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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




キッス / 本体: エルメェス・コステロ
< 物質を「複製」する能力 >





<特徴>
2011年、本体:エルメェス・コステロが、『矢』の破片で指を傷付けた事によって発現したスタンド。


人型のヴィジョンを持つ、射程距離1~2m程の近距離パワー型スタンド。
パワーやスピードなどの「基本スペック」が軒並み優れており、「能力」を使わずとも十分に驚異的である。


顔や首回り、両腕、胸部、背中には、能力と関係する「シール」が無数に貼られている。
頭部には、先端が球形になった棒(打診棒のような形状)が何本も角のように生えている。胸部には、自らの名前「KISS」という文字が縦に描かれている。


正式名称は『キッス』だが、エルメェスは何度か『ザ・キッス』と呼んだ事もあった。




<能力>
物質を「複製」する能力



本体:エルメェス・コステロの肉体から「シール」を出す。この「シール」は一辺が3cm程の正方形で、キスマークと矢印がデザインされている。
スタンドに目醒めてから間もない頃は、『矢』で傷付けた右の手のひらからのみ「シール」を出していたが、次第にどこからでも出せるようになった。複数枚の「シール」を同時に出す事も可能。
この「シール」は恐らく、エルメェスの皮膚の薄皮や老廃物などと一体化していると思われ、スタンドを持たない者の目にも見えるし触れられる。実体化しているがゆえに、水で剥がれたり、火で燃えたりもする。ただし、粘着力はエルメェスの意志によって調節が可能で、粘着を強めれば水中でもしっかりと貼る事が出来る。また、エルメェスに限らず、他人が使用する事も出来る。


「シール」を貼られた物質は「複製 (コピー)」され、瞬時に2つに増える。その対象は生物・無生物を問わない。能力射程は広く、少なくとも3km以上はある。
例えば、「腕」や「頭」など肉体の一部分をコピーした場合、コピーが傷付いても痛みやダメージは特にないようだ。2つに増えている間は、両方とも「本物」ではなくなっているというのが、より正確なところなのかもしれない。


コピーの現れ方は、エルメェスが決められる。
普通に隣に並ぶように増やす事も出来るし、2つを重ね合わせるように出現させる事も出来る。作中では、バケツを無理矢理重ね合わせるようにコピーする事で、両方とも破壊していた。


コピーできる物質の大きさには限度があり、最大でも2~3m程度の物がせいぜいであろう。
ビルを丸ごと増やしたり、地球そのものをコピーしたり、などという無茶な事は不可能である。たとえ建物や地面に「シール」を貼ったところで、コピーされるのは2~3m程の範囲だけとなるはずだ。


「シール」を剥がすと、2つに増えていた物質同士が急激に引き合い、勢い良くぶつかり合って1つに戻る。その様はあたかも、恋に落ちた2人が熱いキッスを交わすかのようでもある。
増えていた物質がたとえバラバラに切り裂かれていようと、全ての破片が引き合って元の形に復元・修復される。
ただし、1つに戻る際にはかなりの衝撃が加わる。この衝撃によって破壊が必ず生じ、頑丈な物であれば亀裂が入る程度で済むが、脆い物なら粉々に砕け散ってしまう。


1つに戻る際の「引力」は非常に強く、それに掴まれば宙を飛んで移動する事まで可能である。
片方をあらかじめ敵に持たせておけば、それが戻って来る方向から、潜んでいる敵の位置を捕捉する事も出来る。また、戻って来る2つの物質の間に挟み込んで攻撃したり、1つに戻った物質の中にそのまま捕縛したりする事も出来る。


「シール」を2枚貼れば、その物質をさらに3つに増やせる。恐らく、「シール」を1枚貼るごとに1つ増えていくのだろう。
この複数枚使用には、実は1つの特徴がある。1枚目を剥がした際に生じた破壊・亀裂が、2枚目を剥がす事で消え去ってしまうのだ。作中では、「シール」を2枚貼ってパイプを3つに増やし、パイプの中にスポーツ・マックスを閉じ込めた。2枚目の「シール」を剥がすと、1枚目の時に入った亀裂が綺麗サッパリ無くなって、脱出不可能にしていたのである。それ自体は便利だが、戻る際の衝撃を何度も加える事になり、その分、ダメージは深く残ってしまう。人体にはなおさら、おいそれとは使えない。




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