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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.39 【 「田最 環」は何者なのか? 】






【第3版】
鳩ねーちゃんが家に連れて来た初めての彼氏、その名も田最 環 (だも たまき)。通称「ダモカン」。さぞやSEXYなイケメンだろうと思いきや、小太りで髪の薄いオッサン顔の自称23歳でした。
なんとも怪しい風貌の上、俯いてボソボソ声で喋る、クセの強い男ではあります。しかし、いざ接してみれば、意外と謙虚で礼儀正しい。クリーニング店の経営までしている、割と真っ当な社会人だったのです。…………な〜んていうのは所詮、表向きの顔!得体の知れぬスタンド能力で東方家の人々を襲い始め、挙げ句の果てには、「空条 仗世文」のパスポートの顔写真がこのダモカンの顔である事が明らかにッ!
一体全体、このダモカンは何者なのでしょうか?何の目的で東方家を訪れたのでしょうか?そして、本当にダモカン=「空条 仗世文」なのでしょうか?



ダモカンとのバトルにて、仗世文と吉良の過去編が描かれました。それによって、(当たり前っちゃ当たり前ですが)ダモカン=「空条 仗世文」ではない事も判明。(⇒ No.38 【第3版】参照)
また、東方家を訪れた目的が3つある、という事もダモカン本人が語ってくれました。

まず、1つ目の目的。行方不明の仲間を見付け出す事。彼は「岩人間」でした。それも、少人数で編成されたチームのリーダーだった模様。チームの仲間であった夜露、愛唱、エイ・フェックス兄弟が連続失踪したため、彼らを捜していたのです。もし生きていれば助け出し、死んでいたら犯人を突き止めて消す。……少なくとも、夜露は東方家の近くで「ロカカカ」の枝を探索していて行方不明になり、東方常敏とは「ロカカカ」に関する契約を結んでいる。(⇒ No.26 【第1版】) 東方家が疑われるのも当然です。
ちなみに、「岩人間」のキャラクターが「7つの大罪」をモチーフに作られていると仮定するなら(⇒ No.25 【第1版(追記2)】) 、ダモカンは「傲慢」の「岩人間」でしょう。礼儀正しく謙虚な態度だからこそ、腹の底には 逆に「傲慢」さを秘めている。相手を究極まで軟らかくして「粘液」と化してしまうスタンド能力も、そんな粘着質で他人を思いっきり見下す本性ゆえ。また、「傲慢」を暗示する動物は、グリフォン・ライオン・孔雀。髪の毛の描写が多く、ヒゲも蓄えているところから、立派な鬣(たてがみ)を持つ「ライオン」をどこか彷彿とさせます。


続いて、2つ目の目的。仗世文の居場所を突き止める事。引いては、盗まれた「ロカカカ」の枝を取り返す事でもあります。憲助さんに吉良の事をしつこく聞いているし、そこから吉良が「ロカカカ」を狙う回想がスタートしているので、そういう繋がりが自然でしょう。
少なくとも、吉良と違い、仗世文は死体が発見されていません。辛うじて生き延びて、また何かを画策している可能性は充分。むしろ、夜露達は仗世文を見付けたからこそ、逆に殺されてしまったのかもしれない。ダモカンはそう考えていました。そんな仗世文を誘き出すべく、ダモカンは彼の戸籍を奪ったのでしょう。結果的には、定助や康穂がそこまで辿り着き、パスポートのFAXが東方家に送られる事に。それを見たダモカンは、仗世文がやはり生きており、東方家と繋がっているであろう事を完璧に確信したのでした。
しかしこれは、今度こそ確実に見付け出し、殺すチャンスでもあります。また、仗世文から「ロカカカ」の枝の在り処を突き止める事も出来るかもしれないワケです。


そして、3つ目の目的。東方家を皆殺しにする事。家長である憲助さんに、家族を人質として拷問。上2つの情報を聞き出し次第、さっさと皆殺しにするつもりだったのです。いちいち回りくどく鳩ねーちゃんを口説いて、彼氏として訪れたのも、憲助さんの絶望をより深めるためだったのでしょう。完全に心をヘシ折り、速やかに全てを聞き出す。
東方邸は、仲間の夜露が設計しただけあって、非常に住み心地も良さそう。しかも東方家は、「呪い」と引き替えとは言え、「繁栄」が約束された家系。(⇒ No.15 【第1版】参照) これを我が物として乗っ取れば、ハッピーに過ごせる事間違いなし。そう考え、邪魔な連中を全員消し去り、ついでに自分が東方家の新たな家長になろうとしていたのかもしれません。


――という事で、ダモカンの目的は全て「東方家」に集約されるのでした。生き延びた仗世文が、東方家の誰かと手を組んで夜露達を殺した。ダモカンは、最初からそう決め付け、東方家へと乗り込んで来たのです。




なお、旧版はこちらに置いときます。 第1版へ   第2版




(2015年10月22日:【第1版】更新)
(2016年1月31日:【第2版】更新)
(2016年3月31日:【第2版】追記1)
(2016年6月30日:【第3版】更新)




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