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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.34 【 密葉さんはどんな人物なのか? 】






【第2版】
常敏の奥さんであり、つるぎちゃんのお母さんである密葉さん。まだ一言もセリフがなかった時点から、彼女がどんな人物なのか?「ジョジョリオン」という物語の中で、どのような役割を果たすのか?勝手に妄想していました。しかし、とうとう彼女が物語に深く関わってきたので、ここらでちょっと情報整理も兼ねて改訂する事にした次第です。



まず、密葉さんは基本的には善人側の人間です。「善人」とハッキリ断言できないのは……、やっぱ金銭感覚の欠如や、人を品定めするクセ、おばあさんを待たずに1人でエレベーターに乗っちゃうような自分勝手な性格があるからなぁ〜(笑)。かなりクセモノである事は確かです。でも、自分の美しさの価値を知っていて、それを維持する努力は怠らない。
彼女にとって、誰よりも何よりも大切なものは夫:常敏息子:つるぎちゃん。他の家族達も、恩人の康穂の事も、もちろん大事に想ってはいるものの、2人への深い愛情には遠く及ばない様子。2人を追い込もうとする者に対しては、まったく容赦の無い毅然とした態度で対応します。結果的に、東方家の分裂を引き起こしたのは常敏とつるぎちゃんでしたが、康穂を見捨ててでも2人の味方に付いたようでしたし。常敏がすでに定助と康穂を「敵」と見なしているので、密葉さんを初め、東方家の誰かが容赦なく牙をむく可能性も十分。

結婚前の彼女のフルネームが「花京院 密葉」……という仮説は、一応残しておきましょうか。もしそんな設定があったとしても、今さら明かされそうもないけどね。



さて、そんな密葉さんですが、TG大学病院で康穂と出会う前後、何度となく「ロカカカ」治療を受けていたようでした。その流れが少々ややこしいので、ここに一応まとめておこうと思います。
最初は「豊胸」のために、口(歯とアゴ)を交換。次は、「歯とアゴ」の治療のために、右頭部(右耳と頭皮)を交換。次は、「右耳と頭皮」の治療のために、両脚を交換。そして、「両脚」の治療のために、お腹の中の胎児を交換。最後に、「胎児」を救うために、鼻を交換。都合5回も「等価交換」を行っているワケです。
「両脚」の治療だけは、羽先生が「一度だけ可能な完璧な治療法」と称して2億円もの値段で行っていました。これは恐らく、「ロカカカ」の果実を密葉さんに食べさせ、さらに羽先生が『ドクター・ウー』の能力で「ロカカカ」成分を胎児に送る。それらを含めた料金設定なのでしょう。それ以前の「豊胸」「歯とアゴ」「右耳と頭皮」の治療に関しては、新薬「LOCACACA 6251」を投与したものと思われます。ホリーさん同様、臨床試験の実験台にされていたのです。(⇒ No.8 【第4版】参照)
なお、元々は「右耳と頭皮」の治療費としての2億円でしたが、「石化」の部位を「LOCACACA 6251」で一旦「両脚」に移してから治療に入ったものと思われます。『ドクター・ウー』の能力では、果実の方が「LOCACACA 6251」よりも成分の流れをコントロールしにくいのかもしれません。「右耳と頭皮」の治療の場合、成分がどうしても患部である頭部に行ってしまうため、脳の重要な部分が「石化」してしまうリスクが高くなる。だから、コントロールしやすい「LOCACACA 6251」をあらかじめ投与し、本来の目的である「胎児」に近い下半身へと「石化」を移しておいたワケです。それなら、果実の成分は下半身に集中。胎児に「石化」を移す事も比較的容易になります。

彼女は治療中の記憶が混濁していたようですが、「ロカカカ」の副作用か、羽先生に体を乗っ取られた影響か。ひょっとすると、憶えていないだけで、実は2億円以外にも高額な料金を支払っていた可能性もあります。何せ、「岩人間」はお金も欲しているんですからね。
ついでに言えば、診察中の密葉さんは「アレルギーも酷い」と訴えてました。これは「ロカカカ」による「石化」の事を言っているのかとも思いますが、ずっと羽先生の「破片」が体内に残っているせいで起こったガチのアレルギー症状もあったのでしょう。


―― で、この羽先生の治療を通じて、密葉さんは自身の妊娠を知りました。その時点で妊娠14週目。
「ロカカカ」の代償で「石化」してしまったこの子を救うため、密葉さんは、どこが「石化」するかも分からないのに「ロカカカ」をもう1個食べました。結果、鼻が「石化」してしまいます。自分の美貌が損なわれた事など気にも留めず、子の命を守れた事に満足げな笑みを浮かべていました。1人の人間・1人の女性としては身勝手でも、母としては非常に強い。
この子が産まれてくる時、果たして東方家はどうなっているのか?この子の存在が家族にとって大きな希望となり、「福音」になってくれる事を祈ります。




なお、旧版はこちらに置いときます。 旧版




(2015年7月2日:【第1版】更新)
(2020年5月6日:【第2版】更新)




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