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恐るべし 砂漠の流浪民ウルムド・アブドゥルッ!!



●まずお断りしておきますと、これを書いている時点で私、まだ6話目は読んでいません
せっかくの2話掲載をじっくり堪能するためにも、5話目だけの純粋なる感想を書くためにも、あえてそうしました。



#5 15,000メートル 丘陵地帯 午前10時





●思っていたよりも地味にスタートしました。REMIX版のコラムよろしく、「Ready, Steady, Go!!」で銃声が響いてスタートだと、勝手に想像していたんですけど。
まずは1st.STAGE。第1チェック・ポイントは15,000メートル先のカトリック教会。レースやチェック・ポイントの中身を早いうちに読者に説明し、理解してもらえるようにという意味もあるのか、短距離走のSTAGEです。各STAGE優勝者には賞金とタイム・ボーナスが贈られるらしく、スティール氏の言う通り、この辺りの駆け引きもレースを左右しそうですね。また巧妙な設定を用意したものです。


●作品の内容とは無関係なんですが、スティールや14歳、ジョニーの瞳の描き方が怪しくなってきました。点目というか、ジャイロと同じ瞳になってきています。6部でも味方メンバーは、徐倫以外の全員の瞳があれになっちゃいましたからねえ。初めはそれぞれ違ってたのに。
あの目はどこか無機質なイメージを感じさせるので、大勢の中に1人や2人いれば際立って良いんですけど、みんながああなってしまうと不気味になるだけで、あまり好ましくありません。6部から荒木先生お気に入りの瞳になってるのでしょうか?ゴールする頃には、全員があの目になっていそうで怖いです。せめてサンドマンだけでも、元の瞳のままでいてほしいです。


●スティールの解説をよそに、謎多き男ジャイロがいきなり飛び出しました。考えがあっての事なのか、勢いだけで突き抜けて行ったのか、それさえも掴み切れないのが彼です。でも、いかにも主役って感じのダイナミックな走り方。賢明に手堅い走りをされても、絵的につまらないですし。
そんなジャイロの走りによって、いよいよレースが動き出します。他の馬達が興奮し、転倒続出!近くにいた参加者の馬が突っ込んで来ましたが、ジョニーはそれを難無くかわします。2年間のブランクと脚のハンデを感じさせない、見事な乗馬テクニック
そして、単独トップのジャイロに襲い掛かるは、優秀候補のディエゴ。ザパラッ ザパラッという変な擬音と共に、不敵な笑みを浮かべて登場。帽子のDIOの文字のヨレヨレがちょっぴりダサいです。アブさんもラクダで追撃!大迫力で迫って来ます。しっかりだく足歩行もしていました。


●ジャイロの鉄球、再始動。ただ持ってるだけで回転し、飛んで、戻って来ました。その上、回転の振動の波とやらを利用して、物を探る事も出来る様子。ジョナサンが使ったワインの波紋探知機みたいなイメージなんでしょうか。ホコリや砂に向こう側の像を映し出しているのか何なのか分かんないけど、回転の力は万能です。たったあれだけで理解し、的確に説明してくれたジョニーの観察力には敬服するばかり。
…で、サボテンに突っ込んで転倒したアブさん、あまりに早過ぎるリタイヤ。噛ませ犬はイケメンでもハーンでもなく、アブさんだったのです。何のためにパラレル・ワールドにまで御足労願ったのやら。紳士的な人みたいだし、ラクダでのレースも見たかったなあ。残念。


「もらえるものは病気以外ならなんでもイタダくぜ」
え〜と…、一応、言っておいた方がいいんでしょうかね?億泰か、お前は。


★とにかく、今回のジャイロの行動で、レースは大きく回り始めました。参加者や主催者、見物人、みんなに彼の存在が知れ渡った以上、今後は注目の的になる事でしょう。アブさんを倒す際に使った鉄球の跡も、サンドマンが発見し、更なる波乱を呼びそうな予感がします。
ただ、今回を読んで思ったんですが、レース中だとキャラ同士の掛け合いが見られないので、物足りなさがありますね。スピード感も臨場感もたっぷりなので、キャラの絡みがもっと描かれれば、もっと面白くなるのでは?まあ、まだまだレースは序盤。各キャラの関わりも、これから作られていくんでしょうけどね。

よ〜し、ではこれから6話目を読みますです。




(2004年2月16日)




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