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鼻の穴ペッタンコ!鼻の穴ペッタンコォ!


#16 ブンブーン一家





●今回最大の見所は、何と言ってもやはりアンドレの能力!サンドマンやポコロコに続いて、スタンドっぽいものが発現しました。ヴィジョン的には、アリクイのような顔にメカニックなボディー、そして無数に生えた大小の脚。最近ではあまり見なくなった生物的なデザインが新鮮です。『恋人』に近いイメージですね。
気になる能力の方は、鉄の操作磁力を自在に操っているのでしょうか?『バステト女神』や『メタリカ』を彷彿とさせますが、それらとはまた異なった魅せ方が出来るからこそ、こうして似たような能力を登場させたはず。増してや、この作品において「鉄」とは特別な存在でもあると思います。それを支配する能力の出現は、ある意味で自然と言えましょう。
アンドレのセリフから、この能力で内臓を引きずり出していた事が分かります。鉄製のジーンズのボタンを操作し、腸をえぐり出して殺害したのでしょうか?とにかく、ブンブーン一家が殺人犯にほぼ確定ですね。


●ジャイロ曰く『超越するなにか』。この正体は、スタンドそのものなのか?恐らくは「回転」の能力しか持たないであろうジャイロにも、その姿がハッキリと見えていました。そこから考えると、スタンドとは違って誰の目にも映るものなのかもしれません。そういう設定ならば、いつでも都合良く能力を使いまくる事も出来なくなるので、非能力者とのバランスもうまく取れるでしょう。
もう1つの疑問点。アンドレ以外の2人も能力者なのか?親父のベンジャミンは超強力な磁力の壁を自分の周囲に作り出していたのか、ジャイロの鉄球を削り取ってしまいましたけど、あれが親父自身の能力とはまだ断言しきれません。アンドレの能力の恩恵を授かっているだけかもしれないし、あるいは3人で1つの能力を扱っているのかもしれないワケです。いや……、3人で囲い込んで近付く戦法を取っている以上、それぞれ別の能力を持つとは考えにくいくらいです。
射程距離の概念はあるようですが、私としては、やはりスタンドと似て非なる能力という説を推したいですね。


●ブンブーン一家のやり取りも笑えました。互いの命が懸かった真剣勝負にも関わらず、コミカルでのんき。言動もいちいちステキにイカレてて、見た目通りの変態親子です。
L.A.はいかにも変貌を遂げそうなキャラですね。精神的な弱さを持った弟キャラは、偉大な兄を超えて成長するものです。ボインゴや億泰、ペッシなど、「ジョジョ」では良く見られた構図。幼さが残るL.A.も、兄や父親の敗北によって闘志を燃やし、ジャイロ達を1人で窮地に追い込むのではないかと思ってます。「真に恐れるべきは…、弟の方だったッ!」的展開の予感!だからこそ、アンドレもあっけなくやられたんでしょう。


★辛くもアンドレに一矢報いたジャイロですが、ひとまず退散するつもりの様子。さすがのジャイロも得体の知れぬ謎の攻撃には冷や汗ダラダラ。ポコロコが「なにかの能力」を持っていると見抜いた割には、スタンドっぽい能力の事をまるで知らなかったみたいです。
大事な鉄球をも1つ失い、果たしてどう立ち向かっていくのでしょうか?この戦いの中で、いよいよ「回転」と超能力の正体が明らかにされそうです。




(2004年7月12日)




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