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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.33 【 カレラが持っていた「写真」の詳細は? 】





【第1版】 (旧版)
作並カレラがケータイに保存していた1枚の「写真」。これが実に衝撃的なものでした。「写真」に写っていたのは、カレラ本人と吉良吉影、そして「空条 仗世文 (くうじょう じょせふみ)」なる名前を名乗った青年。この仗世文こそ、カレラが慕う「セッちゃん」であり、定助の半身「X」だったようなのですッ!
「X」やカレラについては、それぞれ別のページにまとめていますが……、それでもこの「写真」に関する謎は残っています。本当は大して深い意味なんてないのかもしれないけど、あえて深く考えてみましょう。そういうコーナーですから!



まず、この「写真」の場所はどこなのか?林のような場所ですが、3人は金網フェンスのそばに立っています。
フェンスという物は、ある場所から他人を遠ざけるために設置する物。危険な場所であったり、価値ある場所(自分が所有する敷地とか)であったり、守るべき場所であったり、見られては不都合な場所であったり……。そういった特別な場所との「境界」と言えます。
特別な場所で思い付くのは、例えば「ロカカカ」の栽培場所とか、(もし存在するなら)「岩人間」達のアジトとかでしょうか。だとすると、3人の緊張感のない穏やかな表情からして、この時点ではまだ他の「岩人間」達とも敵対関係にはなってなさそう。ただ、世間様から隠しておきたいような場所で、わざわざ証拠となる写真を残すものなのか疑問があります。彼らが撮ろうとしても、他の「岩人間」が止めそうなもの。
……ならば、この3人が行動を共にする理由として私が勝手に予想してる、「聖なるパワーを解き放つ方法」に必要な場所って事にしときます。その方法を実行・実現するために不可欠な場所、あるいは必要な物が隠された場所。もしかすると、吉良あたりがその土地を購入し、フェンスを設置しといたのかもしれません。


続いて、この「写真」の撮影時期はいつ頃なのか?少なくとも、「X」とカレラが一緒にいる以上、震災よりも前=半年以上は前なのは確実。
彼らが何年間もの長い付き合いをしている関係ともあんまり思えませんし、実際、「写真」に映っている彼らの姿からもそう昔には見えません。震災が起こるちょっと前くらいの時期、と予想しておきましょう。定助(=自称:仗世文)を知る者が、いくら別人のような外見になっているとは言え、あまりにも居なさ過ぎる。そのため、「X」が杜王町にやって来た時期自体、震災のほんの数日からせいぜい数週間ほど前だったのでは、と考えてます。
カレラは、同じ「岩人間」という境遇であり、利害も一致し、しかも一緒にいて癒やされる性格の「X」にすぐ惹かれちゃったワケですね。まあ、恋は時間じゃないっつー事で(笑)。
(2016/01/31:削除)



そして、そもそもこの「写真」の撮影者は誰なのか?カレラが撮ってる感じでもないし、セルフタイマーにしては皆さんさりげなくカッコ付けすぎ(笑)。
実際のところ、「X」・吉良・カレラの他にもう1人、4人目が存在していると思っています。じゃあ、それは誰なのかって話ですが……、私は八木山夜露であると予想します。実は一時期、この4人で行動していたのです。定助はなんとなく夜露の性格を分かっていたし、夜露も定助の過去についてそれなりに知っていましたからね。どういう形であれ、多少なりとも接点はあったはずです。
夜露は「記憶の男」に指示され、「X」と接触。表向き友好的・協力的に振る舞いながら、「X」がホリーから託された「秘密」を探っていたのです。夜露だけでなく、吉良もカレラも「記憶の男」と関わりがあるため、必然的にその4人が集う結果に。それぞれの目的や思惑はあるものの、「X」はいつの間にか、「記憶の男」の邪悪な意志に包囲されている状況になっていました。ところが、「X」が託された「秘密」とは「岩人間」の力を消滅させる方法に他ならない事を知って、夜露は「X」を殺そうと暴走し始めたワケです。
……カレラは見た目がまるで変わっていた「X」(=定助)に会って、「セッちゃんが誰かから隠れている」「それは吉良の知恵」と解釈した模様。では定助は、夜露を始め、「岩人間」達から身を隠していたって事なんでしょうか?いや、そうじゃありません。定助はもはや「空条仗世文」ではないし、「変装」をしているのでも隠れているのでもない。吉良と「融合」し、記憶を失っただけです。事実、夜露にもとっくに発見され、ずっと監視されていたんですから。これは何も知らぬカレラの誤解・勘違いに過ぎないでしょう。



オマケに書いておくと、「星のアザ」もちょっと気になるところ。「X」の首の付け根には、確かに「アザ」が刻まれています。しかし、その隣の吉良吉影には「アザ」が見えません。
思えば、吉良の死体にも「アザ」は描かれていませんでした。まあ、あの時点では吉良がジョースター家である事は明かされていないのだから、展開上仕方ないのかもしれませんが。でも本当に、吉良にも「アザ」があるんでしょうか?
「証拠」と言うには少々弱いイメージ図・想像図ならば、コミックス4巻にあります。『ソフト&ウェット』の「しゃぼん玉」をよ〜く見ると、「星マーク」が刻まれた2つの「しゃぼん玉」が半分ずつくっ付いていたっていうシーン。また、吉良のスタンドが「星マーク」の「しゃぼん爆弾」を放っている姿も描かれています。そして、第18話冒頭では一応、吉良の首にちゃんと「星のアザ」が描かれていました。過去エピソードとかで生前の吉良が登場すればあっさり解決しそうな問題だけど、とりあえず今は、4巻の描写を信用しておきたいと思います。
……って言うか、根本的な話として、本当に「星のアザ」がジョースターの血統の証なのかって疑問もあります。何せ「SBR」でも「ジョジョリオン」でも、ジョニィ・ジョースターに「星のアザ」が描かれた事は一度もないのですから。唯一の手掛かりは、2004年2月26日発売の「青マルジャンプ」。インタビューの中で荒木先生はこう語っていました。「(ジョニィは)ジョースター家の人なので首に「星のアザ」もあるんじゃないかな?(笑)」、と。これまた、作中に明確な描写がない以上、今は先生の発言を信じるしかありません。
――ひょっとしたら、我々の先入観の裏をかいた大どんでん返しな仕掛けが用意されているのかもしれませんが、ここはあえて先入観に素直に従って読み進めていきます(笑)。




なお、最新版はこちらに置いときます。 最新版




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