本当に結婚してるの？残念だな？
●マウンテン・ティム参上ッ！何と、イケメンが物語に深く関わってきました。犯人追跡のため、保安官助手に任命。こういう形で彼の活躍が見られようとは！
いつの間にか姿を現し、馬に敬意を表され、恐るべき投げ縄の腕を持ち、知識や推理力にも長けている……。ルックスも更にイケメンだ。只ならぬ雰囲気をビンビン放っております。いいトシこいて14歳の人妻をも口説いてる辺り、やはり女性に優しいナイスガイでもあるようですね。自信に満ち溢れた笑顔も無駄に爽やかです。
ただ、いちいち言動が芝居掛かっているので、怪しく見えてしまうのも事実。彼が犯人なのでは？そういう疑念も芽生えてきます。さすがのジャイロも、彼には相当の苦戦を強いられるでしょう。まあ、我々の想像の限界を余裕で超えてしまうのが荒木先生。もっとブッ飛んだオチが待っている事も期待してます。
●イケメンが語る、インディアンの伝説。隕石といい、不思議な能力といい、これはまさしくスタンド使いの事。
スタンド使いはスタンド使いと引かれ合う。この法則を、邪悪さと禍いを呼び寄せる呪いと捉える所が新しく感じました。「ジョジョ」では精神と生命からみなぎる神々しい力として、肯定的な立場から描かれたスタンド。しかし「SBR」では、逆に呪いと引き換えに手にする悪魔の力として、否定的に扱われるのかもしれません。同じモノでも、見方を変えると印象も変わりますね。
とは言え、この謎の能力がスタンドそのものであるかは不明。「ジョジョ」での先入観を逆手に取って、まったく別の概念を持ち出して来る可能性もあります。
●いよいよ2nd.STAGEスタートの朝。ジャイロとジョニィの会話シーンは、2人がなんか馴染んでるので微笑ましいです。本編で初めて、ジャイロがゴーグルを付けてました。穴開きまくりだから、ホントに役立つのかどうか疑問ですが。
賭けでの人気やライバル達について語り合う2人。イケメンの話題の時の会話の噛み合わなさっぷりが笑えます。「イケメンの帽子が変だ」と一人しつこいジャイロですが、多くの読者が「お前の帽子の方が変だよ」とツッコんだ事でしょう。でも、2nd.STAGE編初のニョホが見られたので良し。
砂漠の説明のシーンでの、ドクロ入り太陽もスゲー懐かしかったですね。この表現は２部以来でしたよね？
●ジョニィが言うには、サンドマンはアリゾナ出身との事。そして、アリゾナ砂漠にはインディアンの伝説の地がある。サンドマンが砂の能力を身に付けたのも、その「汚れた場所」に足を踏み入れたからなのでしょう。
と、すると、この2nd.STAGE中に誰かが迷い込み、能力をGETするって事も有り得ますね。ディエゴ辺りが、1位への執念で強力な能力を得たりするかも。このSTAGE、誰かの運命を大きく変える予感がします。
●レース、スタート！ジャイロはまたも、いきなり全力疾走で飛び出します。その上、本来のコースを外れ、最短ルート。唖然とし、憤りを押さえられないのはジョニィ。2人の個性が遠慮なくぶつかり合ってて、イイ感じです。仲間同士の対立とかが好きな私としては、実に望ましい展開。
常識や理屈がまるで通用しない男・ジャイロ。協力関係を結んだはずのジョニィさえ置いてけぼり。いくら協力しても、これはあくまで個人個人のレース。自分に付いて来れないヤツと協力する気など、さらさら無さそうです。逆に言うなら、ジョニィなら付いて来れると思ってるからこそ、関係を結んだのでしょうね。ある意味、究極のマイペース。
●早くも登場した、ヒヅメの主。彼の名はミセス・ロビンスン！
……え？彼？「ミセス」のクセに男なの！？クール・ビューティーなお姉様キャラを想像していた私がアホでした……。名前とビジュアルから察するに、凶悪オカマ系キャラですか？ジャイロへのTRUE LOVEに目醒め、密かに彼をストーキングしてますか？あんまりコイツが犯人っぽく思えないのは私だけ？
★血が煮えたぎる程、最高に面白かったです。語彙が貧困で申し訳ないんですが、これが率直な感想です。絵的にも内容的にも、イケメンとジャイロに魅せられまくりの回でした。各キャラが生き生きと自然に動き回っているので、それだけでも大満足。展開としても、レース・サバイバル・サスペンス・ギャグと、いろんな側面を持っていて、それぞれの角度から楽しめますしね。
このSTAGEが終わる頃には、ジョニィも「回転」を少しは操れるようになっているのかという点も気になります。ジャイロの鉄球に対し、ジョニィはコルクの回転を使うのでしょうか？一体、どうやって回転を生み出すのか？一人称が「ぼく」に変わってしまったジョニィですが、ジャイロとの出会いで心に変化が起こり始めているのかもしれません。
（2004年6月22日）