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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.30 【 「フルーツ」が栽培されている場所はどこか? 】






【第1版】
大年寺山愛唱が鉢に植えて持ち歩いている謎の「フルーツ」の木。杜王町のどこかで栽培された「フルーツ」は、そうやって愛唱により売買されているらしい。
しかし、たとえ違法ではなくても……、あんなにヤバい効果を発揮する「フルーツ」が存在し、それが育てられているなんて事、あまりおおっぴらにはしたくないはず。だとすると、そこら辺で育てていたらバレバレになっちゃうので、人目に付かない場所でひっそりと栽培されているものと思われます。そこは一体、どこなんでしょうか?



さて、「場所」と言えば……、杜王町のいくつかの場所は、ある共通点で繋がっています。それは、八木山夜露が設計・建築した」という点。少なくとも、東方邸東方フルーツパーラー、そして杜王スタジアムと、3つの場所に夜露が関わっている事が明らかになっています。建築家という職業である以上、当然ではありますが、他にもいくつかの建物の建造に携わっている事でしょう。もし、この事実に何かしらの意味・意図があったとしたら?
実は、それらの建物には、夜露がこっそり造った秘密の部屋が存在するのです!その秘密部屋は、完全にコンクリートや石材で囲まれた、どこにも出入口がない部屋。どことも繋がっていない部屋。普通なら、絶対に入れないし、そもそも存在にすら気付けません。自由に行き来できるのは、岩石と同化して通過する事が可能な「岩人間」のみ。つまり、「岩人間」のために造られた部屋なのです。まさにその部屋の中で、「岩人間」が「フルーツ」を栽培しているというワケです。
住み慣れた自分の家のどこかに見知らぬ部屋があって、赤の他人が好き勝手に出入りしている。なんとも恐ろしくおぞましい話ですね。



それにしても、外界から完全に遮断・隔離されたような場所で、植物がマトモに育つのでしょうか?美味しいフルーツが実るのでしょうか?
ここにも、おぞましい秘密が隠されているのです。あの「フルーツ」は、「生命の樹」に実る「生命の実」と予想しておりますが(⇒ No.23 【第1版】参照) 、その「生命の樹」の一番の栄養が文字通り「生命」なのです。
愛唱が持ち歩いて売買している「生命の実」はパワーの弱い出来損ないで、食べた者の体内で「等価交換」が行われる。何かを得る代償として支払った肉体部位は、石化して崩れてしまう。そんなデンジャラスなフルーツでした。その石化して崩れた肉体部位は、もはや土や砂のようになっていますが、それでも死んではいません。生物としての活動こそ失われたものの、そこには確かに生命力が宿り続けています。そんな土砂化した肉体こそ、「生命の樹」にとって最適の肥料・培養土になるのです。「等価交換」の効力以上に見られたくない事、知られてはマズい事とは、まさにコレ。
ジイさんに「実」を売って、去って行ったはずの愛唱がまた戻って来たのも、土砂化したジイさんの肉体やブチまけられた土などを回収するためでもあったのでしょう。そしたら、たまたま怪しい折りガエルの追跡に気付き、踏み付けてやったって事ですね。


なお、土砂化した肉体の使い道は、まだあります。夜露が設計・建築に関わった建物にはみな、この土砂化した肉体が混ぜ込まれているのです!
本来、「生命の実」を食べた者は「岩人間」となり、やがては「壁の目」そのものと一体化してしまう。私はそう予想しています。(⇒ No.2 【第1版】参照) 出来損ないの「実」を食べた者も同様に、「壁の目」と引き合ってはいますが、いかんせんパワーが弱い。だからこそ、鉢植えの「生命の樹」の肥料にも出来るワケです。
……で、建物の材料として使う理由ですが、これは「記憶の男」の目的に大きく絡んできます。(⇒ No.5 【第1版】参照) 「記憶の男」は、「岩人間」や「発病者」を増やして「壁の目」を広げ、最終的には杜王町全体を覆い尽くそうとしています。その時、「壁の目」のパワーは最大となり、どんな願いであろうと「等価交換」で叶えられるというワケ。土砂化した肉体を使った建物が、杜王町のあちこちに点在・近接したならば、単体では微弱なパワーでも互いに共鳴し合い、そのパワーを増幅させる事が出来るのです。増幅されたパワーは「壁の目」とも共鳴し、「記憶の男」の目的の実現に大きく近付ける。夜露は「記憶の男」の目的の全てを知ってはいなかったでしょうけど、うまい事、利用されちゃったんです。
愛唱が持っている「生命の実」は出来損ない。それでも、食べた者の肉体は利用価値が大いにある。つまり、あの「実」はあの「実」で、それなりにけっこう重要って事なのです。




――しかし、それらは全て、夜露の建築家としての実力が認められていたからこその話。東方邸の設計にしたって、別にイカサマやインチキをしたワケじゃなく、あくまで憲助さんに気に入られたからです。
夜露は強欲ではあったけど、それゆえに勤勉で努力家なヤツだったのかもしれませんね。知識や技術、センスを常に磨いていたんでしょう。せっかく素晴らしい力を持っていながら、その欲深さのせいで、真っ当には生きられなかったのかな。もったいなくも、悲しい男なのかも。
そんな夜露はもういませんが、彼が造った建物は、彼の意志は、ずっと町に遺り続けます。それはまるで「呪い」のようですらあります。




(2015年1月22日:【第1版】更新)




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