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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




マジシャンズ・レッド (魔術師の赤) / 本体: モハメド・アヴドゥル
< 「火炎」を操る能力 >




1番目のタロット「魔術師 (THE MAGICIAN)」のカードの暗示を持つ。
カードに描かれた魔術師は、「無限大」のシンボルを模した帽子をかぶっている。そして、身に纏っている服には、「牡羊座」のシンボルらしきマークも刻まれている。牡羊座=白羊宮は火の宮と言われ、その守護星は火星。「情熱的」「直情的」「冒険心」などを表す星座なのである。(牡羊座はモハメド・アヴドゥルの星座でもある。)
また、テーブルの上には「剣」「杯」「金貨」が置かれ、魔術師自身は「棒」を手にしている。これらはそれぞれ、タロットの小アルカナやトランプを構成するスートを示し、自然界の四大元素をも意味するのだ。「剣(ソード)」は、「スペード」であり「風」。「杯(カップ)」は、「ハート」であり「水」。「金貨(コイン)」は、「ダイヤ」であり「地」。――そして、魔術師が持つ「棒(ワンド)」は、「クラブ」であり「火」
最初のタロット・カード。最初の星座。無限のエネルギー。四大元素との接触・交信。……このカードには、非常に強大で神聖なるパワーが秘められている。「全ての始まり」「創造」「強い意志」「指導力」「進歩」などを象徴するカードなのである。




<特徴>
@生まれついてのスタンド能力である。


Aエジプト神話の神のような鳥の頭部と、人間的な逞しい肉体……というヴィジョンを持つスタンド。
「火炎」の能力とも相まって、その姿は不死鳥さえイメージさせる。


B射程の短い近距離パワー型スタンドであり、それゆえに、パワーやスピードが秀でている。
特殊な能力を使わずとも敵と充分に渡り合える格闘能力は驚異的である。




<能力>
「火炎」を操る能力



@この世の始まりは「炎」に包まれていた。また、原始の昔、「火」を手に入れた事によって、人類の歴史は大きく変わり、文明は目覚ましく発展していった。『マジシャンズ・レッド』は、そんな「始まり」を示す「火炎」を生み出し、自由自在に操る能力を宿している。
その火炎は、瞬時に鉄を溶かし、蒸発させてしまうほど凄まじい。
しかし、本体:モハメド・アヴドゥルは、自分の命よりも他人の命を優先してしまう性格。そんな「人を思いやる優しさ」が無意識のリミッターとなって働いているらしく、生物に対しては火炎の威力が弱まってしまうようだ。実際、彼が炎で誰かの命を奪うようなシーンは、一度たりとも描かれていない。


A炎を自在に操れるという事は、物理法則すら無視できるという事である。
そもそも『マジシャンズ・レッド』の炎は、言わばスタンドの一部。スタンド使いではない者には、(熱は感じるが)その炎を見る事は出来ない。
そして、自然通りに炎が上方や風下へ燃え広がるとも限らない。アヴドゥルの意志に従い、その形状や熱量、温度、性質を変化させるのだ。一瞬のうちに、特定の場所のみを燃やし尽くしたり、逆に消火したりする事も容易い。


Bただし、『マジシャンズ・レッド』の炎の高熱によって自然発火した場合、その発火した炎自体は普通の炎である。これはもちろん、一般人にも見える。
この普通の炎は『マジシャンズ・レッド』であっても操作する事は不可能と思われる。自在にコントロールできるのは、あくまで、自身が生み出した炎のみなのだ。


C『マジシャンズ・レッド』の火炎操作には、下記DFのような様々なバリエーションが存在する。
攻撃・防御・探索と、応用力にも優れたオールマイティーな能力なのである。


D「赤い荒縄(レッド・バインド)」は、その名の通り、炎を縄状に変化させる技である。
この縄で敵を縛り付け、動きを封じると同時に、炎と熱によるダメージも与える。「猿轡(さるぐつわ)」のように相手の口を覆い、呼吸すら困難にする事も可能。作中では、この技を喰らった空条承太郎が、水で炎を消していた。恐らく、この時のアヴドゥルには敵意も殺意もなかったため、水で簡単に消火できる程度の炎だったのだろう。本気の戦いでは、同じようには行かないはずだ。


E「クロス・ファイヤー・ハリケーン」は、エジプトにおいて「生命」の象徴とされる「アンク(エジプト十字)」の形に炎を変形させ、敵に放つ攻撃技である。その業火と熱風の渦は、あらゆるものを焼き尽くしてしまうだろう。
さらに、「アンク」の炎を複数に分裂させる秘技「クロス・ファイヤー・ハリケーン・スペシャル」も存在する。灼熱の壁が迫り来る中で、敵は攻撃する事も近付く事も出来ず、自分が炎に飲み込まれるのをただ待つだけとなる。


F「炎の生物探知機」は、6つの炎の固まりによって、半径15m以内に潜む生物の居場所を探る技である。
6つの炎は、それぞれ前後・左右・上下を表す。生物の呼吸や皮膚呼吸、気流の変化、温度の違い等を敏感にキャッチし、生物が潜む方向の炎が揺らぎ、その位置を示してくれるのだ。




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