度しか得られないのかも。神様になる方法なんか望んだところで、その方法を直接知る事は不可能。授かったヒントや閃きを活かして実現できるかどうかは、その者次第。それなら俗な夜露に渡しても、大した事にはならなそう。さらに念のため、「出来損ないの岩人間を生むだけの、出来損ないの果実」とか言って、「知恵の実」の重要性は教えずにいたのかもしれません。




なお、最新版はこちらに置いときます。 最新版




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