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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.26 【 常敏は何故、「フルーツ」の事を秘密にしているのか? 】





【第1版】
(追記1)廃止
鉢植えの「フルーツ」の木を持つ男、「大年寺山愛唱」。彼が持つ「フルーツ」とは、実は出来損ないの「生命の実」だったと予想します。
それを食べた者は、自分の体内で「等価交換」が行なわれ、代償とした部分が石化・崩壊してしまうのです。こんな物、絶対につるぎちゃんに食べさせるワケにはいきません。「岩人間」になるどころか、結局、石になって死んじゃうのでは同じ事。誰にも秘密にしているのも当然ですね。

なお常敏は、夜露とも愛唱とも接点を持っています。夜露が持つ本物の「生命の実」と、愛唱が持つ出来損ないの「生命の実」、その両方に接触しているのでしょう。ハンカチに付いていた匂いは、『キング・ナッシング』が示した形からして、明らかに前者の匂いです。
出来損ないの「実」の方ならば、実際に愛唱と接触しているところが防犯カメラにも記録されているから入手可能なのも分かりますが、本物の「実」をもゲットできたのは何故なのでしょうか?……恐らく、ランボルギーニでフルーツパーラーに向かうよりも前、常敏はこっそり海に潜って、夜露が落とした「実」を回収していたのです。海水に濡れた「実」を拭いたから、ハンカチに匂いも付いたのでしょう。
ただ、その場合、夜露が海に沈んで死んだ事実を、常敏が知っていなければならない。ひょっとすると、海岸にも監視カメラを設置していたのかもしれません。何せ、大震災で津波の被害も受けた町です。海の様子を見張るためのカメラがあっても不思議じゃないはず。しかし、それ以上に怪しいのは、奥さんの密葉さん。彼女が常敏に協力し、密かに家族の動向を監視・把握していた可能性は高そう。息子のつるぎちゃんが夜露と接触している事も、夜露が定助を殺そうとしている事も、実はどこからかずっと見ていて知っていたのです。それらの情報を逐一、常敏に報告。いよいよ夜露が本気で動き出した事を察し、常敏は急いで帰国。うまい具合に夜露が死に、狙っていた「実」は海底に沈んでくれました。こうして家族にも誰にも知られる事なく、まんまと「実」の横取りゲットに成功したってワケです。
常敏が、夜露と入れ替わるような、見計らったかのようなタイミングで登場したのも当然。実際に見計らっていたのですから。さすがは抜け目ない男ッ!



(追記2)廃止
では、常敏がどのような経緯で「岩人間」と手を組むようになったのか?これについても考えてみました。
まず、前提とする予想がいくつか。3代目憲助:東方 常照は、第2次世界大戦の頃にニューギニア島へと出兵。この時、偶然にも「ロカカカ」(=出来損ないの「生命の実」)を見付け、故郷にまで密かに持ち帰っていたのです。ところが、「ロカカカ」とその研究データは、後に「記憶の男」に盗み出されてしまいます。こうして「ロカカカ」は「岩人間」の手に渡り、東方家は「ロカカカ」というフルーツの存在すら忘れ去っていったのでした。もう一方で常照は、東方家が「石化病」によって呪われた経緯を詳細に記した古文書を発見。あまりの内容に、それを敷地内のどこかに隠してしまいました。
やがて常敏は、常照が隠した古文書を見付け、それを解読。そこには、不思議な「果実」(=「知恵の実」)に関する描写がありました。さらに、常照が書き遺していたらしいメモも一緒に見付かりました。これには、古文書とは別の「果実」(=「ロカカカ」)について書かれていたのです。こうして常敏は、東方家と未知の「果実」との因縁を知ったのでした。

そんな折、愛唱が常敏に「ロカカカ」の取り引きを持ち掛けてきました。愛唱にとって常敏は、謎の「病」に苦悩する大金持ちのボンボン。ちょうどいいカモに過ぎません。
しかし、「ロカカカ」を目の当たりにした常敏は、これが祖父の書き遺していた「果実」と同じ物である事を直感。むしろ、愛唱と交渉し、手を結ぶ契約をしたのです。どのみち、愛唱が売る「ロカカカ」では、「石化病」を完全に克服する事は不可能。だが、東方家の財力と肩書きを使えば、この「ロカカカ」の原産地と思しきニューギニア島を探索し、もっと大量に輸入できるはず。それは愛唱達「岩人間」にとっても大きなメリット。そして、より強いパワーを持つ「ロカカカ」への品種改良も、お互いに利害が一致しました。
両者が協力して「ロカカカ」を輸入。東方家が持つフルーツの知識と経験をもとに、「岩人間」は「ロカカカ」を栽培。その結果、追究する理想の「果実」が完成したら、常敏はいくつか無償で譲ってもらう。そんな感じの契約なのでしょう。



(追記3)改訂前
常敏がどのような経緯で「岩人間」と手を組むようになったのか?これについて、改めて考えてみました。
まず、元々は母:花都さんが「岩人間」と契約を結んでおり、常敏はその後を引き継ぐ形であったと予想しています。花都さんはあくまで、息子を巻き込まないという姿勢を貫いていたものの、当の彼女は刑務所行き。これでは「岩人間」としては、仕事を任せる事も出来ない。そこで、「岩人間」の方から常敏にコンタクトして来たのです。次期当主であり、優れたビジネスマンでもある常敏は、契約相手として相応しいでしょう。
初めこそ「岩人間」や「ロカカカ」の存在に驚きましたが、母の長年の苦労と孤独を知った常敏。母に代わって「家」と「家族」を守り抜く事を誓います。そして、電話でお互いの事情を確認した常敏と花都さんは、協力し合うようになったのです。家族にすら言えない秘密を共有した2人の絆は、強固なものになりました。


ちょうど時を同じくして、常敏は偶然にも、自宅で奇妙な古文書を発見。それは、祖父:東方 常照が隠したものでした。古文書を解読すると、そこには不思議な「果実」(=「知恵の実」)に関する描写がありました。さらに、祖父が書き遺していたらしいメモも一緒に見付かります。これには、古文書とは別の「果実」(=「ロカカカ」)について書かれていました。こうして常敏は、東方家と未知の「果実」との因縁を知ったのです。
実は常照は、第2次世界大戦の頃にニューギニア島へと出兵。この時、偶然にも「ロカカカ」(=「生命の実」の突然変異種)を見付け、故郷にまで密かに持ち帰っていたのです。ところが、「ロカカカ」とその研究データは、後に「記憶の男」に盗み出されてしまいます。こうして「ロカカカ」は「岩人間」の手に渡り、東方家は「ロカカカ」というフルーツの存在すら忘れ去っていきました。もう一方で常照は、東方家が「石化病」によって呪われた経緯を詳細に記された古文書も発見。そのあまりの内容に、敷地内のどこかに隠してしまっていたのです。……それらが、時を経て常敏の元に集ったワケです。
東方家は決して逃れられない宿命にある。「フルーツ」の持つ引力は、東方家や「岩人間」を強く引き付け、それゆえに因果は巡り巡っている。もはや後には退けない。謎の「フルーツ」を研究し、東方家を苦しめる「呪い」を自分が解いてみせる。常敏はそう覚悟を決めたのでした。



……前述の通り、「記憶の男」はかつて、東方家から「ロカカカ」を奪い取っていました。ところが、いざ栽培してみても、なかなかうまくいかない。むしろ、パワーがどんどん落ちていく一方。やはりフルーツの事は、フルーツのプロに任せる必要がある。本場ニューギニア島から輸入したり、パワーアップさせる栽培方法を確立したりするため、今となっては「ロカカカ」の事など何も知らない東方家の力と知恵を利用しようとしたのです。そこで目を付けたのが花都さんであり、今度は常敏だった、という事。
常敏は花都さん同様、「ロカカカ」の「生命の実」への還元や、「生命の実」をも超えるパワーを宿らせるための品種改良を研究し続けます。「岩人間」になる事さえなく、「石化病」だけを根絶するパワー。東方家の安寧と幸福、そして繁栄。その目的を果たしたい一心で。
ただし、「岩人間」は決して、常敏個人に「生命の実」や「ロカカカ」を直接預けはしませんでした。あくまで、「岩人間」立ち会いの元での接触・研究のみ。「岩人間」はそれほど「フルーツ」の管理を徹底していました。そのため、ハンカチに「生命の実」の匂いだけは残ったものの、常敏自身は「フルーツ」を所持してはいなかったのです。恐らく、つるぎちゃんが「ロカカカ」を追い掛けている事も知らないままなのでしょう。




なお、最新版はこちらに置いときます。 最新版




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