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管理人 京都へ行く
〜 カンリニン・ミーツ・ロハン 〜




――まず最初にお断りしておきましょう。このレポートを書いているのは、2016年10月9日。このレポートの内容は、2010年11月27・28日の出来事。つまり、およそ6年も後に書かれたものになります。
迂闊にもメモを取らずにいてしまい、しかもレポートを書き上げるのをズルズルとサボッているうち、当時の記憶もどんどん曖昧になっていき……、結局、書けずじまいになっていたのです(汗)。しかし、2016年9月に「ルーヴルNo.9」という企画展へ行き、そのレポートを書き上げた際、今更だけどこっちも完成させちまおうと思い立ちました。つーか、この機を逃せば、たぶん一生書けないでしょうし。
そんなワケでこのレポートは、かつての写真やネット上の記事・感想などを見返しながら、ボヤけた記憶を手繰り寄せて書いております。大雑把な内容の上、不正確・不明瞭な点もあるでしょうけど、そこはご容赦を。




その@


京都では毎年、「KYOTO CMEX (京都シーメックス)」なるイベントが行われているようです。「CMEX」とは「Cross Media Experience」の略で、要するに映画やゲーム、マンガ、アニメ等の様々なメディア・コンテンツを融合(クロス)させた祭典らしい。……で、「KYOTO CMEX2010」の一環として企画されたのが、「マンガ・ミーツ・ルーヴル ―美術館に迷い込んだ5人の作家たち」でした。
これは、フランス・パリが誇るルーヴル美術館に選ばれた5人のマンガ・アーティスト達の原画展。ルーヴル美術館をテーマに執筆された作品の原画や複製原画が、「京都国際マンガミュージアム」にて展示されるのです。もちろん、我らが荒木飛呂彦先生の作品「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」も出展!開催期間は2010年11月5日(金)〜12月3日(金)。
この時点ではまだ、「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の日本版単行本は発売されていません。フランス版単行本と、ウルジャンに3号連続掲載されたモノクロ版しか読めていませんでした。そんな飢えた状況での原画展となれば、これはもう尚更、是が非でも観に行かねばならんでしょう!
なお、詳細については@JOJOさんをご覧になってください。

ちなみに、この企画展は横浜でも巡回される運びとなり、短い期間ながらも多くのファン達が訪れました。(その詳細はこちら




そのA


<2010年 11月27日(土)>
今回も1人旅。朝から飛行機を乗り継いで、大阪の伊丹空港へ向かいます。ただ、エンヤ婆かウェザーでも現れたかってぐらいの濃霧のせいで、いきなり出発時間が1時間以上ズレる結果に。さらに、謎の下腹部の痛みにも襲われ、非常に不安な始まりとなりました。
伊丹空港からはバスで1時間ほど揺られ、お昼にやっとこ京都駅に到着ッ!ここまで来ると天気も良好、下腹部の痛みもだいぶ収まっていました。良かった良かった。さて、京都に来るのは高校の修学旅行以来。あんま記憶も残ってないし、時期も紅葉のシーズンなので、観光としても充分に楽しめそうな予感がします。

街並みを見物しつつ、気分上々で烏丸通を歩きました。さすがは京の都、栄えてます。千年の歴史と現代の文化が、見事に共存してますね。
会場である「京都国際マンガミュージアム」は、そんなに遠くない模様。しかし、その前に腹ごしらえです。空腹で原画に集中できなかったらイヤですからね。ここはひとつ、京都らしい物でも食べたいところではありますが……、今は何より、一刻も早く荒木先生の原画が観たいッ!なので、ちょうどよく発見したココイチのカレーを食べました(笑)。



京都駅

東本願寺

御影堂門

京を歩く



そして、いよいよマンガミュージアムへ!建物よりも、大きな庭の方が目に留まります。ここには日本の人気作品のみならず、世界各国の名作も揃っているらしく、持ち出したマンガを庭で自由に読む事が出来るのだそう。なんてステキな場所なんだ。
利用料金800円を支払い、入場。中はまさしくマンガ図書館!膨大な数のマンガがズラ〜ッと並んでおり、所々にマンガ家先生方のサイン色紙まで飾ってありました。見た感じ、残念ながら荒木先生のは無さそうでしたが。……ともあれ、企画展の会場となっている多目的映像ホールに着きました。まだ入り口だってのに、すでに高貴で重厚な空気が漂っています。



マンガミュージアム


お庭


企画展ポスター

企画展へ




そのB


会場内は真っ暗で、展示物のみが照明によって浮かび上がっていました。まずは企画展の案内パネル、そして、各々の作家と作品を紹介する真っ赤なパネルが立っています。原画等は真っ黒な壁に取り付けられたガラスで額装。お客さんはそんなに多くはなく、静寂に包まれながら、じっくり鑑賞できた……ような記憶があります(笑)。
展示作品は次の5作品。ニコラ・ド・クレシー氏の「氷河期」マルク=アントワーヌ・マチュー氏の「レヴォリュ美術館の地下」エリック・リベルジュ氏の「奇数時間に」ベルナール・イスレール氏の「ルーヴルの上に広がる空」、そして荒木飛呂彦先生の「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」。これは2009年のルーヴル美術館での企画展とまったく同じメンツです。当然、荒木先生は日本人で唯一の参加!


荒木先生の展示内容は、「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」を構成する「日本編」「ルーヴル編」「地下倉庫編」からそれぞれ数点ずつチョイスされ、合計20ページ程となっていました。ルーヴル美術館での企画展は、表紙イラストと本編冒頭2ページ、それとイメージボードの計4点のみの展示だっただけに、このボリューム感も嬉しいッ!
今まで何度か荒木先生の原画を観てはいますが、やっぱり観る度に感動があります。これまでもこれからも、原画を観れば同じ事を言う事になるんでしょうけど、この世で唯一無二の「本物」の存在感はとにかく圧倒的。下書き、スミベタ、ホワイト修正、カラー……等々、全てが一体となって生々しく迫って来ます。観る角度によって見せる姿を変え、「立体」で我々の心を掴んで来ます。これは実際に観た方なら理解できるはずだし、観なけりゃ伝わらない。

とりわけ強烈に印象に残っているのが、「日本編」で洗濯物を干す奈々瀬さんでした。理想のボディラインを探り探って、先生の下書きの線が幾重にも引かれていたのです。しかし、そのこだわりと追求の甲斐あって、露伴も心奪われる程の健やかでナチュラルな色気が表現されたと思います。
「ルーヴル編」では、背景となる美術品や設備が写真の切り貼りで描かれていました。この6年後に行く事となる「ルーヴルNo.9」では展示されていなかった、地下へのエレベーターのページや、ゴーカート的な車両に乗って移動するページでも写真が使われています。普通に展示されてる美術品ならともかく、そんな裏側のマニアックな物まで。恐らく、荒木先生が取材の際に撮られた写真なんでしょうね。
……あと、ルーヴル美術館で展示されていた4点もあった気がします。2009年の「ウルジャンまつり」では果たせなかったあの絵達との再会に喜んだような記憶もあります。ただ、それももはや曖昧すぎるし、複製原画だった可能性もあるよなぁ……。本当はどうだったのか、正直、自信がありません(汗)。少なくとも、この2年後に開催される「ジョジョ展 in TOKYO」のレポートを読む限り、表紙イラストは確実に本物がここにあったようですが。



そんなこんなで原画を満喫し、会場を後にしました。京都まで来ただけの価値は充分すぎるくらいにある、最高の企画展でございました。





<11月28日(日)>
この日は荒木先生や「ルーヴルへ行く」とは何の関係もない、単なる観光です。なので、ここはダイジェストでお送りします。
お土産にお守りを頼まれてた「鈴虫寺」こと華厳寺に行ったり……、嵐山でキレイな紅葉や竹林を観たり……、帰りの時間が押し迫る中、清水寺をダッシュで回ったり……。実を言うと、個人的神ゲーである「久遠の絆」の聖地巡礼も兼ねてました(笑)。



松尾大社


鈴虫寺へ


スゲー行列


鈴虫寺


幸福地蔵さん


嵐山


渡月橋


スゲー人


天龍寺前庭


竹林の小径


三重塔

ブレッブレ


清水の舞台


六花亭にて


甘酒こくこく



――帰りの便には何とか間に合い、無事に帰宅できました。今回の旅は時間に余裕が無かったので、もっとゆっくり気ままに京都を楽しみたかったものです。それでも、久方ぶりに京都の空気を感じられたし、紅葉シーズンならではの風情・風流に触れる事も出来ました。
ルーヴルと京都、悠久のロマン溢れる両者のコラボレーションは、本当に素晴らしかったです。またいつの日にか、彼の地へと訪れたいと思います。
そして、このレポートの6年もの遅れ。もうこんな事が無いように、今後はメモをキッチリ取って、感動や記憶が薄れる前にさっさと書き上げる事を自分に誓います(笑)。




管理人 京都へ行く

(やっとこさ)
完




(2016年10月9日)




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