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このレースの勝者は…………
この世のヒーローになるわッ!


#10 15,000メートル 最終直線 午前10時17分





●農場跡で一波乱あるのかと思っていましたが、意外にもあっさり通過。
岩山をショートカットし、ガンガン進むサンドマン。そんなサンドマン走法の秘密がスティール氏によって解説されました。御丁寧に図解入りで説明してくれたので、とても分かりやすいですね。現実にあのフォームが有効なのかどうかは知りませんけど、絵的にも理論的にも説得力はありました。「あぶないのでよい子のみんなはマネしちゃダメだよ!」と親切な忠告までしてくれたスティール氏は、実にジェントルマンです。
とにかく、大自然の中で生まれ育ったサンドマンにとっては、岩も風も大地も全てが味方。鍛えられた筋肉はインディアンならではの方法でしなやかに使われ、馬とも対等以上に戦えるという事です。さらには第1話で見せた白人走法なども隠している彼は、まぎれもなく真の優勝候補者と言えましょう。


●スティール夫人(14歳ちゃん)がいつになく多弁で出番も多かったですね。もともとレースの誕生に関わった人ですし、予想を超えた展開に熱くなっているようです。
なんか顔が微妙に大人っぽくなっている気もしますが、きっとこのレースはジョニーのみならず、彼女をも成長させているのでしょう。成長早すぎですが。


●サンドマンの乱入はともかく、ポコロコこそが敵と認識したジャイロ。思案に耽ります。何かの力がポコロコを守っていて、いかにしてツキの流れを変えるかが重要と見たようです。あれはスタンドとは別のエネルギー体なのかもしれませんね。自分自身の生命や精神から発現したものではなく、もっと精霊や守護霊に近い感じの。本人の力ではないのなら、スタンドとは違った弱点や隙が生まれる可能性もありますね。
ここでジャイロは、自分の過去についても初めて触れています。ギャンブル場でバカツキ野郎を見た事、自分と愛馬が生まれついての「逃げ馬」である事。この発言から、あちこちを旅していたであろう事が推測できますし、自分達が優れた存在であるという自信も感じます。彼と愛馬の出会いも気になるところですね。明日の朝刊で、さらなる過去が明かされるのでしょうか?


●ジャイロが勝負に出て、ポコロコを抜き返します。サンタアナが吹き荒れる中、いよいよ最終直線へ!ゴールは目前!
主催者のスティール氏が焦る程に、とてつもない数の観客達がそこには待っていました。いかにも大レース大会って雰囲気になってきましたね。国中が注目するこのレース。この時代のスポーツは宗教に近かったとさえ言われてるくらいです。まさに勝者はヒーロー!英雄の座を奪うのは、果たして誰だッ!?


●そして、今回一番の燃えどころとなったジョニーとディエゴ。馬を労わりながらも、ついにジャイロを追い越す決心を固めたジョニー。「そろそろたまげさせてやろうぜ」と、不敵でカッコいいセリフを放ちます。やっとジョニーのターンです!と、その時、風圧シールド走法で追い上げて来たディエゴの登場!ここでディエゴまで来るとは完全に予想外。大ゴマも連発で、アブさんとは扱いが天と地ほどの差がありました。
ジョジョとディオの戦い!これが燃えないはずがありません。「解説役はもう終わりだぜ!」と、満を持して一気に飛び出したジョニー。そんなジョニーに「ム!」と驚くディエゴ。新世界での2人の因縁の始まりです。特殊能力の無いこの2人の激突は、ジャイロ達能力者の対決とは一味違った盛り上がりを見せそうですね。


★1st.STAGEも次回で決着でしょう。最初の勝者は一体、誰になるのか。未だにまるで読めません。ジャイロ、ポコロコ、サンドマン、ジョニー、ディエゴのデッドヒートですからね。
ジャイロは「ぜんぜん予定通り。たぶん。」とのコメントで、中途半端に自信満々ですが、何か策はあるのでしょうか?やっぱり彼の考えは謎です。でも、そろそろ鉄球の正体も知りたいので、鉄球使いまくりでもいいかも。あの観客の中で使えるのかは分かりませんが。




(2004年3月15日)




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