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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.34 【 密葉さんはどんな人物なのか? 】






【第1版】
常敏の奥さんであり、つるぎちゃんのお母さんである密葉さん。未だ一言もセリフがない彼女は、一体どんな人物なのでしょうか?「ジョジョリオン」という物語の中で、どのような役割を果たすのでしょうか?
当然、そんなの現時点では推理のしようもないので、例によって好き勝手に妄想してみたいと思います。



まず、結婚前の彼女のフルネームは「花京院 密葉」。杜王町の良家の一人娘です。誠実で紳士的な父:花京院 典明(てんめい)氏の寵愛を受けて育った彼女は、とても知的で物静かな美しい女性に育ちました。ところが、彼女は幼い頃にスタンドに目醒めており、特別な能力を持つがゆえの孤独を抱えていたのです。家族もクラスメイト達も、誰も自分のスタンドが見えない。スタンドが見えぬ者に自分を真に理解してもらえるはずがないし、心を開く事も出来ない。
人付き合いが下手で、寂しい青春を送っていた密葉。しかし10年ほど前、ある転機が訪れました。それが、常敏とのお見合いです。娘の幸せを願う両親の計らい。でも、彼女にその気はまったく無かったので、スタンドを使ってちょっとトラブルを起こし、うまいこと断って早々に帰るつもりでいました。ところが、なんと常敏はスタンドが見える人間だったのです。生まれて初めて出逢う、自分と同じ力を持つ人。しかも、「毎日が夏休み」で少年の心を持ち続ける常敏は、幼い少女のまま成長を止めてしまっていた密葉の心を優しく癒してくれたのでした。
2人は自然と惹かれ合い、すぐに結婚。常敏は、感情表現が苦手な密葉の最大の理解者になりました。こうして彼女は生涯の伴侶を得、息子:つるぎも生まれ、心から幸せを感じられる日々を手に入れたのです。

……このように、「旧姓:花京院」説を考えてみました。
明かされた時の驚きも大きいだろうし、仙台の地名だし、「花」と「葉」でイメージも繋がりますからね。それに加え、密葉さんと花京院は髪の色(スクリーントーン)が同じで、密葉さんの前髪もピョンってなってて特徴的。これまた花京院っぽくも感じます。




そんな密葉さんにとって、誰よりも何よりも大切なものは「常敏」と「つるぎちゃん」です。他の家族達ももちろん大事に想ってはいるものの、2人への深い愛情には遠く及びません。その強すぎる愛ゆえに、密葉さんは東方家の分裂を引き起こすトリガーとなるのです。
東方家に代々伝わる、忌まわしい「石化病」の「呪い」。その克服は、東方家にとって至上命題と言えます。かつては治す方法などなく、次男が跡継ぎになったり養子をもらったりしていたそうです。ところが1901年、ジョニィが杜王町に「聖なる遺体」を持ち込んだ事で、「壁の目」には「石化病」をも「等価交換」する力が宿りました。(⇒ No.18 【第1版】参照) この力を利用して、東方家は長子の「石化病」を家族の誰かに移し、長子の命を救ってきたワケです。憲助さんは母が身代わりになってくれたおかげで助かり、次は自分が犠牲になって、一族の繁栄を守るつもりでいます。
……ただ、ここで重要なのは、「石化病」を移す相手は家族じゃなきゃダメなんてルールは無いって事です。罪悪感からか倫理観からか、これまで東方家は家族の中だけで完結させてきましたが、ぶっちゃけ赤の他人に移す事自体は可能。愛する夫と息子のためならば、密葉さんは自分の命はおろか、他人を犠牲にする事さえ躊躇いはありません。誰を裏切り、敵に回そうと後悔はありません。夫も息子も決して、「石化病」なんかの犠牲にはさせない。もし、家族の誰かを失う事で2人が悲しむのなら、無関係の他人に犠牲になってもらえば良い。そんな極端な考えを持つ、危うい「漆黒の意志」を秘めた人物なのです。


「石化病」を治す方法そのものは、実はいくつか存在します。1つ目は、「等価交換」によって他の誰かに移す方法。2つ目は、東方とジョースターの血を1つに戻す事で得られるであろう方法。(⇒ No.19 【第1版】参照) 3つ目は、「壁の目」に宿る聖なるパワーを解放する方法。(⇒ No.8 【第3版】参照) もしかすると他にもあるのかもしれませんが、とにかくこの3つが選択肢となります。
憲助さんからすれば……、3つ目の方法は、聖なるパワーや「石化病」と共に、東方家の繁栄の約束も消え去ってしまうため却下。2つ目の方法は、ノー・リスクで「石化病」を克服できる可能性は高いものの、鳩ねーちゃんか大弥ちゃんにジョースター家の子どもを妊娠してもらう必要があります。父親として、愛娘にそんな汚らわしい事をさせるなど論外。結局、1つ目の方法で、家族の誰かに移していくしかない。現状維持の保守派、といったところです。
一方、密葉さんからすれば……、やはり3つ目の方法は却下。夫と息子が幸福に暮らすためには、家の存続と繁栄が不可欠です。ただし、2つ目の方法は全然アリ。むしろ定助を応援し、なんとか鳩ねーちゃんか大弥ちゃんと恋仲にしてくっ付けようとするぐらいかも。この場合、邪魔者の康穂を消そうとしかねませんが。また、1つ目の方法を使うとすれば、家族の誰かではなく、赤の他人に移すべきとの考え。過激な革新派です。
常敏の「ロカカカ」を巡る不穏な行動、それを知ったつるぎちゃんの暴走。これらから端を発する事となる、東方家の不協和音。そこで密葉さんの危険思想が起爆剤となり、いよいよ東方家が内部分裂を起こすのです。性格の違い、考え方の違い、価値観の違い。そして、すれ違い。家族同士の哀しい対立が勃発してしまうのです。
さらには、定助の存在が争いをさらに激化させてしまいます。定助の半身「吉良」が2つ目の方法を、もう半身「X」が3つ目の方法を (2016/06/30:削除) 実行しようとしていた事もあり、東方家にとって定助はまさに「ジョーカー」。彼を「害敵」「災厄」と認識し、排除しようとする者もいれば、「利益」「福音」と認識し、味方に引き込もうとする者もいる。そうして定助は、東方家に裏切られる事となるのでした。(もっとも、3つ目の方法を使えば「融合」も解けてしまい、定助は確実に死にます。どのみち、おいそれと3つ目の方法は選べません。)


――まぁ、それでも最終的にはみんな理解・和解して、本当の意味で「家族」となり、何かしらのハッピー・エンドを迎える事でしょうけども。ともあれ、密葉さんはそういう人物と予想しておきます。




(2015年7月2日:【第1版】更新)




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