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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.25 【 「岩人間」とは何なのか? 】






【第1版】
八木山夜露の登場で明らかにされた「岩人間」の存在。肉体が岩のように変化する、「人間」とは異なる種族らしい。さらに、岩助と名付けられた「岩犬」も存在します。つまり、「岩人間」と言うよりは「岩族」とでも呼んだ方が正確なのかもしれません。
まだまだ多くの謎に包まれていますが、この「岩人間」(「岩族」)についての情報や予想をまとめてみたいと思います。



とりあえず、夜露と岩助が見せた主な特徴としては以下の通り。
 ●肉体(身に付けている物も込み)が岩のような外見・質感に変化する。重さは本物の岩よりは軽いらしい。
 ●岩石化しても、体内には血液が流れている。本人の匂いもそのままある。
 ●岩石化した肉体のままでも行動できる。(半岩石化?)
 ●擬態だけでなく、本物の岩やコンクリートなどの中に溶け込みながら移動する事も出来る。
 ●完全に岩石化した状態では、生物としての活動はほぼ停止している。
   高低温や乾燥にも耐え、呼吸さえも必要なくなる。
   (岩助が寝息を立てていたのは、まだ熟睡はしておらず、半岩石化状態だったためと思われる。)
 ●細胞に酸素が行き届かなくなると、敏感に体組織が劣化してしまう。
   岩石化を解く際には、微弱でも酸素がないと窒息する。
   (水中など、皮膚呼吸が出来ない環境下では、充分に肺に酸素を取り込んでから岩石化する必要がある。)
 ●生命活動が停止すると、岩石化した状態で肉体がボロボロに崩れていく。(土に還る?)

実に奇妙な連中です。人間よりデリケートな面もあるとは言え……、「死」の概念が薄まり、「衣」「食」「住」すらもほとんど必要としなくなっていますね。ある意味、「神」に近い生物へと進化を遂げた存在なのかもしれません。


夜露は定助に対し、「岩に生まれたのは貴様の方だッ!」との言葉を浴びせていました。この言葉を真に受けたとしたら、定助の半身「X」も「岩人間」のはず。(⇒ No.12 【第2版】参照) それどころか、むしろ夜露の方は、「岩人間」として産まれた「X」とは違い、後天的に「岩人間」になったとも読み取れます。また、岩助は石のようになって死んでいたかと思いきや、夜露が謎の「フルーツ」を食べさせたら復活し、次に現れた時には「岩犬」と化していました。
これらの描写から推測するに、人間が「岩人間」になる方法があり、それは謎の「フルーツ」と密接な関係があるのでしょう。私は、夜露が持っていた謎の「フルーツ」は「生命の実」で、それを食べた者が「岩人間」に進化する……と予想しております。(⇒ No.23 【第1版】参照)
「聖書」においても、頑強で決して揺らがぬ「岩」という言葉は、「神」の象徴として幾度も使われています。ただ、どうやら「岩」という言葉にも2種類あって、砕けない岩「ツル」と砕くべき岩「セラ」という、それぞれ異なる意味を持つ言葉がある模様。さらに私は、「生命の実」の他に「知恵の実」というフルーツも存在し、それを食べると、体が石になって死んでいく病気「石化病」を発病する家系になってしまう……とも予想しています。(⇒ No.15 【第1版】参照) その辺からこじつけるならば、「生命の実」を食べた「岩人間」が「ツル」、「知恵の実」を食べた「発病者」は「セラ」と解釈する事も出来そうです。



さて、夜露と言えば、忘れてはいけない事がありましたね。そう、彼の両目と口から出て来た「サランラップ」です。あの「ラップ」、康穂に対して1回使っただけで、その後はまったく触れられずに夜露も退場。結局、謎のままなのです。
しかし、この「ラップ」も「岩人間」としての特徴の1つとして考えてみる事も出来ます。
「岩人間」は、自身の体液をも岩石のように硬質化する事が可能。夜露はあの時、自分の涙と唾液を硬質化し、ラップ状にして使用したワケです。硬質化しているため、ガラスの破片でもカッターでもドリルでも破けません。そして、もともと体液だから、水などの「液体」だけは夜露の意志1つで「遮断」「通過」も出来ちゃうのです。「ラップ」越しに垂らしていたはずの水が、いつの間にか康穂の口に入り、吐き出す事も出来なくなっていたのはそのせい。


オマケにもう1つ。夜露は妙にスタンドについて造詣が深い感じがしました。康穂の『ペイズリー・パーク』を実際に見て触れただけで、その特徴をほとんど見抜き、能力まで推測してみせたのです。まあ、康穂の抵抗の程度を見れば、そのぐらいは分かるのかもしれませんが。
ただ、私は今のところ、「岩人間」や「発病者」達の成れの果てが「壁の目」と考えております。(⇒ No.2 【第1版】参照) また、スタンドを発現させるキッカケとなるらしい「歯形」も、「壁の目」そのものと化した「岩人間」や「発病者」達が噛み付いた痕と考えております。(⇒ No.3 【第1版】参照) つまり、「岩人間」と「壁の目」とスタンドは、切り離せぬ繋がりがあるのです。そうであれば、「岩人間」の夜露なら、スタンドのエネルギーに触れるだけで多くの情報を鋭く感じ取れても不思議じゃないでしょう。
「X」が夜露に殺されかけた時に「壁の目」が隆起した……というのも、それが事実なら、決して偶然ではありません。生まれついての「岩人間」である「X」は、その身に宿す聖なるパワーも強力で、「壁の目」とのリンクというかシンクロというか、そーゆーのも特別しやすい存在だったのでしょう。「壁の目」は「海から来る何かを守るかのように」そびえているワケですが、その「何か」とは「X」の事だったのです。



(追記1)
新たに登場した「岩人間」、大年寺山愛唱。彼が語った「岩人間」としての特徴は、次のようなものでした。
 ●一度眠ると岩石化して、そのまま1ヶ月間はまったく目覚めない。
 ●肉体の寿命はとても長く、厳しい天候や環境にも強い。

もしかすると、これらは愛唱個人の特徴なのかもしれませんが、現時点では「岩人間」に共通する特徴と考えておきます。
そして彼は、バスに轢かれて死んでしまいました。彼の肉体は、服や所持品も含め、砂のように劣化して砕け散ってしまったようです。夜露もそうでしたが、「岩人間」は強い生命力を持ってはいるものの、普通の人間でも充分倒し得る存在と言えるでしょう。第2部に登場した「柱の男」や「闇の一族」よりは、よっぽど人間に近い生物ですね。



(追記2)
私は今のところ、「岩人間」のキャラクターが「7つの大罪」をモチーフに作られていると考えてます。

……富も名声も愛も、何でも欲する八木山夜露。彼のモチーフは「強欲」です。様々な物質を集めて引き寄せる『アイ・アム・ア・ロック』も、まさしく強欲そのもの。全身トゲトゲなファッションは、「強欲」を暗示するとされる「ハリネズミ」にもなっています。
……大好きな彼女を寝取られ、こっぴどい裏切りにあった大年寺山愛唱。彼のモチーフは「嫉妬」です。「嫉妬」を暗示する動物は「ヘビ」であり、彼のファッションも2匹のヘビが絡まり合っているかのよう。「竜巻」を発生させる『ドゥービー・ワゥ』が彼のスタンドですが、「竜巻」とは文字通り、「竜がとぐろを巻いた姿」が語源となっています。ここで言う「竜」とは、西洋的な「ドラゴン」ではなく、「ヘビ」に近い姿の東洋的な「竜」。「竜神」と「蛇神」はほとんど同一視されてもいるそうです。また、このスタンド名に似た名を持つ怪人ドゥービーも頭部にヘビを飼ってましたし、『ドゥービー・ ワゥ』は「ヘビ」にちなんだ能力と言って良いでしょう。

で、ここからはまだ「岩人間」と確定していない人々ですが、とりあえずそう仮定して話を進めます。

……今が楽しければ良く、とにかくだらしない性格の作並カレラ。彼女のモチーフは「怠惰」です。「怠惰」を暗示する動物は「熊」であり、彼女の黒くてフッサフサな髪の毛や太い眉は熊っぽいっちゃ熊っぽい。魚の絵が描かれたバンダナも、熊がよく出没する川辺・水辺を表しているのかも。「毛」を生やす彼女のスタンド能力も、全身を体毛で覆われた「熊」にちなんでいます。
……そして、カレラを追跡するサッカー兄弟。彼らのモチーフは「色欲」です。「色欲」を暗示する動物は「サソリ」であり、彼らの特徴的なヘアースタイルは「サソリ」に似たデザインになっています。左手で触れたモノを右手から出す「兄」のスタンド能力は、「男」「男性器」の象徴。指が無く、1本の棒状になっている右腕がまたチンコっぽい(?)。また、「弟」のサッカーボールに付いているジッパーは、「女」「女性器」の象徴。そのジッパーの中に何かを入れるスタンド能力と推測します。玉を転がし弄ぶ姿も、ある意味、女性的と言えそう(?)。つまり、この双子らしき兄弟は、それぞれ男女を表しているワケです。


――さらに、生まれついての「岩人間」と思われる、定助の半身「X」こと「空条 仗世文 (くうじょう じょせふみ)」。彼の名の「世文」という部分は「セブン」とも読めます。これはそのものズバリ、「7つの大罪」を意味・暗示してもいるのかもしれません。
じゃあ、そもそもなんで「岩人間」は「7つの大罪」をモチーフにしているのか?「7つの大罪」とは……、キリスト教において、人間が罪を犯してしまう原因とされる7つの感情を指します。「傲慢」「強欲」「嫉妬」「憤怒」「暴食」「色欲」「怠惰」の7つの欲望が、人を罪に走らせてしまう、と。第35話冒頭のモノローグでも、定助は「人が悪人になっていくとしたら」と考え、その原因として「7つの大罪」の中のいくつかを挙げていました。その辺から推測するに……、どんな理由でなったにせよ、「岩人間」は悪しき存在として描かれているんでしょう。欲深く、罪深い存在。人の欲望に付け込んで利用し、自らの欲望にまみれ溺れる者。
「ジョジョリオン」はテーマ的に、遠い先祖から続く「罪」と「因縁」が「呪い」となって襲って来る物語でもあります。「岩人間」とは、その「罪」という概念自体に形を与えたキャラクターなのです。定助達が彼ら「岩人間」に打ち勝つという事は、即ち、定助達や杜王町が「罪」を克服して「呪い」を解いていく事へと直結しているのでしょう。



(追記3)
第46話冒頭にて、「岩人間」の解説がたっぷり載っていました。
まず、「進化の木」2015(※コミックスで2011に修正)なる図で示されたところによると、「岩人間」は我々「人間(ヒト、ホモ・サピエンス)」と祖先を同じくしながらも別の進化を遂げた生物と解釈できるっぽい。しかし……です。ここで忘れちゃいけないのが岩助の存在。岩助は「岩人間」と同じ性質を持った「岩犬」です。イヌはネコ目(食肉類)の動物であり、ヒトはサル目(霊長類)の動物。まったく異なる種の生物なのです。にも関わらず、あれほど特殊な性質が共通しているとは、通常の進化の過程では考えにくいのではないかと思うワケです。
むしろ、何らかの同一のキッカケによって、同じ性質を持った生物に突然変異したと考える方が自然。そのキッカケこそ、「生命の実」なのでしょう。「生命の実」を食べた生物は、「岩」の性質を持つ生物へと強制的に進化させられてしまうのです。被った者を「吸血鬼」に変貌させる「石仮面」や、刺された者を「スタンド使い」に進化させる『矢』のようなアイテム。あるいは、手に入れた者を「スタンド使い」にする「聖なる遺体」にも近いアイテム。

……で、「生命の実」により「岩人間(岩族)」になった者同士がセックスをすれば、子どもが産まれます。その子どもはもはや、生来の先天性「岩人間」。こうして「進化の木」の中に、「岩人間」の存在がこっそり書き加えられたのでしょう。
もっとも、生命力が強く寿命も長く、死の危険が少ない生物であるため、その個体の数は決して多くはなさそうです。子どもも出来にくい体質なのでは、と推測します。



(追記4)
同じく第46話冒頭の「岩人間」解説について、キッチリまとめてみましょう。
ただ、けっこうなボリュームになっちゃうので、ここは別ページに書く事にします。では、詳細はこちらへどうぞ。 追記4:詳細



(追記5)
上記追記2の追加事項です。「岩人間」と「7つの大罪」の関連性について。
カレラについては、まだ何とも言えません。特に「岩人間」らしい描写なんて全然ありませんけど、次に登場する時に、何らかの理由で「岩人間」化している可能性もゼロではないし。サッカー兄弟ことエイ・フェックス兄弟は「岩人間」確定です。彼らのモチーフは、やはり「色欲」でしょう。

そして、あれから新たに登場した「岩人間」についても触れておきたいと思います。

……一見おとなしいけれど、実はプライドが高く、異常なまでに執念深い「ダモカン」こと田最環。彼のモチーフは「傲慢」です。表面上は礼儀正しく謙虚な態度ですが、腹の底には 逆に「傲慢」さを秘めている。相手を究極まで軟らかくして「粘液」と化してしまうスタンド能力も、そんな粘着質な本性ゆえ。また、「傲慢」を暗示する動物は、グリフォン・ライオン・孔雀。髪の毛の描写が多く、ヒゲも蓄えているところから、立派な鬣(たてがみ)を持つ「ライオン」をどこか彷彿とさせます。(⇒ No.39 【第3版】参照)
……四肢を失い、池の辺で孤独に暮らすドロミテ。彼のモチーフは「暴食」です。「暴食」を暗示する動物は「ハエ」であり、四肢を失った姿や独特な模様のファッション、不潔そうな風貌も相まって、彼自身が「ハエ」のようにも見えてきます。しかも、彼はとにかくよく喰う!フライドチキンはおろか、生のウサギやニワトリ、カエルまで喰いまくりです。そして極めつけが、彼のスタンド能力。あたかも「ハエ」が齎す伝染病のように、生き物から生き物へ次々と感染していく能力。そのものズバリ、「ハエ」にまで感染し、定助を追い詰めていました。




(2015年1月9日:【第1版】更新)
(2015年6月24日:【第1版】追記1・2)
(2015年8月23日:【第1版】追記3・4)
(2017年5月7日:【第1版】追記5)




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