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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.32 【 「サクナミ カレラ」は何者なのか? 】





【第2版】 (旧版)
大年寺山愛唱を撃破し、ついに再会を果たした定助と康穂。ところが、再会の喜びも束の間、定助の前に現れたのが「サクナミ カレラ」という若い女性でした。
このカレラ、なんと定助の半身「X」の事を知っているらしく、定助を「セッちゃん」と親しげに呼んできます。しかも、吉良吉影の事まで知っており、「大っ嫌い」と評していました。彼女はどうやら、震災後札幌に行っていて、久しぶりに杜王町に戻って来た模様。
性格は一癖も二癖もあるようですが、彼女が物語の鍵を握る重要人物の1人である事は間違いないでしょう。ここでは、そんな彼女の謎について考えてみたいと思います。



第44話を読んだ印象では、作並カレラは誰かを憎んで生きている風には見えませんでした。彼女は「過去」になど興味はなく、「今」を楽しんで生きる事こそ幸せという人間。なので、【第1版】の予想を早くも改めたいと思います。
ただ、女性の「岩人間」であり、東方家に裏切られた者を先祖に持つアイヌの末裔……という部分は継続しときましょう。アイヌは森羅万象の中に「神」を見出す、敬意に溢れた民族。恨みや憎しみを延々受け継ぐような事はしない、と思われます。ところが、偶然か必然か「記憶の男」と出会い、その素性と素質を知られた結果、「生命の実」を無理矢理食わされて「岩人間」にさせられてしまったのです。紛いなりにも同胞、利用価値はあるって事です。


カレラはどうやら、何者かに追われる身らしい。少なくとも、双子っぽいサッカー兄弟が追跡者のようです。この兄弟も「岩人間」の可能性大(「サソリ」に似たデザインのヘアースタイルから、この兄弟は恐らく、「7つの大罪」のうち「色欲」をモチーフとした「岩人間」)。だとすると、彼女は同じ「岩人間」から狙われている、という事になります。きっと、その狙われる理由は、彼女が吉良吉影や 「X」と行動を共にしていた理由とも繋がるはず!即ち、「岩人間」達にとっては都合が悪く、「X」や吉良にとっては都合が良い「何か」を、彼女が持っていた又は知っていたのです。
それが何なのかと言うと……、恐らく、「X」がホリーさんから託された聖なるパワーを解き放つ方法に関わっているのでしょう。「知恵の実」と「生命の実」の力と共に、「石化病」も「岩人間」も消滅させてしまう禁断の方法。これさえ実現できれば、「X」もカレラも普通の人間として生きられる。「石化病」が発病したホリーさんも救える。カレラはその方法を実現するために不可欠な、何らかの具体的条件を知っていたワケです。
自分の力を失いたくない「岩人間」達は、その方法を阻止すべく、仲間であったはずの彼女を狙い始めます。吉良は吉良で、その方法の手順さえ知れれば充分。力を失う事なく「石化病」を克服する方法のアテがあるため、彼女の行動をいちいち邪魔してきます。力尽くで阻止はしないまでも、実現が遅れるようなイヤガラセをちょいちょいしてくるせいで、彼女は吉良の事が「大っ嫌い」になっちゃいました(笑)。
……カレラがそんな重大な秘密の一端を知っていたのは、遠い先祖から語り継がれる「伝承」ゆえだったのでしょう。その意味をまったく理解できないながらも、カレラの一族はそれをずっと伝え遺してきたのです。

そして震災後、彼女は「X」の行方を見失ってしまいました。それもそのはず。震災の日の夜、「X」は夜露との戦いで重傷を負い、なんと「記憶の男」に匿われていたからです。吉良も決して、彼女に真実を教えはしませんでした。頼れる相手が行方不明になり、彼女は1人、故郷の北海道へと逃れて身を隠します。とは言っても、家族に危険が及ぶマネは出来ず、家にも帰れません。追っ手から逃れながら、あちこちを転々とする孤独な日々。
半年もの逃亡生活が続きました。その土地勘と機転から、どうにかギリギリ捕まらずに済みました。しかし、このままではどのみち見付かってしまうと限界を悟り、ついに賭けに出たのです。杜王町に戻り、頼れる唯一の相手:「X」の行方を掴む。半年も経ってれば、何かしら状況も変化しているはず。運が良ければ、すぐにでも「X」と再会できるかもしれない。さらに言えば……、「岩人間」は体質的・運命的に、杜王町にある「壁の目」と、そこにある2本の「聖樹」と、どうしても引き合う事になっているワケです。
かくして、彼女は杜王町にて定助を発見できたのでした。追われる身なのだから、周囲や他人を警戒し、妙にオドオドビクビクしていたのも当然と言えますね。



(追記1)廃止
第45話によると、カレラが狙われる理由の1つに、吉良や「X」と一緒に「ロカカカ」を大量処分したからというものがあるようです。「岩人間」達が大切に扱う「ロカカカ」を勝手に処分したとなれば、そりゃあ狙われるのも無理はありません。
でも、当のカレラは震災から半年も過ぎたから、ぼちぼちほとぼりも冷めてるだろうと思っていたみたい。やけにオドオドビクビクしてはいるものの、根本的に彼女は楽観的な性格なんでしょうね(汗)。そうであってほしい、という切なる願いでもあったんでしょうけど。ただ、追っ手は確実に彼女を殺しに掛かって来ており、彼女の読みはあまりにものんきで甘すぎた事がハッキリしちゃいました。




なお、最新版はこちらに置いときます。 最新版




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