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夢いっぱいの酒を
~ 黒龍は荒木飛呂彦が好き ~





その①


「荒木飛呂彦原画展 JOJO - 冒険の波紋 -」金沢展、延期決定……。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、イベント事はことごとく中止 or 延期。本来なら味わえたであろう至福のひと時を、未知のウイルスによって奪い取られてしまいました。我々は今、遠くの地へと旅する事も、友と集まって語らう事も出来ない自粛の日々を送っています。いつ終わるとも知れない、長い長い闘い。そんな先の見えない不安や恐怖の中で、心身共に疲弊し切った人も大勢いらっしゃるでしょう。……しかしッ!荒木先生はいつだって、我々の生命に瑞々しいエネルギーを与えてくれます。世界が暗闇に覆われた今この時も、夢と希望が込められたプレゼントを届けてくれました!
それが、「黒龍 純米大吟醸 × 荒木飛呂彦」!福井県の黒龍酒造株式会社が販売する日本酒「黒龍」と、我らが荒木飛呂彦先生がコラボしちゃったのですッ!ラベルと化粧箱は、先生描き下ろしの「黒龍」をデザイン。私はほとんどお酒を飲まない人間なもんで詳しくないんですが、お酒自体も相当美味しいらしい。2020年4月19日(日)より、数量限定で販売予定との事。こいつはもう、入手しないワケにはいきません。

このニュースを知ったのが4月9日(木)。その日のうちに行動開始です。荒木先生の公式サイトによると、全国の「黒龍」「九頭龍」の特約酒販店で販売する模様。と言っても、どの酒屋さんがそうなのかすら分からんので、黒龍酒造さんにメールで直接訊ねてみました。結果、私の家の近くにも1件ある事が判明。
一方、ネットでいろいろ情報を集め、この「黒龍 × 荒木」を通販できるサイトも知る事が出来ました。まず、このサイトで1本予約完了!せっかくの機会だし、贈り物感が欲しかったので、熨斗付きラッピングにしました。そんで、最寄りの特約酒販店にも後で行ってみて、もし売ってたらそれも買えたらいいなぁ~という作戦です。こんな純粋にワクワクした時間を過ごせるのって、本当にありがたい事ですね。




その②


<2020年 4月20日(月)>
ついにこの日がやって来ました。「黒龍 × 荒木」、降臨……!!開封の儀を厳かに執り行います。
ラッピングを剥がしていくと、現れたのは、その名を示すような黒い化粧箱。正面には、金色の「荒木飛呂彦」の文字「黒龍」のマーク。しかも、角の部分には、エンボス加工された金色と青のダイヤ柄。この時点で撃ち抜かれちゃいますね。めちゃめちゃクールで美しいわぁ~。「ジョジョ」という作品ではなく、荒木先生ご本人とのコラボってのがまたイイんですよ。それでいて、ダイヤ柄は「ジョジョ」を連想させられるし、とにかく一分の隙もありません。



来たッ!


正面


ダイヤ


左側面


裏面









そして、お待ちかね!先生描き下ろしの「黒龍」の絵は、向かって右の側面に描かれていました。
金色の空の中を、1匹の巨大な黒龍が威風堂々と舞う!角、牙、ヒゲ、爪……など、トゲトゲ度満点の全身は、荒々しさと神々しさを兼ね備えています。体の大部分が黒い影に覆われていますが、それ以外は白か茶色に塗られており、どこか水墨画を思わせる色合い。また、その手には「石仮面」と『ソフト&ウェット』の「しゃぼん玉」が握られ、分かる人はニヤリとさせられる事でしょう。「ジョジョ」の全ての始まりである1部、今まさに現在進行形で描かれる8部「ジョジョリオン」、それぞれの象徴的アイテム。体表が『キング・クリムゾン』っぽいワッフル柄な網目模様になっている点も見逃せません。
見る者に畏敬の念を抱かせずにはいられない、気高き神獣「黒龍」。このご時世も相まって、我々の守り神に思えてきます。放った稲妻で、あらゆる厄災も暗闇も焼き払い、我々の未来を眩しく照らしてくれるはず。「アマビエ」じゃないけど、本当にご利益がありそうな力強い「黒龍」の姿に、こちらも勇気や闘志が湧いてきました。



右側面


左アップ




中央アップ




右アップ






その③


絢爛たる化粧箱を堪能した後は、いよいよ開けて酒瓶を取り出します。
天井の部分を開けると、そこには口上が書き記されていました。「荒木飛呂彦原画展 JOJO - 冒険の波紋 -」の開催謝恩パーティーでの記念品として、荒木先生描き下ろしの龍ラベルの「黒龍」が配られた事が、今回のコラボのキッカケになったようです。これは私も一応知ってはいました。この時のラベルの龍はミニサイズでコミカルな印象で、背景には黒い手形も描かれていて、よりエンブレムっぽい仕上がりになっています。実物がすっごい欲しいんだけど、一般市民には画像を見付けるのが精いっぱい。ともあれ、「黒龍」と荒木先生の縁は2018年に生まれていたのです。



パカッ


口上


出たッ!



満を持して姿を現した、「黒龍」の酒瓶!うわ~、なんてイカした渋い佇まいなんだ……。化粧箱と同様、黒を基調とした瓶です。口の部分の封には、これまた「荒木飛呂彦」の文字と「黒龍」のマーク。しかも、ここにもダイヤ柄があしらわれており、封を破るのももったいなく感じられちゃう。
「黒龍」が描かれたラベルも、文句無しにカッコイイ。黒と金の組み合わせって、こんなにも心を惹き付けるものだったんだな~。そして、化粧箱と瓶を並べると、相乗効果でうっとり見とれるほどの麗しさ。すでに芸術作品じゃん?



正面


口の部分


黒龍マーク


裏面


商品ラベル




黒龍ラベル1




黒龍ラベル2







化粧箱と一緒に


記念撮影



まだ飲んでもいないうちから「黒龍 × 荒木」に酔いしれてしまいました。だがしかしッ!もちろんお酒は飲んでナンボ!良き頃合いに、今度は眼だけでなく舌でもしかと味わい、夢心地に浸りたいと思います。それまでは冷蔵庫の中で待ってておくれ。
……というワケで、後日、飲んだらまたレポートを追記します。でも、あんまりお酒に強くないんで、酔い潰れやしないかちょっと心配(笑)。




(追記)


<5月9日(土)>
さて、「黒龍 × 荒木」をゲットしてからけっこう経っちゃいましたが、ついに飲ませていただきました!
ゴールデン・ウィーク中はひたすら引きこもり、「ジョジョリオン」の予想・考察・妄想に明け暮れていまして……、元々、超インドアな人間なんでしばらく外出しなくても平気なんだけど、更新完了お疲れ様って事で、自分へのご褒美にね。

まず、お酒を入れる器には、かつて「ジョジョ」4部の一番くじで当てたグラスを用意。日本酒を飲むんだし、ここは日本が舞台の4部が相応しいでしょう。
冷蔵庫で冷やされていた「黒龍」を取り出し、口の封を切っていきます。ドキドキ……。そして、いよいよ栓を抜く!すると途端に、お酒の芳醇な香りがホワワァ~っと漂いました。グラスにお酒をトクトクと注いでいき、口に含み、飲み込む。……これがまた、驚くほどにスッキリとしたクリアな味わいで、すっと体に染み入ってきました。ほのかな甘みと、やや辛口の豊かな後味。お酒をほとんど飲まない上に弱い私でも、素直に「美味しい」と思えました。



準備完了


封を切る





開栓の時!


トクトク



この「黒龍 × 荒木」は、福井県が新たに開発した酒米「さかほまれ」を100%使用しています。精米歩合40%の大吟醸ですから、この「さかほまれ」の味と香りを存分に引き出した名酒・美酒に仕上がっていると言えるでしょう。普段からいろんなお酒を飲んでいる人なら、もっと違いが分かるんだろうな。私にはその真の価値は計れていないので、そういう意味では悔やまれるしもったいない。
それにしてもこのお酒、まるで水のように飲みやすい。なんでも、「日本三霊山」「日本三名山」に名を連ねる白山の雪解け水を使っているそうで、その清らかな潤いが閉じ込められているのだから当然と言えば当然。いかんせん、アルコール度数16%なので、あんまり調子ブッこいて飲んでると速攻酔い潰れちゃうかもしれません(笑)。自分の日本酒限界量すら分からん以上、深追いは禁物です。ほどほどにしときました。いい具合のほろ酔い加減。何日か掛けて、ゆっくりじっくり楽しんで味わっていこう。


―― コロナ禍さえ無かったなら、金沢展に合わせて盛り上がってたんだろうな~。ひょっとしたら、金沢展限定でオリジナル酒盛りグッズなんかも販売してたかも?そして、金沢市でもコラボして、「黒龍」に合ういろんな肴があちこちで売られていたかもしれませんよね。そんな想像をすると、つくづく惜しい。いや……、いつか開催する時にこそ、是非とも再コラボ祭りを実現してほしいです。
しかしながら、今回の「黒龍 純米大吟醸 × 荒木飛呂彦」。本当に素晴らしい企画でした。こんな状況だからこそ有難みも増したってもんですし。気品漂う風格を備えた「黒龍」の聖なる気が、心身を巡って沁み渡り、この危機を乗り超える力をいただけた気がします。荒木先生、黒龍酒造株式会社の皆様、ありがとうございました!お~し、明日からも楽しく生きるぞうッ!



乾杯ッ!!




夢いっぱいの酒を

完




(2020年4月22日)
(2020年5月10日:追記)




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