TOP  戻る



ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




ジャッジメント (審判) / 本体: カメオ
< イメージを「土」に投影する能力 >




20番目のタロット「審判 (JUDGEMENT)」のカードの暗示を持つ。
カードには、天上からラッパを吹き鳴らす天使と、復活の喜びをロックに歌い上げる地上の人々の姿が描かれている。これはキリスト教における「最後の審判」を意味するとも言われており、自分の心や過去の行ないが裁かれる事となるのだ。ここで全ての人々は、「永遠の命を得る者」と「地獄に堕ちる者」とに分けられる。ロックな3人組は「永遠の命を得る」事を許され、生命の讃歌をエネルギッシュに奏でているのだろう。また、「3」という数字は、三位一体を意味する神聖なる数字。「最後の審判」を経て、地上が「完成」へと導かれた事をも示しているのだ。
このように、「復活」「審判」「再生」「発展」「改革」などを象徴するカードなのである。




<特徴>
@スタンドが発現した経緯は不明。


Aブ厚いプロテクターに覆われたロボットのような大柄な人型ヴィジョンを持つ、近距離パワー型スタンド。
強力なパワーとスピードを有し、直接の格闘能力も優れている。指は3本しかない。


Bスタンド・ヴィジョンが本体から離れて行動可能な範囲である「射程距離」、スタンド能力の効果が維持可能な範囲である「能力射程」。これらは本体の心身のコンディションによって僅かな増減をする事はあっても、劇的な変化が起こる事は極めて稀であり、おおよその範囲は定まっている。また、これらの射程内において……、スタンドは通常、本体やヴィジョンをスタンドパワーの「中心」とし、その「中心」から離れれば離れるほど発揮できるスタンドパワーが弱まっていく。ただし、この基本的ルールを逸脱する事が出来るスタンドも存在する。それは、自らの「結界」を持つスタンドである。
「結界」とは、特定の条件を満たした状況・環境を意味し、その条件はスタンドによって異なる。多くの場合、本体とは別のもう1つのエネルギー源とするか、空間そのものを自らの能力で汚染・支配する事が必要である。どうあれ、「結界」内に入る事が出来たスタンドは、本来の「射程距離」「能力射程」を超えてスタンドパワーを持続する事が可能となるのだ。
『ジャッジメント』も自らの「結界」を持つスタンドであり、その「結界」とは「土」である。後述するが、『ジャッジメント』というスタンドは「土」と密接に結び付いている。そのため、本体またはスタンド自体が「土」に接している状態であればスタンドパワーは飛躍的に増し、射程距離が数十mにまで延長されるという性質を持つ。作中で、本体:カメオがまるで土葬された死者のように土中に潜っていたのも、単に身を隠すだけでなく、そういったスタンドの性質を活かす目的もあったのだ。
ただし、100%の「基本スペック」を発揮できるのは、本体から数mの範囲内のみである。より確実に標的を始末するためには、スタンドや「土人形」を使って、本体の近くまでおびき寄せる必要があるだろう。


C決めゼリフは「Hail 2 U!(君に幸あれ!)」




<能力>
イメージを「土」に投影する能力



@本体や他者のイメージを「土」に投影し、様々なものを創り出す能力を持つ。
「土(地面)」とは、言わば「この世」と「あの世」の境目であり、「生」と「死」の境界である。死者を復活させ、裁きを下す「審判」のカードの暗示ゆえ、『ジャッジメント』は「土」と密接に結び付いた能力を宿しているのだ。


A『ジャッジメント』は本体や他者が持つ「イメージ」や「記憶」を読み取り、それをプロジェクターのように「土」に映し出し、3Dプリンターのように実体化する事が出来る。
それが「物質」であろうと「生物」であろうと構わない。ただし、その「イメージ」や「記憶」がより具体的で鮮明であるほど、よりスムーズにリアルに創り出せる。だからこそ、本体:カメオは「ランプの精」を装い、「3つの願い」を聞き入れるという形で迫って来た。「願い」に回数制限・優先順位を設ける事で、心の底からの強い「願い」を聞き出せるからだ。
「願い」とは「心の弱点」に他ならず、そこを突かれた者はまったくの無力と化す。


B作中でJ・P・ポルナレフが願ったように、「死者」を「土人形」として創り出す事も容易い。
本人の「願い」を反映しているから、「土人形」は「本物」同然に動いて振る舞うし、「本物」と固く信じ込んでしまう。「願い」の強さゆえに、「死者」が復活する事が不自然とはこれっぽっちも思わない。しかし、創り出された「土人形」は、所詮はカメオが創った偽物であり、脆い土くれに過ぎない。カメオの意志・命令に従い、願った本人を凶暴に襲うのだ。
こうなってしまっても、願った本人は心からの「願い」を自ら破壊する事など出来ず、抵抗する事すら忘れ、ただ自分が殺されるのを待つのみとなる。


C『ジャッジメント』が纏っているブ厚い装甲も、カメオの「イメージ」を「土」に投影させて創ったものである。
本来はもっとスマートなヴィジョンなのだが、創り出した「土の装甲」をその身に纏っているのだ。作中で、モハメド・アヴドゥルにボッコボコにやられたにも関わらず、カメオにはさほど大きなダメージは見受けられなかったのも、この「土の装甲」にスタンドそのものが保護されていたからである。


D『ジャッジメント』を土煙状に変化させる事も可能。
土煙となって、ランプの中に潜んだり(そのランプも「土」で創ったのだろう)、姿を消して逃げたりする。「土の装甲」を纏っていれば、その分、土煙もより大きく濃くなり、敵の目をさらに撹乱できる。当然、土煙から本来の姿に戻る事も可能で、どこからともなく出現したかのようにも見せかけられる。




TOP  戻る

inserted by FC2 system