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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




ジャンピン・ジャック・フラッシュ / 本体: ラング・ラングラー
< 擬似的な「宇宙空間」を構築する能力 >





<特徴>
2012年頃、囚人:ラング・ラングラーの「理論的な思考を構築する才能」にエンリコ・プッチ神父は目を付けた。そんなラング・ラングラーの才能と相性の良い能力として、プッチのスタンド『ホワイトスネイク』「DISC」によって授けたのがこのスタンド『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』である。
そのため、元々のオリジナルの能力から多少なりとも変化している可能性もある。


人型のヴィジョンを持つ近距離パワー型スタンド。
岩石のような質感の体表、目隠しされたような顔、両手首の球体のプロテクター、腹部に描かれたロケットのような模様などが特徴的である。


ヴィジョン自体を普通に発現させる事も出来るが、手首のプロテクターのみを本体の肉体と一体化するかの如く出現させる事も可能。
ある意味、身に纏う装着タイプのスタンドとも言えるかもしれない。




<能力>
擬似的な「宇宙空間」を構築する能力



『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』は、擬似的な「宇宙空間」を構築する能力を持つ。その空間は「無重力」「真空」によって成り、本体:ラング・ラングラーは「無重力」に適応している。
彼の肉体は常に「無重力」化しているため、黙っていれば宙を浮遊・漂流してしまう状態にある。しかし、スタンド能力の一環として手足の指先が吸盤状に変化しており、それを使えば地面に立って歩く事が可能となる。ただ、敵を追跡する際などは、姿勢がより安定する四足歩行で移動する事が多い。
無論、「無重力」である以上、地面に縛られる事も無い。壁や天井などであっても、地面と同様に歩けるのだ。


「宇宙空間」を構築するためには、まず、ラング・ラングラーが他の物質に触れる必要がある。生物・無生物は問わない。直接触れても良いし、唾液や血液などの体液を掛けても良い。いずれにせよ、そうやって触れられた物質は、「無重力」になってしまう。「無重力」化するまでには、数十秒~数分程度の時間が掛かるようである。作中では、空条徐倫が該当する。
「無重力」に慣れていない者は、上下左右の感覚が無くなり、姿勢のバランスを保てず、体のコントロールも効かなくなる。「無重力」下における肉体の動かし方を熟知しているラング・ラングラーとは違い、もはやマトモに動く事さえ出来なくなるのだ。また、通常の重力下では起こり得ない肉体の変化も生じる。例えば、血が頭部に集まるムーン・フェイスや、それに伴う利尿作用などである。


さらに、「無重力」化した物質と触れ合った他の物質にまで、「無重力」は伝染していく。作中では、ウェザー・リポートがそれに該当する。
ラング・ラングラーに触れられた徐倫が一次感染、徐倫に触れたウェザーが二次感染とするならば、この「無重力」の伝染は二次感染まででストップする。二次感染したウェザーが触れた物質までは「無重力」化しない。なお、一次感染・二次感染とも、複数の物質を「無重力」化させる事が可能である。


『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』の両手首には球体のプロテクターが付いており、内部は空洞になっている。そこに金属片などのガラクタを入れ、プロテクターごと激しく回転。そして、発射口からガラクタを弾丸のように発射する。つまり、「無重力」下でも遠心力を利用して攻撃する事が出来るのだ。ラング・ラングラーはこれを「回転弾」と呼んでいた。
重さが無いなら、回転する力でどこまでも加速できる。体の重心を動かさず、強力なパワーを正確な状態で狙い飛ばせる。その上、「回転弾」が命中した物質もまた「無重力」化する。「無重力」という特殊な環境において、この「回転弾」は非常に有効な攻撃手段なのである。
ちなみに、発射口から「回転弾」や空気を勢い良く射出すれば、その反動を利用し、浮遊中でも軌道修正して移動する事も可能となる。


「無重力」の伝染により、「宇宙空間」の構築は次なる段階へと移行する。
「無重力」化した者が触れた物質も「無重力」になるという事は、触れた壁も床も天井も空気さえも「無重力」化するという事である。それは即ち、その部屋全体が「無重力」の空間となる事を意味する。例えば、小さな箱に触れたとしたら、箱だけでなく、その箱の中にある物も同時に「無重力」となるだろう。スケールは違えど、部屋も箱と同じである。四方を「無重力」に囲まれた空間は、その内部が丸ごと「無重力」になるのだ。ただし、それでも能力射程は存在し、あまりに広大な部屋は隅々まで「無重力」には出来ない。最初に「無重力」化した者(=一次感染者)から半径20mの範囲に限定される。
「無重力」化した空間は、『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』の能力に支配・汚染された「結界」とも言えよう。その「結界」内に「宇宙空間」を創り出す事こそが、このスタンドの本質である。宇宙に空気は存在しない。そのため、能力に支配されて「無重力」と化した空気は、不要物として「結界」の外へとただちに排出される事となるのだ。


空気が「結界」の外へ排出されると、「結界」内は当然、空気が薄くなっていく。気圧はどんどん下がっていき、息苦しくなったり鼻血が出たりする。
そして、最終的には「真空」と化す。「真空」では沸点が下がり、室温でも水は沸騰するようになる。そんな環境に人間がいたならば、窒息するよりも前に体内の血液が沸騰して干からび、すぐさま死んでしまうだろう。こうして、「無重力」と「真空」が実現された時点で、擬似的な「宇宙空間」は完成する。
なお、「真空」下であっても、スタンドによる会話は可能である。


本体:ラング・ラングラーが触れた空気は「無重力」にはならない。彼自身も「真空」の影響をモロに受けてしまうからだ。自分の身を危険に晒さないための、能力的な制限なのだろう。
彼はあくまで、一次感染者から20m以上離れた位置をキープし続ける必要がある。その意味でも、遠距離から攻撃できる「回転弾」は重宝する。


「無重力」化の解除は、個々の物質単位で可能である。重力が戻り、宙から落下する物質で攻撃したりもしていた。もちろん、全てを一気に解除する事も出来る。
能力自体を完全に解除すれば、構築した「宇宙空間」は崩壊。「真空」内に空気が一気に雪崩れ込んでくる。その衝撃と風圧にうまく乗れれば、高速で飛ばされ、敵から逃げ切る事が出来るだろう。だが、その具体的な方向までは指定できないため、運が悪ければ、逆に敵のいる方向へ流されてしまう危険もあり得る。




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