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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




ラバーズ (恋人) / 本体: 鋼入りの(スティーリー)ダン
< 感覚を「共有」する能力 >




6番目のタロット「恋人 (THE LOVER)」のカードの暗示を持つ。
基本的には、「恋愛」「性愛」「調和」「絆」「誘惑」などを象徴するカードである。
しかし、このカードに描かれているのは、仲睦まじい2人の恋人の姿ではない。得意気な表情を浮かべる男性と、彼に恋する裸の女性が2人、そして空には恋の矢を持つ天使キューピットの姿。(この点において、ラッキーランド版の「恋人」のカードは、ウェイト版よりマルセイユ版に近い。)結局のところ、2人の女性のうち、恋の矢が刺さるのはどちらか1人のみ。男はいずれ、どちらかの女性を選ばねばならなくなるのだろう。よって、「選択」「決断」も暗示するカードなのだ。




<特徴>
@スタンドが発現した経緯は不明。


Aハエやノミに似たのようなヴィジョンを持つ。両手はハサミの形状をしている。体長1ミリにも満たない超極小のスタンド。
スタンドとは、「生命」や「精神(魂)」のエネルギーから生まれる「スタンドパワー」が具体的な形を持った存在である。エネルギーの塊に過ぎない以上、どんなヴィジョン・どんな大きさのスタンドであっても、小さくする事自体は不可能ではない。しかし、意識をかなり集中させなければならず、なおかつそれを長時間持続させるとなると、本体の疲労やスタンドパワーの消耗も必然的に激しくなってしまう。
だが、このスタンド『ラバーズ』は、本来の大きさがミクロサイズという珍しいスタンドなのだ。
(意識的に小さくしたスタンドは、スタンドパワーが凝縮されているため、他の物質を透過する事が難しくなっている。逆に、スタンドを大きくする事も不可能ではないだろうが、スタンドパワーが拡散し、他の物質やスタンドに対する干渉力を失ってしまうものと思われる。結局、本来の大きさのままが一番なのだ。)


B本体:ダン曰く、史上最弱のスタンド
髪の毛1本動かせないほど無力なスタンドであるがゆえに、射程距離は数百kmを優に超えるほど長く、持続力も高い。


C鳴き声(口癖?)は「マギーッ」「ムキーッ」「ムギーッ」。




<能力>
感覚を「共有」する能力



@自分の感覚を伝達・共有する能力を持つ。
それはまるで、痛みも喜びも思い出も分かち合い、何も言わずとも通じ合える理想的な恋人同士のようである。


A『ラバーズ』が他の生物の体内へ侵入する事によって、本体:ダンや『ラバーズ』の感覚がその対象となった生物にも伝わっていく。
能力射程は、『ラバーズ』を中心に数センチ程度と推測される。極小サイズのスタンドなので、数センチでも充分に広範囲と言えよう。
作中では、ダンの触覚・痛覚を数倍にして効果的にジョセフ・ジョースターに伝達させるため、神経の中枢たる「脳内」へと侵入した(「肉の芽」を植え付ける目的もあるが)。義手にさえ本物のような感覚を与えるようだ。
また、身に纏ったジョセフの脳細胞に、『ラバーズ』の視覚から得た『ハイエロファント・グリーン』の形を与えていた。同様に、『ラバーズ』そのものの姿や情報を伝え、脳細胞を変形・操作する事も可能。口内に侵入して、ダンが喋った言葉を対象にも喋らせたり……、耳に侵入して、ダンが聞いた音を聞かせたり……なんて事も出来るのかもしれない。


B能力を使うためには、『ラバーズ』の両手であるハサミで、対象となる生物や部位を傷付ける必要がある。そのため、スタンド自体の動きを封じられてしまうと、能力も発揮できなくなってしまうようだ。
また、同時に複数の感覚を伝えられるほどの精密性・自在性も有していない。ジョセフの脳細胞に形を与えて操っている時は、ダンや『ラバーズ』のダメージをジョセフに伝える事は出来なくなっている。逆に、ジョセフにダメージを返す時は、脳細胞の操作は不可能である。


C厄介な能力に加えて、驚異的な射程距離と持続力。どんなに遠くへ逃げようとも、この恐るべき恋人は迫って来る。恋人というより、もはやストーカーである。




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