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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.28 【 定助の記憶を取り戻す方法はあるのか? 】






【第1版】
定助とは、「吉良吉影」ともう1人の人物「X」(⇒ No.12 【第2版】参照) が「融合」した存在です。「壁の目」の泉で発見された時には、自分に関する記憶がまったく失われていたのでした。定助は「失われた自分」を探し求め、杜王町という小さな町で孤独な冒険を繰り広げています。
果たして、定助が記憶を取り戻す方法はあるのでしょうか?あるとすれば、それはどんな方法なのでしょうか?



桜二郎との戦いの中で、定助は不意に過去の記憶を思い出しています。ほんの一瞬とは言え、謎の男の映像がフラッシュ・バック!つまり、定助の記憶は、何らかのキッカケや刺激が与えられれば蘇る性質のものという事です。第6部のウェザー・リポートのように、「記憶」そのものを別の形で抜き取られた……ってワケではないのです。記憶は定助自身の中に、確かに存在している。ただ、今はそれが奥底に眠っているから思い出せないだけ。
吉良と「X」は「壁の目」に埋まった際、単純な物々交換ではなく、「物」と「条件」の交換による「等価交換」を行なった可能性があります。「X」の肉体が吉良の「キンタマ」を貰い受ける代わり、自分自身の「記憶」を封じ込められる。ある条件を満たすまで、「記憶」が完全に戻る事はない。……というような「等価交換」を。(⇒ No.1 【第1版】参照)
また、吉良が自分の「キンタマ」を「X」の肉体に与える事は、吉良にとっては非常に重要な意味・価値を持つ事なのではないかと考えております。(⇒ No.19 【第1版】参照)


だとしたら、記憶を取り戻す条件は、それに相応しいほどの難題・難問であって然るべき。
その具体的な内容については、いろんな可能性が考えられるでしょう。しかし、私はこう予想します。定助が記憶を取り戻す条件とは、「知恵の実」を食べる事である……と。
2000年もの遥か昔、磔刑から復活したイエス・キリストが現在の杜王町がある土地を訪れた際、「二本松」が聖なるパワーを受けて「生命の樹」と「知恵の樹」になった。「生命の樹」に成る「生命の実」を食べると、あらゆる病気やケガも治ってしまうほどの強い生命力と不老長寿が得られ、それと引き替えに「岩人間」として生きる宿命を背負う。そして、「知恵の樹」に成る「知恵の実」を食べると、追い求めるものに辿り着くための深遠なる知恵と知識が得られ、それと引き替えに石化の「病気」の宿命を背負う。……と、私は勝手に思っております。(⇒ No.23 【第1版】参照)
忘れてしまった記憶を思い出す程度なら、ただ「知恵の実」を食べるだけでもイケそうなイメージがあったんで、とりあえずそういう条件と予想してみました。



ただし、いくら記憶を取り戻せると言っても、定助は吉良と「X」が半分ずつくっ付いたような存在。恐らく、脳ミソも半分ずつだろうし、精神・心(スタンドも)まで半分ずつ。それに伴って、「記憶」すらも半分ずつしか持ち得ないのかもしれません。だとしたら、定助が自分の「全ての記憶」を取り戻す事までは不可能でしょう。
吉良の死体はすでに火葬されて灰と化してしまったようなので、元の2人に戻る術もないはず。いくら「壁の目」でも、願いを何でも叶えてくれるワケではないでしょうからね。たとえ記憶を取り戻せたとしても、定助に真の「福音」が齎されるのはまだ先になりそうです。



(追記1)改訂
定助の記憶を取り戻す条件が「知恵の実」を食べる事だとするなら、吉良か「X(=空条仗世文)」は「知恵の実」の存在をどうやって知ったのか?手に入れる算段はあったのか?……そんな疑問も出て来ます。
私の勝手な予想では、吉良と仗世文の「融合」に「記憶の男」が無関係ではないという事になっています。(⇒ No.29 【第4版】参照) 彼は1901年に「生命の実」を食べて「岩人間」となり、「知恵の実」を食べて「叡智(に至るヒント)」を手に入れました。(⇒ No.5 【第1版】参照) さらに、その後も東方家やらジョースター家やらで潜入・調査・監視を行い、様々な知識を身に付けています。「ジョジョリオン」という物語において、彼は大部分の謎の真相を知る男であり、いろんな人物の運命を操っている男でもあるのです。
吉良もまた、昔から「記憶の男」との接点があり、一応の協力関係にあります。(⇒ No.20 【第2版】参照)

「記憶の男」は、吉良に「知恵の実」の事を教えていたワケではありません。私(=「記憶の男」)が欲するものを手に入れてくれれば「記憶」が蘇る……、ただそれだけを条件にするよう指示したのです。吉良も吉良で、仗世文との「融合」自体は望むところ。どうせ詳しく聞いたとしても、「融合」してしまえば、その記憶をも失う事になりますし。「融合」した後の自分に、良きタイミングで教えてくれれば良い。そう割り切っていたのでした。
「知恵の実」そのものは、実は「記憶の男」がすでに所有しています。1901年に大量ゲットしたものが、まだいくつか残っているからです。ただし、それを「融合」後の彼らにあっさり分け与えてやったところで、「記憶の男」のメリットにはならない。当然、そんな事をするつもりもさらさらありません。「記憶の男」の真の狙いは、「聖なる遺体」レベルのイレギュラーである半「岩人間」の仗世文(⇒ No.38 【第3版】参照) を、「二本松」や「壁の目」と反応・共鳴させ、「生命の樹」と「知恵の樹」を復活させる事にあるのです。そこで再び大量の「果実」をゲットできれば、野望の実現に大きく近付ける。
もしそこまで役立ってくれたら、「知恵の実」の1個くらい食わせて、記憶を取り戻させてやってもいいよっていう話です。もっとも、恐らく蘇るのは「記憶」だけであって、「人格」ではない。映画を観るように、かつての自分の情報が脳に入って来るだけで、「人格」はきっと「融合」後の定助のまま。前例も確証もないけど、「記憶の男」はそう読んでいました。なので、仗世文だけが知るかもしれない「宝石」の在り処(⇒ No.14 【第1版】参照) を突き止めたいという都合もある彼は、吉良でも仗世文でもない「定助」から引き出す必要がある。そのためにも、彼が定助の前に現れる時は、最初は心強い味方・協力者としてなのでしょう。


……ただし、実際の「融合」は偶発的なものであって、吉良が意図して行なったものではありませんでした。仗世文の清い心に触れる度に、吉良の心も徐々に変化していったのです。(⇒ No.1 【第1版(追記1)】参照) 初めこそ、仗世文をただ利用する事だけ考えていたものの、だんだんと彼に対して感謝や友情らしき感情が芽生えていったのです。そして、とうとう自分の命より仗世文の命を救いたい、とさえ思うようになりました。
「記憶の男」は、そんな吉良の心変わりに気付きつつも、仗世文が引き起こしたであろう「壁の目」の隆起に驚愕。さらに、偶然の連続で誕生した「定助」の存在に、大きな可能性を見出すのでした。もはや偶然なんかじゃなく、なるべくしてなった必然。定助が生まれた事には、何か意味がある。そう確信し、「記憶の男」はしばらく定助の行動を密かに見守る事にしたのです。



なお、旧版はこちらに置いときます。 旧版




(2015年1月9日:【第1版】更新)
(2016年1月31日:【第1版】追記1)
(2016年6月30日:【第1版】追記1を改訂)




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