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ジョジョの奇妙な冒険 (TVアニメ)






第18話  シュトロハイム隊の逆襲



前回に続き、またもOPはカット。ここんとこ、OPとEDがちゃんと収まらんくらい尺がキッツキツみたいです。正直、OPは作品世界に入り込む儀式というか、「ジョジョ」を観るワクワクを極限まで高める準備時間というか……、自分的にはけっこう重要なものなんだけど。まあ、DVDやBlu-rayになった時にはちゃんと追加されるでしょうし、ここ数回の詰め込み具合も後半をじっくり描くために必要だからこそなんでしょう。
今回は、エシディシ戦の第2Rからシュトロハイム復活まで。ある意味、最大の見所はリサリサ先生の豊満なボディーと、スージーQの可愛らしさでしょうか(笑)。原作では巻頭カラー時に読者サービス的要素も込みで描かれたであろう部分ですが、オールカラーのアニメだとなおよろし!特に、スージーQのお花畑でチーパッパな純真可憐天真爛漫脳天気な性格はイイですよねえ。あの性格だから、エシディシ憑依時のギャップがスゴイし、別れ際の切なさも倍増。次に登場するのは最終回かあ。
不満な点としては……、エシディシが赤石郵送の件をベラベラしゃべってる理由が語られていない事。「どうせすぐに気付かれることだから」あえてしゃべってるワケですけど、そこが語られないと単なる墓穴掘りっぽく見えちゃうよね。あと、エシディシの断末魔の絶叫が欲しかったところです。原作での「ギャアア――ッ」って描き文字は擬音じゃなく、ヤツの叫び声だと私は受け取ってるんですが。ついでに言うと、カーズが子犬を助けるシーンは微妙に分かりにくくなってる気がしました。子犬を轢くか轢かないかってギリギリのタイミングの中、猛スピードで走る車内でしゃべらせるってのは、アニメでは表現しにくいんでしょうね。
もちろん、そういった不満も全て、「面白かった!」「楽しかった!」って気持ちが前提にあります。別にケチつけたいワケじゃないので悪しからず(汗)。

次回予告を見ると、もうシーザーがカーズの館に単身突入しようとしていました。ああ、いよいよ近付いてるなあ……。恐らく20話でシーザーの死が描かれるでしょうね。んで、続く21話でジョセフとリサリサ先生の慟哭って感じかな?いや、20話に全部詰め込むかな?想像するだけで悲しくなってきますが、ホントここだけは、全力をも超えた力で描き切り演じ切っていただきたく思います。きっと全「ジョジョ」ファンが期待している事でしょうから。
そしてシーザーの死後、OPが2番に変わったりしてくれると、毎回のっけから泣けそうですね。

(2013年2月9日)




第17話  深く罠をはれ!



今回はなかなかに満足なる回でした。前回のように違和感を覚えるレベルで動きのないシーンもなかったし、二転三転する展開にも引き込まれました。OPをカットしてまでボリュームとテンポにこだわり抜き、エシディシ戦の第1Rもキッチリ終了!
ただ、サンマルコ広場でのスリとのやり取りや、リサリサ先生の胸チラがカットされた点は残念無念。それに従って、「カモ――ン!そのナイフでおれを切り刻んでみろォ――ッ!!」「はい!」も、「JOJO 笑いごっちゃあない!」「はい!」も漏れなくカット。ジョセフとシーザーの「すわってろ!」「はい」もだけど、妙なおかしさがあって個人的にスゴい好きな掛け合いなのになあ。まさか全ての「はい」が消し去られるとは……。また、ロープマジックのタネ明かしでも、「前方を切る」心理を突いたって説明がないもんだから、初見の方には分かりにくそうでした。

そんな不満もあるにはあるけど、全体のバランスをしっかり考えて作られている事は伝わります。スージーQを早くも登場させ、原作のような唐突感をちょっぴり緩和できていました。さらに、ジョセフのロギンズへの感謝をラストに持ってくる事で、今回の話全体にまとまりが生まれ、引き締まった印象をも受けました。
何より満足なのが、やはり声優さんの熱演っぷりですね。特にエシディシ役の藤原さんは、心底素晴らしい演技でした!泣き声も見事だし、ピタリと泣き止んだ瞬間の不気味な静けさ……からのスッキリCOOL具合も最高にカッコイイ。そして、ジョセフを翻弄するいやらしいトリッキーさや、本気の熱い叫びなんかも文句なし。ここまでエシディシの魅力を引き出し、増幅させてくれるとは想像以上でした!さりげに、メッシーナ役の中村さんもナイスな演技を魅せてくれています。気のいいオッサンって感じで、なんか原作よりもキャラが立ってる気がするよ。キャラクターにさらなる魅力と命を吹き込んでくれる声優さん達に敬意を表します。


今回の話で描かれた部分は、私にとっての「ジョジョ」原体験。遡ること24〜25年前、まだ幼かった自分が「週刊少年ジャンプ」で初めて触れた「ジョジョ」こそ、まさに今回のエシディシ戦だったのです。だから、ちょっと特別な思い入れがあるのです。長い長い時を経て、今、同じ話をアニメで楽しめているなんて……。感慨深いにも程があるぜ!あの頃の自分に教えてあげたいな。

(2013年2月2日)




第16話  波紋教師リサリサ



今回はガッツリと修業回でした。ただ、楽しみにしていた分、個人的には少々残念な出来だったかな〜。
まず、あまり絵が動いてなかった点がデカイです。リサリサ先生がオールで攻撃して来たシーンや、ジョセフが水面で「波紋」を使うシーンを始め、全体的に動きが少なかったように感じました。ヌルヌル動くところまでは求めていませんが、紙芝居にならない程度にはしてほしいです。
カットされたセリフが多かった点も気になっちゃいました。冒頭でのジョセフとシーザーのやり取りでは、「すわってろ!」「はい」が見られなかったのが悲しい。その分、逆さコップが出来るようになったジョセフの、「はいッ!」っていうやたらいい返事が追加されたのは笑いましたけど。あれはジョセフのお調子者っぷり・現金さが強調されて良かったですね。リサリサ先生登場シーンでの、彼女がジョセフに因縁つけてくるセリフは丸々カット。まあ、これは正体が女性という意外性がなくなっちゃうから、アニメでは喋らせない方が正解なのかもしれませんね。養豚場のブタの件も、養豚場で働く方々を配慮しての事だったのかな?でもその割に、ジョセフのイジメ発言はそのまんまだからなあ。規制の対象や基準がよう分からんです。「波紋」のおかげで空腹や排泄が抑えられてるって説明にしても、一応入れといた方が良かったんじゃないかなとも思います。
ジョセフが油圧カッターを攻略するシーンでは、いきなしアクロバティックな動きでカッターに突入して行ったのでビックリしました(笑)。あんな動作が可能なら、もっと楽に柱をクリアできそうなもんですが。また、カッター突入後、リサリサ先生とシーザーが実況する形に変更したってのはいいけど、ジョセフが油面をジャンプするシーンがちょっと分かりにくかったように感じました。

とは言え、不満はあるものの今回も楽しかったです。EDの尺まで使い切って、たった1話に修業をギッチリ詰め込むテンポの良さ!リサリサ先生の声や演技も、彼女の凛々しさや神秘性が表現されており、まったくもってさすがの一言。しかし、誰もが思った事でしょうけど、次回予告のエシディシが全部持ってっちゃった(笑)。こりゃあ次回への期待感十分!
ところで、個人的に常々思うのは、「地獄昇柱(ヘルクライム・ピラー)」というネーミングと修業法の妙。なんてったって「地獄へ昇る柱」ですよ。地獄のような特訓ですが、柱を昇った先こそが「地獄」なワケです。きっとこの柱での修業が天国に感じられるほど、2人は容赦なくビシバシしごかれたんでしょうね。加えて、乗り超えるべきものが「柱」である点も面白い。「柱の男」達を倒さねばならない2人が、「柱」に挑戦するとは。厳しい修業のプロローグとして申し分ないものでした。

(2013年1月27日)




第15話  ヒーローの資格



今回も大いに盛り上がりました。第2話に近い違和感のある絵になってた箇所は一部ありましたが、内容は素晴らしい!特にワムウの描写がカッコ良かったですね。頭飾りのワイヤーでシャボン・ランチャーを一気に破壊するシーンはもちろん、何と言っても見所は「神砂嵐」。動きのあるアニメで見ると、漫画とはまた違う迫力があります。なんだかんだで「柱の男」の「流法(モード)」の中でも、一番ド派手で画的に映える技ですしね!
そして、我らがヒーロー!ジョセフの魅力も満載でした。まるで空気を読まないお気楽っぷり、鮮やかなるクラッカー・ヴォレイの妙味、自分の命すら囮に使う気高さ、敵の心理を読む巧みな策士っぷり、どこまでもユーモラスな減らず口を叩けるタフさ。シーザーやワムウが一目置くようになるのも当然です。いい意味で浮いてる主人公ですよ。ワムウとのやり取りも、かなり絶望的でヤバすぎる状況なのに笑えてしまうってのが、やっぱジョセフのキャラなんですよね。
忘れてはいけないのは、ナレーターの活躍でしょう(笑)。「神砂嵐」と「ヒーローの資格」の豪華2本立てッ!ここ最近はちょっとおとなしめだったナレーションも、さすがに今回は熱く滾ってましたね。次回も「地獄昇柱(ヘルクライム・ピラー)」の説明や、登頂成功のナレーションに期待大であります。

ED「ROUNDABOUT」の使い方も、またまた工夫されていました。前回の荒々しさとは一転、穏やかで優しげな雰囲気が今回のラストにピッタリ。いろんな面を持った、使い勝手の良すぎる曲ですなあ。
次回は待ちに待ったリサリサ先生の登場です!いい声しとります。ヴェネチアでの修業編は私も特にお気に入りのパートなので、非常に楽しみ!「ジョジョリオン」が来月休載な分、このアニメが毎週観られる事がホント救いですよ。


あと、今さらでどーでもいい事ではありますが……、「サンタナ」「ワムウ」「エシディシ」のイントネーションが想像と違ってました。3部OVAでの「スタンド」のイントネーションもそうでしたけど、微妙に気になる。まあ、発音なんて人それぞれだし、自分は自分のイントネーションで呼び続ける事にしてますけど。

(2013年1月20日)




第14話  太古から来た究極戦士



今回は新キャラ続々登場の豪華な回でしたね。アバンタイトルでは、さっそくシーザー登場ッ!原作とはSPW財団の話と順番を前後させ、ここをアバンに持って来たのはナイス判断です。メキシコからイタリアに舞台が移った事と新たなキャラの登場により、新展開のワクワク感が初っ端から味わえました。しかも、「ズビズバー」の擬音がなかったのは残念ではありますが、このスパゲッティーの戦いはスゲー笑える。前回の「ハッピーうれピーよろピくね〜」同様、楽しく明るい気持ちでOPに入れるのは嬉しい配慮です。
後半では、ついに「柱の男」カーズ・エシディシ・ワムウも永き眠りから目醒めます。短い時間とやり取りだけで、彼ら3人の関係性に加え、ワムウの圧倒的戦闘能力とカーズの大物っぷりが伝わりました。彼らが画面狭しと大暴れしてくれる時が楽しみです。あとはリサリサ先生さえ登場すれば、2部の役者も揃いますね!

そんな新キャラだらけの今回ですが、声優さんは見事に熱演してくれていました。シーザーの声も爽やかさと熱さの両方が感じられ、とっても合ってます。ジョセフとの掛け合いもテンポ良く、今後の演技も期待感十分ッ!「柱の男」達は、さすがのベテラン勢でした。貫禄と威圧感たっぷりだし、声質もそれぞれのキャラにしっくり来てるように思います。
そして、音楽の使い方も素晴らしい。のっけからイタリアンな曲で一気に世界に入り込めたし、「柱の男」が目醒めるシーンではエキゾチックな曲で妖しさグンバツでしたし、各シーンの雰囲気を大いに盛り上げてくれています。ED「ROUNDABOUT」も今までとは別パートを使い、シーザーの荒々しい怒りの感情が表現されているようでした。ホント、万能な曲だなあ。
次回のサブタイトルは「ヒーローの資格」!絶対にこれっきゃないと思ってたので大満足です。いや〜、毎週楽しいねえ。2部で終わっちゃうのは本当にもったいないですよ。

(2013年1月12日)




第13話  JOJO vs. 究極生物



2013年一発目は、サンタナ戦完結まで!展開はとうに分かり切ってるけど、面白い面白い。サンタナ戦は「柱の男」との初陣という事もあり、得体も底も知れない「未知の存在」の恐怖感とインパクトがグンバツです。吸血鬼とも根本的に異なった生物なので、どう出て来るか先が読めないところが怖い。あっという間に言葉を覚えたり、文明をすぐに理解したり、肉体を自在に操作したり、「波紋」や太陽光でも死ななかったり……。人間の常識的な想像の外側から忍び寄り、襲い掛かって来る感じがホラーですよね。そういう面では、ディオやカーズ達よりもゾッとする敵だったと思います。
それにやっぱ音声があると、臨場感も倍増しますね。この、漫画とはまた違った感覚がアニメの良さか。声もSEもBGMも、アニメを見事に盛り上げ、我々視聴者を作品にグイグイ引き込んでくれます。今回は特にそれを感じました。逆境でもユーモアを忘れないジョセフのしたたかさ、サンタナの圧倒的な不気味さ、シュトロハイムの土壇場での気高さ。クスッと笑えるところも、グッと来るところも、スカッとするところも目白押し。つくづく楽しませてくれるアニメだぜ!

次回はシーザーだけでなく、早くもカーズ・エシディシ・ワムウの3人も登場する様子。となると、16話にはリサリサ先生も出て来るでしょう。面白さもさらに加速すること受け合い!シュトロ復活の時も待ち遠しい限り。週刊連載時代に戻ったかのように、毎週のお楽しみが出来て嬉しいです。

(2013年1月6日)







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