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そう…
オマエの「幻覚さん」かもなああ〜〜〜っ


#9 15,000メートル 下り坂 午前10時14分





●なんとポコロコ、マジに能力者でした。あれはまさにスタンドそのもの。サンドマンを差し置いて、ポコロコが最初にハッキリとスタンド(仮)の全体像を発現させる事になろうとは……。予想外の展開になってきました。デザイン的には不気味な人形っぽく、『グーグー・ドールズ』に近いですね。
「スタンドには飽きた」って気持ちもありますが、荒木先生のデザインセンスが発揮される場でもあるし、何だかんだで新しいスタンドの出現にはワクワクさせられます。ポコロコのスタンド(仮)も得体の知れない感が表現されていて、個人的には好みのデザインですね。あまり縁起が良さそうには見えませんけど。あの空の弾丸入れみたいのが、「ロシアンルーレットでも生き残れるぞ」という強運の象徴になっているのかな。
しかし、ポコロコはいつの間にスタンド使い(仮)になっていたんでしょう?あのスタンド(仮)、さも当然のようにさりげなく現れてましたが。『矢』でも無いだろうし、やっぱ生まれ付きかな?それがエンヤ婆似の占い師との接触で目醒めたのかもしれません。


●ポコロコに牛の死体の事を教えている辺り、このスタンド(仮)が強運の源なのでしょうか?幸運が能力というのは賛否が分かれる所だと思いますが、ただ漠然とラッキーってのよりは良いかもしれません。能力という概念によって、ポコロコの強運にも制限や条件が生まれたという事でしょうから。これでポコロコにも駆け引きの要素が出来、他の参加者にも逆転の目が出て来た訳です。先の読めないレース展開を期待するなら、ある程度の縛りや平等化は不可欠でしょう。
能力に制限を加えるとすれば、「幸運に見合った分の不運も味わわなければならない」とか「幸運を使い過ぎると、後々バッドな事が降りかかる」とかでしょうか?いずれにせよ、ポコロコ自身の行動や覚悟が必要である以上、決して何でもアリな強運ではなさそうです。


●ポコロコのバカヅキには、クールなジャイロもさすがに大焦り。初めはまだ挑発的な口を聞ける余裕もありましたが、ついに「敵はこいつ」「恐るべき野郎」との認識に至った様子。でも、ジョニー同様に計算でやっていると勘違いしちゃってますけど。更には、鉄球を直撃させた岩からサンドマンも登場!それで岩の落下が遅れ、サンドマンはジャイロに気付き……と、このスムーズな流れもお見事です。
サンドマンはジャイロもポコロコも抜き、トップに踊り出ます。ポコロコにばかり気を取られていたので、ここでのサンドマン乱入には驚かされました。最後の直線に突入すればジョニーも加速して来るでしょうし、いよいよ役者は揃ったという所ですね。


無駄に熱いアナウンスがおかしいです。「井戸の水を涸らしてしまうように!!」だの「悪魔がすんでいるぞッ!!」だの「あのヒヅメの音は自分への葬送行進曲の作曲だあ――ッ」だの。なんでそんなに語彙が豊富なんでしょうか?自らの魂をぶつけて叫んでいるのが伝わって来るかのようですね。
彼の命のほとばしりとも言える熱血アナウンスのおかげで、レースもますますヒート・アップしています。


★ゴールが近付き、1st.STAGEもクライマックス。ジャイロの独走状態が破れた今、誰が勝っても不思議ではありません。
増してや、ジャイロもポコロコもサンドマンも謎の能力の持ち主。その能力が今後にどう絡んでいくのかにも注目です。そしてただ1人、特別な力など持っていないジョニーはどう出るのでしょうか?ジャイロ達を脅かす存在になり得るのか、解説役に終始するのか。彼からも目が離せません。




(2004年3月8日)




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